ＳＡＧＡＤ
（鳥を捕獲する罠）
　
02年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：ヴィア・ヴェロソ
　　　 シドニー・セゴヴィア
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 ハロルド・ピネダ
　　 　フリア・ロペス
　低俗が悪いとは思わないどころか、けっこう好きだったりするのだが、凡庸だと話が違ってくる。セザール・ＳＢ・アベーリアは量産監督なので、一本一本の質がイマイチなのは必然的な結果としても、もう少し何とかしてくれー、との思いばかりが強くなってくる。でもヴィア・ヴェロソ、シドニー・セゴヴィア、フリア・ロペスのセクシー競演となると見逃すことができず、自分もスケベな低レヴェル人間なんだから、ありがたく拝見させていただこうではないか。
　まず主題歌が松田聖子の『赤いスウィートピー』だったか、そんな歌にかなり似ているのがご愛嬌。
　地方のどこかに有力者の一家があり、マリルー・ヴェラとテス・オリアス演じる中年姉妹と、マリルーの娘であるヴィアとシドニー演じる若い姉妹の女ばかりが暮らしていて、実は一家の台所は火の車という設定。それでトニー・マナロ演じる金持ちのおじんとシドニーを結婚させようとするのだが…　という物語で、これにフリア演じるヴィアとシドニーの従姉妹が、都会へでて破滅するエピソードがプラスされる。
　とにかくヴィア演じる姉がちょっとズルくて自分勝手な人物なのがポイント。ハロルド・ピネダ演じる使用人とできているも、ジェフリー・ゴンザレス演じる近所のボンボンがシドニーに会いにやってくると、横どりしようと画策。ジェフリーがフリエト・ディアス演じるおばはんのツバメで、車もフリエタに買ってもらった事実に気がついていない。しかもあとでジェフリーは、フリエタを殺してしまう。ジェフリーをとられたシドニーがハロルドに接近すると、ヴィアはハロルドとも二股を狙い、トニーにも色目を使うで、そういや若い頃、自分の近くにもこういう女がいたなあ（もちろん日本で）と思いだす。
　まあ、ジェフリーが逮捕される過程に無理があるうえ、事故からケガをしたハロルドをシドニーが看病し、最後にはトニーとの政略結婚なしでハッピー・エンドを迎えるシチュエーションにもオイオイと説得力が足りないので、いわゆる凡庸の典型。困ったちゃんなできだといえよう。
　フリアのエピソードのほうは尻切れトンボで、結局、ストーリーなどどうでもよいか。
　悪女ふうの役どころにヴィアは文句なくみせてくれる。最初に全裸でシャワーを浴びるところでちょっと太めになった横からのボディー・ラインを堪能させたあと、Ｔバックのパンティーの上に乳首がスケたキャミを着る。ハロルドとのセックスに進むと、そのキャミを脱いでＴバック一枚になり、食いこんだパンティーが挑発的。女性上位で下向きになったオッパイをプラプラさせる。ジェフリーとの濡れ場では、カー・セックスのときにブラをとるも、オッパイがみえないのはアレッだが、混浴セックスのときにオッパイ丸みえで入浴している姿に唖然。ただしバス・タブに入ってくるジェフリーのアナルやチンポのつけ根がみえそうになるのは、ゲーッ。
　やっぱりヴィア、素敵。
　シドニーは容貌がややブスっぽいものの、黒など三タイプ披露するピタパンからうかがうプロポーションがバツグンなうえ、もちろん脱いでもすごい。ボディー・ローションをぬるシーンで乳房をつかんでもむしぐさがビンビンにそそるだけでなく、ヴィアとハロルドのセックスをのぞいて興奮し、スリップの中のオッパイに手を入れてもだえるポーズが鼻血ものの迫力。シャワーを浴びるときに張りのよいオッパイや、キュッと切れあがったお尻のみならず、陰毛までチラつく全裸にうっとり。まさに以前の肌が輝いていた頃のヴィアにも負けないハダカ。ハロルドと屋外セックスになるシーンでは、仰向けの姿勢でも形の崩れないオッパイを全開にしてくれる。
　シドニーの肌をナメナメしたい。
　フリアは正直なところブスだなあという印象だが、ボディーの魅力はダントツともいえ、セルジー・ライアン演じる恋人とのセックスのときに、食いこんだＴバック・パンティーのお尻や、上向き、下向きのオッパイのこれでもかの露出で、こりゃあ、たまりません。黒いパンティー一枚からブラをつけたときに前かがみなった姿勢での胸の谷間や、ラヴリー・ロハサンヌ・メディダ演じる友人に麻薬中毒になった事実を告白するシーンでの白いピタパン、ジョエル・オルテガ演じる不良に麻薬を吸わされるときの男ものの下着姿など、肝心の部分が隠れていても悩殺パワーでビリビリビリッと刺激してくれる。しかもジョエルとのセックスでシャツを脱がされると、オッパイがプリプリしているから、指でプニュプニュッと押してみたい衝動にかられる。
　フリア、やるじゃない。
　フリエタがボディーにシーツを巻いて登場するのはオマケというより、そんなん、みたくないぞー、といった印象。
　なお股間にケガをしたハロルドが治療のあとで眠っているとき、シドニー、マリルー、テスが次々とチンポをのぞき見し、あとで食事にウィンナー・ソーセージがでるエピソードは、バカバカしいながらも、いかにもフィリピン的なギャグで笑ってしまう。