ＳＡＲＡＮＧＧＡＮＩ
（サランガニ州／ちょっと危ない感じがするけど根はやさしい男）
　
00年：ワールド・アーツ・シネマ
監督：エドガルド・“ボーイ”・ヴィナラオ
主演：ヴィア・ヴェロソ
　　　 ピアール・ミラソル
　　　 アントン・ベルナルド
　　　 ジーン・サブリッツ
　　　 レイ・ヴェントゥラ
　　　 ヴェヌス・ヴァルガ
　　　 アレン・ディゾン
　　　 マイク・マガット
　　　 ポッポ・ロントク
　　　 ラフィー・アニド
　ヴィア・ヴェロソというセクシー・スターの魅力を楽しむ映画であって、それ以上でも以下でもない。
　ということはドラマのご都合主義を批判したり、細部をつつくのは野暮というもの。素直にヴィアをみればいいんじゃないか。
　まずミンダナオ島の最南部に位置するサランガニ州のヘネラル・サントス市の様子が映しだされ、おいしそうな魚を採っている風景などが描写される。なかなか興味深い光景である。ヴィアはここで魚の卸を行っていて、アントン・ベルナルド演じる仲間の男が彼女にほれていることがわかる。ちょっとツンとすましているようにみえ、クールな印象の美人で、モテるのもうなずけるところ。ヴェヌス・ヴァルガ演じる店の娘がアントンに好意を抱き、三角関係にある。
　アントンがついにヴィアへ気持ちを告白するシーンでは、スカートをめくりあげるとパンティ一枚になり、ちょこんと先のとがった乳頭の乳房があらわになる。ヴィアがセックスを拒んで、その場は終わってしまう。でもあとに続く海岸シーンでは、二人が仲よく波打ち際でたわむれ、濡れた真っ赤なビキニをお尻に貼りつかせるから、ヴィアの誘惑にノック・アウト。
　ジーン・サブリッツ演じる母が病気に倒れ、カネに困っているときに、ヴィアはマニラからきたアレン・ディゾン演じる男を紹介される。初対面でアレンは全裸のヴィアを抱いているイメージを想像し、それがそのままヴィアが処女を失うセックス・シーンへとつながる。ヴィアに男ができたことを知ったアントンはディスコ・パブで酔っ払い、ウェンデル・レイエスが演じているセクシー・ダンサーをヴィアだと思いこむ。ダンサーがヴィアに変わると、陰毛のあたりをほんの少し隠しただけのハイレグ下着姿に、思わず息をのむ。うしろを向くと食いこみＴバックで、お尻は丸みえ同然。しかもカメラがなめるように撮影する。さらにブラをはずすや、魅力的な乳首のオッパイが大胆に迫ってくる。もう、ただただ圧巻。
　そのあとアントンとのセックス・シーンと、アレンとの二度目のセックス・シーンでもオッパイの誘惑が炸裂し、アレンと三度目のときは挑発的に動かす腰つきに、キュートな曲線美のお尻もあらわになる。
　これらの間にピアール・ミラソル演じる妹のエピソードが挿入され、学校の教師から強制的にセックスを迫られる様子が描かれる。最初のときはブラをはずされると、乳首が一瞬みえただけですぐに恥ずかしそうに乳房を手で隠くすのだが、二度目のときは大胆になっていて、乳首丸みえのまましばらく目を楽しませてくれる。それにしてもどこの国にも、職権を利用して教え子に手をつけるエロ教師がいるものだ。
　妹の妊娠を知って母がショック死したため、ヴィアはアレンの誘いを承諾でマニラへでることを決める。アントンはあきらめてヴェヌスとの交際を受け入れる展開。二人のセックス・シーンでは暗い中、アントンが全裸のヴェヌスを抱きあげてベッドまで運び、一瞬オマンコまでみえそうになる。ヴェヌスは美人とはいえないものの、南洋風のそそる顔だちで、オッパイもなかなかの形をしているから興奮。
　アレンが公金を遣いこんでいたことがバレて会社をクビになり、ヴィアは別れるや、かつて自分たちを捨てた父親を探す目的に転じる。ずっと別れの光景が彼女のトラウマになっていたが、いざ復讐しようと探し当ててみると、実は父が自分たち家族を愛していた事実を知る。同じように自分は妹を家に置き去りにしてきたのではないかと悟り、故郷へ帰ってくる結末。妹は子どもを産んでいて、ヴェヌスはアントンと結婚し、妊娠している。それでもヴィアには祝福の笑みがこぼれる。
　ヴィアは顔の表情のつくりかたも魅力的で、思わずキスしたくなる。映画の完成度などはどうでもよく、ヴィアのボディーを十分に堪能させてくれたから、それでよしとしよう。