ＳＮＡＫＥ　ＳＩＳＴＥＲＳ
　
83年：ジ・アソシエーツ・アンド・セルソ・ＡＤ・カスティーリオ・フィルム・コ
監督：セルソ・ＡＤ・カスティーリオ
主演：ペプシ・パロマ
　　　 コカ・ニコラス
　　　 サルジ・エマヌエル
　　　 エルニー・ガルシア
　　　 マイラ・マニボグ
　　　 スティーヴ・パオロ
　　　 ボビー・ハシント
　カルト・クラシックと評価されているようだが、確かに妙チクリンな作品だ。
　ヘビが産卵のあと、大きなのが三個あったみたいな説明から入り、孤島に暮らす三姉妹が描かれる。サルを飼い、水鳥や魚、トカゲやカエルをつかまえては、生のまま血をしたたらせて食べる原始的な生活をおくっている。ある日、マンコから血がでているのに驚き、父に問いかけると、ヘビの頭をした半分人間の顔が浮かびあがり、それは大人になった証拠だみたいにいう。
　ちなみに台詞は全部が創作のどこにもない言葉があてられていて、下に字幕が書かれる。ヘビの頭役にはジュニー・ガンボアが扮している。
　イカダで海へこぎでた三人は、漂流していた若い男を助ける。自分たちと肉体の違うのに興味をおぼえ、チンポを不思議がる。海岸にあがり、男は刀でウニを切って食べたり、サルを殺して食糧にするのに、三人のうちの一名が気持ち悪くて吐く。男はまず三姉妹のひとりをレイプ然と犯すと、処女喪失の女体に電線のようなものがビビビッっと走り、ろくろくびのごとく胴から首が伸びてヘビに変わる。自分たちがヘビなのにショックをうけたふたりのうち、自分に攻めかかってきた女性のほうも犯し、やはり電線みたいなのがカミナリのごとく落ちて、全身をとり巻くとヘビに変身する。残ったひとりはもはやヘビになるしかないと悟り、セックスを懇願するが、男は抱こうとしない。それで池で誘惑して興奮させる。
　一方で人間の若い女がマングローブの森をうろつき、木の上に乗る猿人のごとき原住民の集団が現われる。セックス中の若い男を原住民たちが囲み、終わったところでら致する。人間の女と男を縛り、女は木の辺でペンペンと胸や股間をよってたかってしばかれ、男も拷問をうける。その苦痛の表情に、三人目の女がヘビに変わるのがダブる。
　セルソ・ＡＤ・カスティーリオはモラルが成立以前の残酷性を示したのかどうか、狙いははっきりうかがえないながら、とにかくエロティックなのが大歓迎。三姉妹はペプシ・パロマ、コカ・ニコラス、サルジ・エマヌエルが演じていて、最初から最後まで、ずっとトップレスのＴバック一枚をとおしている。当然、オッパイはみえっぱなしで、下向きにプラプラのショットや上向きに形のよいショット、乳首のアップまである。Ｔバックの紐は、もう極細と呼んでもよいほどのもので、しかも何度も前かがみのポーズをうしろから撮り、いわゆる突きだしにアナルのしわしわがうつるんじゃないかとドキドキさせる。中でも若い男を挑発において、サルジ・エマヌエルがお尻をフリフリするところがたまらない。人間の女性役のマイラ・マニボグもトップレスのＴバックなので、キュートな乳首を全開に披露する。
　エルニー・ガルシアが演じた若い男や、レネ・ホーキンスが酋長を演じる原住民の全員もふんどしだが、男のお尻なんてみたくもない。
　またゴツゴツした岩の海岸線や川沿いの密林など、自然の風景が興味をひく。ふたり目のレイプの際に反転画面を使う技法の稚拙さには苦笑がおきる。