ＷＡＬＡＮＧ　ＤＡＹＡＡＮ　ＡＫＩＮ　ＡＮＧ　ＭＡＬＡＫＩ
（大きなものは私をあざむかない）
　
97年：セイコ・フィルムズ
監督：アウグスト・サルヴァドル
主演：ジェストニ・アラルコン
　　　 レアンドロ・バルデモール
　　　 ラモン・クリストファー
　　　 デボラー・カルピオ
　　　 クラウジャ・コロネル
　　　 アルマ・ソリアノ
　　　 ジェフリー・サントス
　　　 ハイメ・ファブレガス
　　　 アルドウィン・フバーリア
　犯罪サスペンスとしてはショボいできながら、クラウジャ・コロネルの魅力大爆発で、個人的には嬉しい限りの作品。
　冒頭に刺青を彫られる女性が登場し、いきなりオッパイを腕で隠した全裸。彫り師の手で陰毛のあたりがみえないポーズにムズムズ。うつ伏せに転じてお尻丸だしのうえ、オッパイがチラリにドキッ。足の裏にヘンな模様を入れているのが伏線なのだが、この女性、タイトルから名前が落ちているものの、マルガリータ・ミランじゃないか。なんと素晴らしきカメオ（？）出演なの、と期待が盛りあがる。後半でマルガリータはハイメ・ファブレガス演じるシンジケートのボスから全裸にされ、オッパイを惜しげもない露出に拍手。
　続いて覚せい剤の精製所がでてきて、ジェストニ・アラルコンとレアンドロ・バルデモール演じる刑事が踏みこむも、作業風景が好奇心をそそる。
　ようはハイメの組織が買春と覚せい剤を仕切っていて、ラモン・クリストファー演じる悪徳警官やジェフリー・サントス演じる殺し屋などを使い、正義の警察側からレアンドロなどが殺される。最後はジェストニがハイメをやっつけるだけの話で、とくにどうってことない。ハイメとマルガリータのゆがんだ関係や、その証拠をつかんだヴィデオ・テープでのゆすりなど、いたって展開が単純。最後のカー・アクションだけは、谷にハイメとラモンが落ちる描きかたなど、さすがにちょっと迫力があったかな。
　とにかくサブで語られるラヴ・ストーリーが見どころのすべてといってよい。
　クラウジャはディスコ・パブのダンサーで、実は足の裏に刺青があり、シンジケートとかかわっていたと判明する役。最初にステージでパンティーを下ろしたから、張りこんでいたジェストニたちに逮捕されるところが鼻血もの。乳首までスケたシー・スルーのショールとパンティー一枚になって踊り、ときどきチラチラとオッパイをモロみせが刺激的。署での取り調べではジェストニがシャツを着せていたのだが、あまりに騒ぐからベロッとシャツをはぎとり、なんとクラウジャは警官や記者たちの前で素っ裸。もう、早くもパワーが満開すぎる。二回目のステージは光沢ハイレグ・ビキニで、好みの衣装にウハウハのうえ、パンティーの食いこんだお尻を突きだすからたまらない。ジェストニがクラウジャに撃たれる幻想をみる中では、乳首のウルトラ・ドアップにカッカ燃えまくる。ジェストニとできてからは、ラモンに拘束され、レナート・デル・プラド演じる政治家の客をとらされるとき、黒いＴバック一枚のトップレスのあと全裸にむかれ、オッパイを手で隠すボディーにオーラすら漂う。
　さながらクラウジャ、エロスのかたまりのよう。
　一方、警察づきの女記者役でデボラー・カルピオが出演し、ガミガミうるさいからジェストニが無理やりキスし、怒り狂うも、部屋でキスを思いだすシーンで、ガウンの紐をほどいてオッパイを鏡に映すからスゲーッ。自分で乳首をモミモミするうえ、今にも陰毛がのぞきそう。ジェストニが夜這いにくる夢の中では、乳首がややスケた白いスリップ姿に悩殺。編集長から「ハダカの写真を撮ってこい」といわれて逆上し、目の前でオッパイをドバーッと全開に押しだすシーンにいたっては、ただただ圧倒されるのみ。
　あとレアンドロの恋人役でアルマ・ソリアノが出演し、いきなりの登場シーンが水浴びで、オッパイがバッチリでおいしそう。Ｔバック・パンティーが完全に浮きでた貼りつきホット・パンツもイマジネーションをくすぐる。
　ほかにレアンドロが警察権限で被害者の女性を口説いて浮気する相手をエヴァ・エストレリアとバルバラ・ポラが演じ、全裸や座位でセックスするも、オッパイのみえないのが残念。レアンドロの葬式へエヴァとバルバラが「恋人だった」と現れ、泣いていたアルマが「恋人は私よ」ケンカを売るのがおかしい。
　それにしても女優のセクシー・パワーには、休まることのない興奮で、歓喜の悲鳴を伴う。
　細かい要素では売春の顧客が中国人ビジネス・マンなのにハハンとうなづけたり、ジェストニがミルクばかり飲むキャラなのは、乳製品の摂取量が著しく低いフィリピンにあって、ユニークといえたかな。