ＳＡＢＡＹＡＮ　ＳＡ　ＬＡＢＡＮ
（戦いに巻きこまれて）
　
00/02年：リーガル・エンターテインメント
監督：ユージン・アシス
主演：カルロス・モラレス
　　 　ヴィア・ヴェロソ
　　　 ジェフリー・サントス
　　 　ステラ・Ｌ
　　 　パキト・ディアス
　　 　ヘスロ・ラミレス
　　 　ジョアンヌ・ゴンザレス
　　　 リア・エスレイゲ
　　　 アヴァ・アヴィラ
　　　 モン・コンフィアド
　　　 ミゲル・モレノ
　　　 ハメッド・エトン
　　　 ボジー・ラヤ
　小品アクション編というよりも、ヴィア・ヴェロソやステラ・Ｌといったスターから、数名そろったＣ級女優のセクシー競演をみる作品と感じる。
　カルロス・モラレス演じる刑期を終えてきた男が主人公で、かつて対立したダニー・ラブラ演じる男を責めるも和解し、リア・エスレイゲ演じるダニーの娘と知り合い、そこそこかわいいリアが色っぽい視線を向けてくる。
　自分を裏切ったアヴァ・アヴィラ演じる前の恋人宅へと押しかけ、分け前ぶんのカネを要求するのだが、大人の雰囲気のアヴァはミゲル・モレノ演じる警官とセックス中。張りのよいオッパイを丸みえにしていて、うーん、おいしそう。ガウンを着るも、黒いＴバックをはいたお尻がスケているのがウハウハ。
　実家へ戻るとヴァンジー・ラバラン演じる母はアル中で、ジョアンヌ・ゴンザレス演じる妹は退学し、ヘスロ・ラミレス演じるジョアンヌにホレている親友は、犯罪シンジケートの仲間になっている。とにかくジョアンヌを復学させるも、学校からプリンセス・ガルシア演じる女学生が連れ去られるのを目撃。庶民的な顔だちのプリンセスは、酔わされて黒いブラにむかれる。
　ダニーの紹介でカルロスは絵を描くスタジオに就職し、ここの事務を演じるリザ・サトがちょっと引かれるタイプなものの、残念ながら最後まで露出はなし。オーナーを演じるのがステラ・Ｌで、いつもながらのキリッとした美貌で誘惑してくる。
　ステラはジェフリー・サントス演じるシンジケートのボスの愛人なのだが、二役のジェフリーがヴィア・ヴェロソ演じる妻とともに店へ現われて、あまりにそっくりなのにびっくり。ボスのほうのジェフリーにそれを教えるときにステラは、電話で話しながらエナメル素材のミニスカを脱ぐと黒いＴバックのお尻をもろだしに。まあ、なんと形のよいキュートなお尻であることか。そのあとオッパイもポロリでビンビンにさせてくれたあと、Ｔバック・パンティーをスルスルッととると全裸でシャワーへ。
　さすがにステラ、おいしそう。
　黒いスリップでベッドに横たわっているところへボスのジェフリーがきて、暴力的にセックス。ジェフリーがどうしょうもないヤツであることを強調する。
　またシンジケートにはパキト・ディアス演じる、外ズラは慈善家を装うジェフリーの父親である大ボスがいて、そのボディー・ガードがケート・ロドリゲス演じる女性なのがサーヴィスの一環。ややブスっぽいが、パレオを巻いた水着になるシーンが用意されている。
　ヴィアの夫のほうのジェフリーは台湾フィリピーノとの設定で、事業資金となる宝石を隠しているらしい。プール・サイドでヴィアと会話するシーンで、手前に立つビキニ水着のヴィアなめ構図がでてきて、お尻の下半分ドアップが妙にそそる。ベッドでセックスになると、ツンとすました印象の乳首までみえたヴィアのオッパイが誘惑を刺激し、もーう、チュッチュしたい。
　殺人事件の犯人の似顔絵を描くようにリチャード・ドゥラン演じる警官などから頼まれ、カルロスが目撃者のいうようにペンを動かしていけば、ヘスロの顔になるといった犯罪サスペンスへの盛りあげを含むも、興味の対象は相変わらず女優ばかり。
　ボスのジェフリーがそっくりさんの拉致を計画するシーンで、ステラがオッパイのこぼれそうなタンク・トップを着ているのにドキドキ。 ステラはジェフリーに愛想を尽かしてカルロスに抱かれ、セックスのときにドレスの紐をほどかれて乳首が半分だけのぞくのにグサッと刺激をくれる。
　そっくりさんを殺してヴィアの夫になりかわったジェフリーは、ヴィアから宝石をださせようとたくらむも、暴力的なセックスですぐに別人とバレてしまう。バックからムギュッとオッパイをもまれるヴィアが痛そうで色気を欠くが、白いブラからオッパイをマッサージでケガはないかどうかチェックするショットがムズムズ感を誘発。変態みたいな男にレイプ同然に扱われて、ああ、気持ちが悪いと全身をシャワーで洗うシーンへと続き、お尻のアップでは皮膚のシミまで写っているのにキャーッ。
　いやー、舌先でナメナメしてあげたい。
　しかも、やや俯瞰でとらえた全裸にうっとりするうえに、ゴシゴシ歯磨きするときも素っ裸のままでオッパイがプラプラ揺れているから、ヴィアのフェロモンに圧倒されまくり。パーになっちゃいそう。
　さすが、ヴィア。
　ステラも負けていなくて、ジェフリーに殺されるシーンで今にもパンティーがみえそうな横にばっさりと切れ目の入った白いドレスが大胆なだけでなく、オッパイがこぼれそうなのに、心臓がバクバク。
　ジェフリー一味にジョアンヌが誘拐される展開に進み、モン・コンフィアド演じる売春宿のポン引きによってハメッド・エトン演じるアラブ人に売られ、モンが「お望みの処女だから、ちょっと高いよ」というと、ハメッドが一万ペソ払っているのが興味深い。こういう異常性欲者はアラブ人に想定されるパターンが多いこともハハーンと納得する要素。ジョアンヌは白いブラまであらわにされる。
　愛していたジョアンヌを助けられなかったヘスロはカルロスの前でピストル自殺をとげ、モンのアジトをつきとめたカルロスはリチャードたち警官隊と一緒に売春宿を強制捜査する。ここではジョアンヌを発見できず、代わりにプリンセスがいるが、ぞろぞろでてくる売春婦たちとともにヌードになっていないのが残念。
　有力者のパキトが圧力をかけてきてリチャードたちが裏切るのは定石の範ちゅうで、カルロスとヴィアが拉致されてパキトのところへ連れてこられ、パキトがカルロスとヴィアに愛撫を強いるのはエッチっぽくてゾクゾクさせる。でもヴィアが脱がないうちにアクション・シーンへと変わり、都合よく弾のですぎる銃撃戦はあきれる印象だし、ケートをやっつけるところはオッと思わせるものの、殴り合いもそこそこだから、クライマックスはイマイチ。
　映画のできは決してほめられたものではない。
　ヴィアがアメリカへ行くといっていてカルロスと結びつかないのは意外なラストだが、カルロスのリアへの告白がオチで、結局リアは脱がないままなのがアレレ。
　あとタイトルにローズ・アン・サントスの名があるが、ジョアンヌを拉致したときにジェフリー宅にいる女性くらいしかあてはまる役がみつからず、だとするとイケる容貌ながらも肌をみせていない。
　そんなわけでヴィアとステラが文句ない脱ぎっぷりで堂々のボディーだからますますファンになるし、アヴァもそれなりに興奮のヌードでマルながら、ジョアンヌ、ケート、プリンセスはお申し訳程度の露出で、リア、リザ、ローズは期待はずれ。
　というセクシー競演の結果。
　ヴィアとステラにあらためて乾杯。
　それにしてもユージン・アシス監督にすれば、しっかりアクションを撮ったつもりだろうに、こんな低レヴェルで下品なみかたをされるのは心外だろう。