ＴＡＧ−ＵＬＡＮ　ＮＧＡＹＯＮ…　ＡＮＧ　ＢＵＫＩＤ　ＡＹ　ＢＡＳＡ　２
（今は雨季　田んぼが濡れる　２）
　
05年：ラヴ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：ニカ・マドリッド
　　　 パオロ・リヴェロ
　　　 ヤニ・ガルシア
　　　 マーク・ディオニショ
　　　 テン・テン
　　　 トニー・マナロ
　　　 ノノン・デ・アンドレス
　　　 ノグ・ノグ
　　　 エルニー・フォルテ
　ニカ・マドリッドを主演にするエロティック劇。
　田舎の農家にエルニー・フォルテとレスリー・バルタザール演じる夫婦が暮らし、エルマ・ランション演じる娘がいる。テン・テン演じる近所の少年と仲がよく、二人が成長してニカとパオロ・リヴェロが演じるようになると、自然に恋愛へと陥る。エルニーが急死で生活に困ったレスリーを、トニー・マナロ演じる有力者が助けてくれる。マーク・ディオニショ演じるトニーの息子がマニラから現われ、グロリア・ヴィダリオン演じる領民がヤニ・ガルシア演じる娘をマークに紹介するも、マークはニカを気に入る。トニーが縁談を持ちかけ、マークが好人物だったこともあってパオロへの思いを抑え、ニカがマークとの結婚を承知。失意のパオロにはヤニが近づく。いざマニラへでてみれば、実はマークはクリスティナ・リッシ演じる使用人へ手をつける女たらしで、ニカへ嫉妬したクリスティナに暴力を振るい、同じく使用人であるタイロン・トリアス演じるクリスティナの兄がマークを殺す。一方のパオロは、グロリアともどもヤニが母娘で売春していた事実を知って別れる。ニカが村へ帰り、パオロと結ばれるストーリー。相変わらずセザール・ＳＢ・アベーリアらしい（？）稚拙さといえる。
　ただし生活描写におもしろい点を含み、エルニーのほか、ノノン・デ・アンドレスやノグ・ノグ演じる農民たちが雨の降らないのを嘆き、熱帯のフィリピンにも恵みの雨があるのがわかる。パオロが巨木にニカとのハート・マークを刻み、日本の若者と同じようなパターン。パオロがニカの家に料理のおすそわけを持ってきたり、マークがプレゼント攻撃で口説くなど、贈りもの作戦がフィリピンっぽい。いつの間にかヤニとグロリアが父親不明の子を妊娠しているあたりもフィリピン気質に思える。
　注目はニカがどこまでセクシーかだが、こちらはやや期待はずれ。嵐で濡れた田んぼで服を貼りつかせる登場シーンで乳首がみえず、葬式の白いピタパンに寄りのショットがないうえ、ワンピースで洗濯している川にパオロがきて愛撫になるのに脱がないままと肩すかしのあと、パオロとのセックスでやっと上向きオッパイをみせてくれる。でもマークとの結婚式におけるパオロとの思い出回想では、水辺で濡れたスリップ姿でそそったのに、パオロとのイチャイチャで乳房の部分がスケていないのがわかるし、マークとの初夜は暗くて乳首が隠れている。マニラでのマークとセックスはパンティー一枚のニカが挑発的なものの、乳首のアップを欠き、パンツをはいたマークのお尻のほうが大写しになってゲーッ。かわいいニカに比べると容貌は落ちるながら、ヤニのほうがウハウハに露出し、パオロとのセックスで正面からオッパイを堂々の丸だしで興奮を呼び、Ｔバック・パンティーの食いこんだお尻の形がバツグンにおいしそう。二度目のセックスは小さめの乳首がはっきりとわかり、乳房のツルツルした肌のよさになめたくなる。またクリスティナはマークに座位で抱かれる全裸の横からのポーズが、乳首ののぞかないかっこうなのに、ムズムズと燃えてくる。
　いずれにしても肝心のニカがイマイチだから、満足半減なのは確か。
　なお『魅惑の宵』『愛と青春の旅立ち』『誰かが誰かを愛してる』といったメロディーをラヴ・シーンに使用している。