Ｕ　ＢＥＬＴ
　
(04)年：トリ・ヴィジョン・フィルムズ
監督：ドン・Ｔ・レモ
主演：ミシェル・エステヴェス
　　　 マリカル・フェルナンデス
　　　 ダンナ・ガルセル
　　　 アレック・ボヴィック
　　　 フリア・ロペス
　ディジタル・ヴィデオによる作品。売春へと走る女学生を描いている。
　フィルムと違って画面の奥行きが少ないぶん、ロケとセット撮影の差が明らかでリアリティーをそぐのが残念ながら、どうせ底の浅いフィクションなんだし、いいじゃないか。また女優たちのハダカがくっきりと高画質に刻まれ、かえって嬉しくなる。
　マリカル・フェルナンデスとダンナ・ガルセル演じるカレッジの学生が、偶然からアレック・ボヴィック演じるコール・ガールと知り合う。アレックの身の上話を聞いて友情が生まれ、学費などの困窮にアルヴァイトを探してもみつからず、自らも売春へ踏みだす決心をする。三人部屋の寮にはもう一人、ミシェル・エステヴェス演じる学生がいて、奥手なタイプだが、ウェイトレスの仕事をクビになって売春へ手をそめる。
　安っぽい内容のわりにキャストが豪華で、アレックス・ボラド演じる引ったくりから救ったのをきっかけに、ダンナのカレになるのがマルクス・マドリガル。マリカルへの純愛からボーイ・フレンドになるのがロビン・ロベル。肉体目的でダンナに落第点をいいわたす教師がレス・コルテス。マリカルに落第点をいいわたす女教師がジーン・サブリッツ。ミシェルのあこがれる教師がマンジョー・デル・ムンド。マリカルのパパになる客がマル・ガルチトレナ。寮の管理人がジャニス・フラド。売春のあっせん人がアル・タンタイ。元締めがベンボル・ロコで、その部下がアルベルト・エステバン。売春捜査で街に立っていたダンナをつかまえるも、同情でみのがす刑事にイアン・デ・レオン。
　マリカルがマルからもらったカネでミシェルやダンナと一緒にゲイのディスコ・パブへ行くと、ふんどしのダンサーとマンジョーがキスしているのを目撃し、ミシェルがショックをうける。横にジーンがいたからマリカルが性的嗜好をつっついてやんわりとジーンへ迫り、合格の承認をえる。レスに騙されてセクハラで抱かれたと知ったダンナは、ミシェルとマリカルやマルクスに相談。うまくレスがセックスを強要する現場の写真を撮る。これによってレスが職をおわれ、かねてから知り合いだったベンボルに頼み、ベンボルの要請でアルにマリカルとダンナを「プライヴェート・パーティーの仕事だ」と誘いださせ、二人をボコボコになめに。
　とのドラマを含み、マリカルが殺されたから、アルの協力でイアンがベンボルの捜査を始めると、ベンボルがアルのみならず、ジャマなアルベルトまで処分。激しい銃撃戦に発展のうえ、ベンボルの一味とイアンの警官隊の両者とも全滅はどんなものか。レスをマンジョーが撃つセコいドラマティックさもマイナスで、血ぬられた見せ場がいただけない。
　卒業式にアレックがきてダンナを祝うラストも、表面的な話じゃないか。
　いやはや、低レヴェル。
　まあ、ダンナがアレックに「十六歳で処女を喪失した」と打ちあけるのと、ミシェルがマリカルとダンナから「処女でしょう？」とかわかわれて「違う、違う、処女じゃない！」とヒステリックに否定しているのがフィリピンの女学生のあけすけな価値観をうかがわせ、オカマのアルがレストランで写真をみせて客引きしているのが興味深いかな。
　とにかくストーリーはさておき、女優たちのボディーがはかりしれないパワーを放つ。
　アレックのミニスカ・ボディコンやヘソだしジーンズなど、着衣からムズムズのうえ、寮の部屋でミシェル、マリカル、ダンナは半分以上が下着姿。中でもシャツからのぞくミシェルの胸元、マリカルの黒いブラ、ダンナの黒いブラとガウンからオッパイがこぼれそうな谷間にウハウハを抑えきれない。アレックとともにマリカルとダンナがプールへ行くシーンでの水着は、ヘソピーをしているのがわかってマリカルの蛍光緑のビキニがイマイチながら、アレックの花柄ビキニが形よくお尻をくるんでキュート。ダンナはビショビショに濡れて水からあがると、白い紐ビキニがお尻にペタッと貼りつき、割れかたくっきりに浮かびあがり、丸みえよりも刺激的。乳首がスケているかどうかも視線を奪う。ヌードは意外にもミシェルが控え目になっていて、マンジョーに抱かれる授業中の幻想でスリップからパンティーを脱がされ、売春客に「やっぱりダメ」と蹴りを入れて逃げるとき、バス・タオルを巻いたまま。マリカルは早漏でイカれる童貞客とのベッドでブラとＴバックを着ていて、マルとの混浴でバス・タオルをパラリとはずし、ややシー・スルーぎみのパンティー一枚。ロビンとのセックスにおいても白い紐パンティー一枚のトップレス。ロビンとの二回目は全裸なのに、乳首のみえないのが惜しい。なんといっても爆発を呼ぶのは、ダンナの大胆さに尽きる。客となったアルベルトとのセックスで乳首が胸板をこすり、シャワーを浴びるショットで堂々のオッパイ全開。理想的な大きさと肌の質感によだれを誘発する。レスと抱き合うプールは全裸のお尻バッチリだし、マルクスとのセックスはギリギリに腕で乳首を隠しているとはいえ、レスを罠にはめる際にまたもオッパイをドバーッにウヒョヒョヒョ。
　ダンナ、愛してるよー。
　ほかに教授室でレスに愛撫される学生役としてフリア・ロペスが出演し、Ｔバックが食いこむお尻と張りのよいオッパイがスゴすぎるエロスを招く。ベンボルとレスが会うディスコ・パブのステージで踊るダンサーがバツグンのプロポーションで誘惑のうえ、ブラはずしで乳首をみせてくれる。ベンボルへの上納金が足らなかったアルが提供する売春婦がベンボルから暴行で殺されるのだが、Ｔバック一枚でウハウハものの裸体を披露。ミシェル、マリカル、アレックがそこそこにかわいいのは当然として、このダンサーと売春婦（マアン・シルヴェリオとティファニー・ロビーリオス？）も劣らず美人だけに、脇まで魅力的なあたりが高得点。
　欲をいえば熟女のジーンも下着姿ぐらいおがみたかったところ。
　それにしてもダンナは個人的に好みのタイプゆえ、もうグニュグニュに全身をもみほぐしたいじゃないか。ここでのビキニ水着がくれる興奮は一発降参にあたいし、正直、たまりません。