ＳＨＥ　ＷＡＬＫＳ　ＢＹ　ＮＩＧＨＴ…　ＳＳＳＨＨＨ
　
03年：ワールド・アーツ・シネマ
監督：エルウッド・ペレス
主演：ベリンダ・ブライト
　　　 リッキー・ダヴァオ
　　　 ジェー・マナロ
　　　 マリッサ・デルガド
　　　 イネス・ヴェネラション
　　　 ピンキー・アマドール
　　　 ビアンカ・ラプス
　　　 セッド・カリオン
　　　 ラヴリー・マンスエト
　　　 ディド・デル・パス
　ベリンダ・ブライトの鮮烈なデビュー作。寄宿舎から抜けだしたらしいミステリアスなベリンダ・ブライトという名の女学生を演じていて、役から芸名をつけたようだ。リッキー・ダヴァオとジェー・マナロが演じる親子をエロティックな誘惑で翻弄するキャラクターがピタリとはまり、まさに魅力爆発。とくに相手が質問しようとしたり、あやしい状況を迎えたときに人差し指を立てて唇にあて、リッキーやジェーに「シーッ」とだんまりのしぐさをとるポーズは劇中に数回ほど登場するのみならず、ポスターにも使われ、一時期ベリンダの決めパターンにもなっていた。女優を売りだすのがうまい、エルウッド・ペレスらしい演出だといえる。
　物語は幼い頃にピンキー・アマドール演じる母に連れられて家を去ったジェーが、父親であるリッキーの元へ返されるところから始まる。ジェーには妹がいて、一緒に逃げるはずだったのだが、リッキーにつかまって家に残り、今は事故で亡くなっているとの設定。マリッサ・デルガド演じる妹の元家庭教師と推測される中年女性がジェーを呼び戻したのだが、家の中のほとんどを把握していて、いきなり裏のありそうな印象。ビアンカ・ラプス演じる家政婦も、どことなく信用のおける雰囲気ではない。そこへ偶然からベリンダが舞いこんできて、若い女性の出現にリッキーはメロメロ。とにかくわざとハダカをみせたりするから、中年オヤジのスケベ根性丸だしになる。ベリンダはジェーに対しても強く迫りまくるも、意外とジェーがクールで落ちないのは、イネス・ヴェネラション演じる恋人がいたとはいえ、ちょっと説得力を欠く。ベリンダのような女性から挑発を受ければ、病気でもない限り勃起するに決まっているし、チンポが硬くなれば男というのは理性を失う下等動物だと実感するだけに（それはお前のことだろうって？　すみません）、首をかしげる表現なのが惜しい。まったくジェーにフェラしようとするや、ダメだと拒まれるなんて、不自然すぎるじゃないか。でもリッキーはジェーがベリンダと肉体関係を持つことを恐れ、ピストルまでかまえて嫉妬をむきだしにするから、バカさぶりがさもありなん。いったんジェーがイネスのところへ引きこみ、リッキーがベリンダと結婚。もちろんハッピー・エンドになるわけがない。途中で意味深な電話をかけているなど、ベリンダのバックを暗示する伏線が入り、ジェーがベリンダやマリッサのあとをつけて、二人が知り合いだったんじゃないかとの過去を探るといった、適度に推理要素をプラスした構成はまずまずのもの。最後に真相が明らかになると、なーんだとあきれる部分もあるが、よく練った努力がうかがえて素直に評価したい。
　まあ、ストーリーよりも、ベリンダのセクシーさが予想以上のパワーでヘロヘロにしてくれる。根っからの自然児なのか、目的があってジェーを口説いているのかを曖昧にしながら、シーッでごまかす謎の人物ぶりは、うまくムードをつくりきれたといえないものの、まず夜に台所でジェーと遭遇するときの冷蔵庫からもれる光だけで、ややスケたスリップ姿を披露するプロポーションにうっとり。あとにも題名通り、夜に歩くシーンが何度かでてきて、このスケ・スリップをたっぷり堪能させてくれる。プールでジェーにアタックするエピソードでは白いビキニで現れ、プール・サイドへ手前のお尻なめで立つ構図が大胆。セピア画面でジェーに抱きあげられるイメージや、実際に水面からボディーをザバッと持ちあげられるショットでは全裸になっていて、横チチのみならず、陰毛がチラチラ。お尻の割れ目の下にはオマンコがでる寸前で、早くもスゴすぎる。仰向けに泳ぐ姿勢で乳首をちょこんとだしていたり、水中に浮かぶ陰毛もそそる。プール・サイドへ座るときはまた水着に戻り、お尻を突きだすかっこうがおいしそう。ジェーが背中にローションをぬってくれないから、怒って帰るときの緩やかなスロープをのぼる際にヒップラインがキュッキュッとくねり、中身をおがんだあとなのにウハウハと刺激してくれる。リッキーが間違ってのぞいたのを承知で「ハダカなんて平気」と入浴するシーンでは、巻いていたバス・タオルをパラリととって素っ裸。脚をあげてバス・タブに入るうしろ姿で、やはりお尻の割れ目の先にオマンコが今にもでちゃいそう。リッキーがスポンジで身体を洗ったり、自分も混浴するイメージを抱く中で、バス・タブから石鹸水に濡れたオッパイがあらわになり、なんとキュートな乳首であることか。ジェーに蚊帳のあるベッドで愛撫されるベリンダの幻想では、Ｔバック下着のボディーをカメラがなめるように撮り、うーん、エッチねえ。蚊帳がおちてきて、ベリンダの全身を包みこむ演出ぶりがワザとらしくて、いいじゃないか。リッキーとセックスになると、正常位から騎乗位へと動き、Ｔバック・パンティーのお尻が圧倒的な迫力のうえ、斜め下からオッパイのアップが入って文句なく素晴らしい。すべてが解決したあとに、またプールでの陰毛をスケスケにした泳ぎなどベリンダの裸体シーンばかりが繰り返し編集で再現され、これはベリンダのアイドル映画なんだなあ、とすんなり納得する。
　悩殺のパーで、もちろんファンになります、と宣言したい。
　もっともビアンカに色っぽいシチュエーションがなかったのは残念だが、ほかの女優陣がほぼ全員脱いでいるのも嬉しいポイント。イネスは冒頭からジェーとセックスで、オッパイを堂々のモロだし。二度目のセックスでは座位から全裸のボディーがうかがえ、横チチで魅了してくれる。回想シーンの中でジェーの成長した妹を演じたラヴリー・マンスエトは、実父でなかったリッキーにレイプされて逃げるとき、ほとんど半分とれそうになった紐パンティー一枚。けっこうな巨乳を手で隠していて乳首はみえないものの、強烈なフェロモンを漂わせる。リッキーがのちに事件とかかわってくるディド・デル・パス演じる友人たちとバーで騒ぐシーンでは、アイェン・アレグレ演じるダンサーが紫のビキニ水着でからみ、ピチッとお尻に貼りついたパンティーだけでもビンビンなのに、ブラをはずしてオッパイをプラプラにキャーッ。なんと若い頃は美人だったとはいえ、太ったオバサンのマリッサまでもがグルらしい男とイチャつくシーンがあり、シャツを脱いでブラをだし、おもむろにブラの紐をさげるから、うわー、まさか。そのうえパンティーもみせて、中へ手を突っこみ、そんなブヨブヨの肉体を…　と目を疑ったものの、さすがにセックスはシルエットの描写だった。
　いやはやサーヴィス精神旺盛で、正直、楽しめるでき。
　満足です。