Ｘ　ＤＥＡＬ
　
10年：ディジタルＶＩＶA／ＡＬＶエンターテインメント・ネットワーク
監督：ローレンス・ファハルド
主演：ハミーリア・オビスポ
　　　 パロマ
　　　 ジョン・ホール
　ハミーリア・オビスポとパロマの主演によるエロティック作。パロマは美人ながら、ともに背中などに大きな刺青を入れた女優だし、ハミーリアはヘソ・ピーをつけるのでほとんどそそらない。だから下半身への刺激を欠く退屈な内容になる。
　ハミーリア演じるダナの暮らすコンドミニアムのとなりの部屋にパロマ演じるサラが夫のビリー（ジョン・ホール）と引っ越してくる。ビリーはダナに性欲をいだき、誘惑を試みるも、ダナにその気のないようす。サラとダナがレズビアンに目覚める展開で、それだけの話。
　ビリーとダナや、ダナにセックスの暗示を与える近所の車いすの中年女（ベックス・パディーリア）がタバコをスパスパ吸って雰囲気が悪く、ダナと中年女は吸いがらやマッチをポイ捨てのキャラクターにまったく共感を呼ばず、ますますしらけまくる。
　一応はジミー・フロレスの脚本がストーリーをつくり、ダナがＴＶの修理などを頼んでいる男とシャブの取り引きがある。男はアーチー・アダモスがリーダーの警官に拷問をうける。銃をかまえた警察のグループがダナとビリーがセックスの部屋へ踏みこみ、実は…　との意外なラストを狙う。ビリーがカメラ好きでパチパチとダナや隣人を撮影も、明らかにビリーの視線と違うファインダーのショットを何か所か散りばめの構成が複線をなす。ドラマというほどでもないが…
　ダナをブロガーに設定や、サラが挿入したチンポ型のオモチャに血がついて、ダナが処女だった意味はさして重要性が薄い。
　とにかくハミーリアはダナがブログに書く文章の妄想にもだえて架空のセックスで乳首、シャワーを浴びるときに乳首、サラとレズでマンコとお尻と背中と乳首をなめられて乳首とお尻、サラとトップレスでシャンパンを飲む台所で乳首、ビリーを罠にかけるセックスで乳首を、パロマはサラがビリーと引っ越したての部屋で正常位のセックスで乳首と横向きの全裸、ビリーがコスプレ趣味なのでセールス・レディーに扮しての階段で四つんばいのバックでバシバシのセックスで乳首とお尻、ドアの前でダナにのぞかせるナースに扮しての駅弁ファックで乳首、ダナとレズの愛撫で乳首とお尻、ダナとトップレスでシャンパンを飲む台所で乳首をさらす。ともに美乳なうえにパロマはオッパイの形がバツグンだし、乳首のドアップを含み、本来ならカッカ興奮のはずも、自然なボディーの魅力に遠いためにだいなしに終わる。陰毛の露出はギリギリのカットで隠れたまま。一方でビリーがセックス中にダナをビンタはオチにからむ要素ながら、ダナがサラのオッパイへロウソクをたらすＳＭが余計な印象を与える。
　ビリーがお尻を丸だしに全裸で立つ冒頭に始まり、ジョンの男のハダカはサラと部屋や階段のセックスなどでお尻をみせるが、チンポはサラのフェラチオのシーンでシルエットのみ。
　ローレンス・ファハルド監督は短パンのダナのお尻や前にかがむポーズでシャツに浮かぶバストの谷間にくわえ、ＣＤの盤面が鏡状態でダナのパンティーがうつるといったフェチっぽい表現をプラスも、ダナとサラがエレベーターのイチャつきで脱いだあと、下着のままプールに飛びこむのに、えんえん水の中ばかりで濡れた身体への貼りつきショットを撮らず、どこかマヌケ。
　この手の作品はもっとエッチな演出家にまかせたいものだと感じる。