ＴＵＫＳＯ　　ＬＡＹＵＡＮ　ＭＯ　ＡＫＯ！
（誘惑　わたしはあなたを近づかせない！）
　
91年：セイコ・フィルムズ
監督：アボ・Ｑ・デラ・クルース
主演：グレッチェン・バレート
　　　 ロムニック・サルメンタ
　　　 ジェニファー・セヴィーリア
　　　 マイケル・ロクシン
　　　 ジョジョ・アレハル
　　　 ホヴィット・モヤ
　　　 ジャネット・アルナイス
　　　 マリトニ・フェルナンデス
　　　 マリオ・Ｊ・サルセド
　グレッチェン・バレートの魅力が大爆発するくだらないコメディー。
　ロミー・ディアス演じる地獄の大王が地上にいる男を不幸にしてくるようにグレッチェン演じる女悪魔に命じる。それでロムニック・サルメンタ演じる学生、ホヴィット・モヤ演じるロムニック宅に同居する従兄弟、マリオ・サルセド演じる新兵など四人の若者を誘惑。でもトニー・マベサ演じる天国の司祭が天使を差し向け、グレッチェンの作戦をことごくジャマさせる。頭にきたグレッチェンが天使まで色仕かけで迫るながら、本気でグレッチェンにほれたロムニックの愛によって救われる話で、とくにストーリーと呼ぶほどのものはない。
　プールにサメがでたり、火を吹くショーでノノン・タルヴォ演じるハゲおやじの客が真っ黒になったり、ベヴァリー・サルヴィエホ演じるブスのおばさんがボディコンで乗りまくったり、ジャネット・アルナイス演じるギャルの顔にチョレートのこぶがついたり、ロムニックが尼僧にバケたり、悪魔祓いといったギャグも冴えない。メリー・タガサ演じるロムニックとホヴィットの祖母がモラルにうるさく、ジュニー・ガンボア演じる神父とデクスター・ドリア演じる尼僧ができていて、こっそりワインを飲む部屋に最後の晩餐の絵がかかっているなどの宗教ネタに苦笑いできる程度。
　とにかくグレッチェンのセクシー・パンチがすべてと断言してよく、ビンビン確実の衣装をいくつも披露してくれる。
○赤い炎の模様が入った全身タイツ。
　地獄におけるかっこうで、ピチピチにフィットがよだれものながら、デザインが血管を連想させて気持ち悪く、イマイチかな。
○黒いタイツ型のピタパン
　前かがみの姿勢を斜めうしろから撮ったアングルがおいしそう。
○黒いブラとパンティー、ガーター・ベルトの下着
　教師に化けて教壇でストリップのごとく脱いでいくのに興奮のるつぼ。ビーチのコテージへ移動後は、もっと挑発的な大胆さがほしかったところ。
○白いビキニ
　プールから濡れてあがるショットを欠くのが惜しい。
○赤い全身タイツ
　文句なく絶賛にあたいする。全身をくねらせるダンスに小さめの胸と発達した下半身のプロポーションがくっきり明らかで、タイツにくるまれた太腿あたりのお肉がブルブル揺れるうえ、乗馬になって腰のラインがなまめかしい。男に抱かれて地面へおろされるときや、男のズボンを脱がすときに浮きでるヒップラインがくっきり鮮やか。なんと理想的な形なの！
○ステージの光沢ビキニ
　マントとスカートをつけた衣装で踊り、パンティーをちらつかせて光沢素材だと刺激を与えたあと、うしろ向きで飾りスカートをバサッとはずし、美尻の迫力が真に圧巻。
○黒いバス・タオルを巻いた半裸
　シャワーなんだから、もっとギリギリまでみせなきゃ…
○赤いボディコン・ミニ
　チラリズムが足りない。
○黒いブラとショールを腰に巻いた下着
　控えめなバストの谷間がけっこう好み。でも黒いストッキングの脚が伸びるボトムはパンティーをあらわにしてくれるだろうとの期待が高まったぶん、脱がないままが残念すぎる。
○紫のビキニ
　ペッタリと濡れて貼りつくショットが足らない。
○黒いミニ
　ストッキングをぬきとって生脚になったあと、パンティーまでまくりあげないのはなぜ。
　などなど、さすがに全部が満足とはいかないながら、十分に納得。さして美人じゃなく、適度なかわいさなのも個人的にプラスで、グレッチェン、愛してます。
　ただし、軍の入隊検査の健康診断においてマリトニ・フェルナンデスなどが演じる看護婦の前で新兵たちが全裸にされ、チンポを手で隠して立ち、まわれ右でお尻が丸みえだけに、グレッチェンの半ケツくらいはおがみたかった気がしないでもない。
　ほかにジャネットがボディコン・ミニからパンティーをのぞかせ、マリカルがシルクのキャミとパンティーの下着になるのが嬉しいサーヴィス。黒いピタパンのグレッチェンを囲んでいる水着の女たちや、ビーチでボディー・ビルのポーズをとるビキニの女はちょっとブスっぽい。
　ロムニックの恋人をジェニファー・セヴィーリアが演じ、最後に男を悩殺する秘訣をグレッチェンから耳うちされ、どんなファッションで登場かとドキドキしたのに、普通のドレスはガッカリだった。