ＳＡＫＩＭ　ＳＡ　ＰＡＧ−ＩＢＩＧ
（愛に欲張り）
　
01年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：サン・ブエナヴェントゥラ
主演：アルマ・ソリアノ
　　 　ＫＣ・カスティーリオ
　　　 マリネラ・モラン
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 フランシス・エンリケス
　　　 トニー・マナロ
　エル・ニーニョ・フィルムズの制作で、いつものセザール・ＳＢ・アベーリアがストーリーと脚本を担当し、監督をサン・ブエナヴェントゥラにまかせた作品。サンの経歴はよくわからないものの、セザールとさほど演出に違いがあるわけじゃなく、相変わらずの学芸会レヴェルになっている。
　でもエロティックな学芸会だから、けっこう楽しめる。
　アルマ・ソリアノとＫＣ・カスティーリオが姉妹を演じ、怠惰な姉と働きものの妹との設定。妹のＫＣにはフランシス・エンリケス演じる夫がいて、これがギャンブルと酒と女好きのしょうもないヤツ。アルマを犯して、ＫＣにバラさないようにと強迫する。しかも姉妹の父はトニー・マナロ演じる警官なのだが、まじめな仕事ぶりゆえに狙われ、カネにつられたフランシスが殺害を承諾。一方でアルマにはジェフリー・ゴンザレス演じる恋人がいて、警察学校を卒業。フランシスがアルマを襲う現場を目撃し、思わずＫＣが射殺したため、ジェフリーが逮捕する。最後はトニー殺しにかかわった悪党たちの正体を暴き、エルニー・フォルテ演じる自らの父親も一味だったものの、ジェフリーが一網打尽に。ＫＣは軽い罪にすんで、めでたし、めでたしのハッピー・エンドである。
　この間にアルマとＫＣは、みごとなボディーをさらしっぱなしなのが嬉しい。
　今さらアルマを主役にするか、みたいなあきれ感がやや盛りあがるのは事実だし、知らぬうちにおヘソのヨコに刺青を入れていて、かなり減点のアルマだが、下着、水着、全裸とまんべんなくみせてくれる。下着は腰のラインがそそる白いスリップ、Ｔバックのお尻がでた赤いスリップ、フランシスに迫られるときのお尻のあたりがめくれあがったガウンなど、いずれも挑発的。水着は黒いワンピースとグレーのニットのビキニの二タイプで、ワンピースのほうが濡れて身体にピタッと貼りついていて、キュッとしまったウェストなど、ひたすら視線を奪う。アルマの全裸なんて、これまでに嫌というほどおがんでいるにもかかわらず、水着で興奮させられるなんて…　裸のシチュエーションは、二度ある水浴び、二度あるセックス、二度ある強姦に振りわけられ、一度目の水浴びのときの石鹸で洗っているオッパイ、二度目のときの横から撮った全身、ジェフリーとの一度目のベッドでの乳首ポロリ、二度目のときのスリップ、パンティーと脱がされたあとのオッパイ・チラチラ、フランシスからの一度目の強姦におけるバス・タオルをはがれたあとのオッパイ丸だしと乳首アップと、いずれもカッカ燃えてくる。二度目の強姦は、先にのべたガウンからのお尻露出になっている。
　ＫＣは水着がないものの、最初に登場するおヘソのあたりがスケスケの黒いスリップ姿にまずドキドキで、着がえのシーンにおけるワンピースを脱いだあとの黒い下着にもオットット。すぐにブラをはずして豊満な乳房をプラプラさせるからたまらない。入浴シーンへとつながり、石鹸の泡にまみれた湯船からオッパイが浮きあがっているではないか。フランシスがやってきて愛撫となると、オッパイがアップで正面から揺れる。ほかにバストの谷間を強調した黒いスリップ姿もでてきて、ＫＣ最高。
　エンド・クレジットのバックでアルマとＫＣのセミ・ヌードのスティール写真が挿入されているのも、つい食い入るようにみてしまう点。
　あとダニー・リエル演じる悪党仲間の娘役でマリネラ・モランが出演していて、いつの間にか説明もなく発狂している、よくわからないキャラクターなものの、ちゃんとセックス・シーンが用意されている。鏡にうつるオッパイからは、かわいい乳首がバッチリ。
　女優名は不明だが、悪党に提供される女性が二人でてきて、最初のほうはシャワーで黒いパンティー一枚にむかれ、乳首がみえるも魅力薄。あとのほうはプールから抱きあげられるときの花柄ビキニがまずまずで、ブラをはずされたあと、水の中でイチャつくときに浮かぶ全裸の腰のラインが期待感をあおるも、濡れた肌をあらわにしないのが残念だった。
　とにかくアルマとＫＣのセクシーさが、バカバカしい内容の映画に見どころを与えたようだ。