ＳＧＴ．　ＬＡＲＲＹ　ＬＡＹＡＲ　（ＡＴ　ＹＵＲ　ＳＥＲＢＩＳ…！）
（ラリー・ラヤル巡査部長　あなたの任務は…）
　
98年：グッド・ハーヴェスト・プロダクションズ
監督：レオ・ヴァルデス
主演：カロイ・“オガグ”・アルデ
　　　 サブリナ・Ｍ
　　　 ヴィア・ヴェロソ
　　　 クリストファー・ロハス
　　　 ドン・ペポト
　　　 ロベルト・ミレル
　　　 ヴィクトリア・ヴァルデス
　　　 マルコ・ラミロ
　　　 アルヴィン・タマヨ
　　　 マイケル・パスクアル
　レオ・ヴァルデスはどうしてこう、ギャグの貧困なコメディーをつくるのかとうんざりするが、まだ何作もあきられずに続いているということは、意外とフィリピンだと人気があるのかもしれない。
　カロイ・アルデ演じるドジ警官が主人公で、ヴィア・ヴェロソ演じる婦警の妻をものすごく恐れている。それでヴィクトリア・ヴァルデス演じる愛人と浮気しようとするも、いいところでいつもヴィアからの携帯電話のジャマが入って、うまく目的をはたせないでいるとの設定。これに殺人事件を捜査している過程でサブリナ・Ｍ演じるシンジケートの女ボスが浮かびあがり、正体を巧みに隠しているサブリナを、さてどう逮捕するかのメイン・ストーリーが展開する。サブリナの役名がディンディ・カトーで「日本人か」との台詞があるのは、ちょっと興味を引く。
　マルコ・ラミロ演じるカロイの甥がサブリナの事務所に勤めていて、ダイヤモンドを隠してあるまねき猫をカロイの車の中に忘れ、それをカロイがヴィクトリアにあげたため、マルコがつかまって拷問にあう。事実に気がついたカロイたちがマルコを救うべく駆けつけ、サブリナ一味があっさりやられてしまうのだから、まったくいい加減な内容だわい、とひたすらあきれるのみ。
　途中にはさまれるホールド・アップ強盗やひったくり犯の逮捕など、ドタバタ的要素も冴えないし、カロイとヴィアのデートでバギオの観光描写を盛りこむあたりも感心しない。
　はっきりいって駄作。
　ただヴィアのセクシーさは光っている。婦警の制服からしてカッコいいが、カロイとセックスするかと思わせてバス・タオルをボディーに巻くと、ヌードをみせないのが残念。でも自宅で赤いビキニ下着になっているときに殺し屋がやってくるシーンで、下着のまま格闘するのがすごく挑発的。モミモミしたいような胸元はそそるし、ヒップラインはキュートだし、さすがヴィア。
　サブリナはまねき猫を探してカロイを誘惑するシーンがあるものの、一切の露出がないのにがっくり。新人のヴィクトリアはカロイとセックスしようとするシーンが三度あるのに、いつもベッドのシーツの中にいたりして、やはりヌードを公開してくれない。
　満足できるのはヴィアだけ。
　あとカティー・ユーロ、シエロ・アブレニカ、アンジー・アングラウ演じる看護婦兼メイドが、エプロンにパンティーという格好を披露しているが、これはオマケ程度。