ＳＩＹＡ’Ｙ　　ＮＡＧＤＡＤＡＬＡＧＡ
（彼女は大人になり始めている）
　
97年：アマリッツ・フィルムズ
監督：ニール・“ブボイ”・タン
主演：アヤ・メデル
　　　 イスコ・モレノ
　　　 エリザベト・オロペサ
　　　 サブリナ・Ｍ
　　　 ペン・メディナ
　　　 レイ・ヴェントゥラ
　　　 レイ・ＰＪ・アベリアーナ
　　　 ペリタ・カバウアタン
　デビューまもない、もっともセクシーだったころのアヤ・メデルの主演作。
　田舎の村を舞台に、まずアヤ演じる男まさりの若い娘のエリサが椰子の木に登り、白いパンティーの股間がちらつくのを野郎どもがのぞくところから始まる。高床式の住居がある草林を裸足で歩き、ミニャン（アンドレア・マロンソ）、アナ（ルイサ・アラゴン）、セリア（セニア・ラウレン）の近所の女たち三人ととっくみ合いのケンカでもパンティーをみせる。エリサの性格が荒いのを母のベバン（エリザベト・オロペサ）が注意するも、エリサは母が父親と別れたのを恨んでいる。近所の中年のベリオ（レイ・“ＰＪ”・アベリアーナ）がエリサに欲望を抱いていて、恋人のミニャンがベリオを奪われないようにセックスで迫る。まず高床式住居の下から下着姿を撮って興奮をかきたてたうえ、ミニャンがスルスルっとお尻丸だしの全裸に脱ぐのを床上からとらえ、女性上位をたっぷりとみせる。もうお尻をつきだすミニャンをうしろのアングルでおさめるので、ほとんどアンドレア・マロンソのアナルまでみえそうで、アヤのヌードをおがまないうちに早くもイキそうな快感をもらう。アナとセリアも夜の椰子の木林で青姦をくり広げ、白いパンティー、黒いパンティーでそそるながら、相手の男の全裸が目立つくらいで、素っ裸になったあとに大胆な露出を欠くのが惜しい。幼なじみのルイス（イスコ・モレノ）がエリサを好きで、同じく幼なじみのリタ（サブリナ・Ｍ）がルイスにほれている。なんとかルイスを自分のものにしようとリタが夜に忍んできてルイスに抱きつき、ヒップに貼りつくパンティーをずりさげてキスが視線を奪い、全裸で愛撫にサブリナ・Ｍのボディーが電灯の光に浮かびあがる。エリサは母へヒモ状態の義父のペピン（ペン・メディナ）を嫌っているが、エリサの行動を「スキャンダルだ」と非難していたくせにペピンがエリサの蚊帳へ現われ、パンティーの食いこみに欲情するも、ベバンに気づかれてごまかす。ペドリン（フィリップ・ヘンソン）、エルモ（ジェリコ・マルティネス）、ハヴィエール（グレン・アルモンテ）の村の三人組にからんだエリサをルイスが助け、リタが嫉妬との流れで、カーテンの奥での着がえをみたベリオが我慢できなくなり、ベバンとペピンが酔っぱらって寝たあとにエリサを犯す。ここは服を引き裂く音が聞こえるも、暗くてみえずらいのが残念。ミニャンがベリオを責め、レイプに気がついたベバンがエリサを介抱するが、むしろペピンはエリサに責任があるごとく冷たい。シーツを胸に押さえただけの全裸でエリサが水浴びに向かい、アヤのお尻が丸みえになる。ルイスの気持ちをうけいれたエリサがセックスに応じ、黒いパンティー一枚で抱かれてアヤの横乳が目を引きつける。ふられたリタが自殺し、母のティカイ（ペルラ・カバウアタン）がエリサのせいだと憎しみをぶつける。葬式の途中でリタの兄にあたるうるさいオカマのバユタイ（ジュン・エンカルナション）、ティカイ、ミニャン、アナ、セリアがエリサを追いだしによると、エリサが肥を浴びせかける。ベバンが蚊帳の中へもぐりこんでくれば、闘鶏の刃で撃退する。ミニャンとアナが川へ洗濯にきて、全裸で泳ぐのをペドリンたち三人組が目撃で、一緒に戯れるも、ここは２対３と人数が合わないし、男どものお尻ばかりがみえて、女二人の裸が隠れているのはどんなものか。ルイスと将来を約束で幸福だったエリサだが、闇討ちでルイスが刺されて自暴自棄になる。犯人のペドリンたちがエリサを酔わせ、嵐の夜に真っ裸にしてエリサをまわす。アヤの上向きオッパイがくっきりと全開に露出される。翌朝、エリサが全裸のまま林の入り口に横たわっているのを村人たちが囲み、うわさとともにみつめている。アヤのオッパイがバッチリなだけでなく、オマンコがみえそうなポーズのショットを含み、あわてて逃げるアヤはお尻をモロだしに走る。まさにエキストラに動員されたロケ地のケソン州イサバン市の一般住民たちにアヤは完全に素っ裸をみられているわけで、ちょっとうらやしくなるし、状況を想像すると鼻息が数倍に荒くなる。水浴び場へ飛びこみ、泣きながら石鹸と軽石で身体をゴシゴシ洗うシーンでしゃがんだ全裸を惜しげもなくさらし、フィリピンでもトップ・クラスのアヤの美乳と美尻が手のとるようにわかる。エリサの名づけ親であるミゲル（レイ・ヴェントゥラ）が訪ねてきて、エリサの蚊帳に入ってくるが、町へ連れていくとの約束で体を許すも、翌朝にいなくなっている。ここは脱がされるアヤのオッパイがギリギリまででとまり、やや不満が残る。レイプの復讐でエリサが竹槍でエルモとハヴィエールをつき殺し、ペドリンに刃先を向けたとき、ペドリンが真実を語る。実はレイプの直前にベバンが通りかかり、最初に犯したのがベバンだった。回想のセピア映像の中でベバンにシャツをおろされ、アヤのオッパイがポロリと顔をだす。ペドリンも刺し殺してエリサが家でペピンに対峙すると、口から泡をふいてペピンが倒れ、実はベバンが毒をもっていたのがわかる。ベバンがエリサの罪をせおい、命をとりとめたルイスが松葉杖でエリサを迎えにくるハッピー・エンド。
　縄と木の吊り橋がかかる渓谷の風景や、牛車に乗り、竹をかつぐなどの作業のようすが興味深く、地方ロケの特色を生かすながら、ドラマ的には失格の部類をでない内容なのは否めないところ。ニール・“ブボイ”・タンの力量不足を指摘したくなる。でもアヤのハダカをたっぷりとおがませてもらったから「文句など、ありません」が本音といえる。
　セクシー作としては合格である。