ＲＯＳＥＳ　ＡＮＤ　ＬＯＬＬＩＰＯＰＳ
　
05年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：クーデット・ホナサン
　　　 カト・デ・サントス
　　　 ジョン・ロマノ
　　　 マーク・ディオニショ
　　　 クラーク・コンセプション
　　　 シェーン・ヴィリアラマ
　クーデット・ホナサンとカト・デ・サントスの共演によるセクシー作。
　めぐまれた家庭にあったクーデット演じる女学生がジョン・ロマノ演じる使用人と恋に落ち、こっそりセックスするのをテス・オリアス演じる母にみつかり、ジョンがクビになる。家出で貧民街にあるジョンのもとへ転がりこめば、カネをもたないクーデットにジョンやグロリア・ヴィダリオン演じるジョンの母が冷たく、睡眠薬強盗を実行させる。ノノン・デ・アンドレス演じるジョンの友人がクラーク・コンセプション演じるバーの経営者とレネ・ロメロ演じる警官を紹介で、クラークがクーデットを気に入り、肉体関係を結ぶ。ジョンの暴力にクーデットがクラークの家へ移ると、クラークの店を色っぽいカフェ・バーに変える計画を立てる。一方、山岳民族の暮らす地域にカト演じる若妻が、自己中心的なマーク・ディオニショ演じる夫と住んでいる。マークがシェーン・ヴィリアラマ演じる近所の女性と浮気したため、鉈で切りつけると町へでてきて、クーデットの店に仕事を求める。カトは人気ダンサーになるも、クーデットがときめき、自分をレズと悟る。クラークはカトに手をだすが、クーデットも迫って、カトはレズにまんざらでない。女二人の情事をクラークが知り、いったん怒るものの、クーデットのレズ告白を認めて丸くおさまる。山ではマークの子をシェーンが妊娠で平穏な生活にめでたし、めでたしのとき、ジョンがピストルをもって現われる。クーデットが撃たれると、レネがジョンを射殺。さいわいクーデットは軽症ですむ。
　冒頭でクーデットが自殺未遂をはかるわりに、ドラマを欠く深みの乏しい内容。クーデットの睡眠薬強盗の犠牲者がカミモトさんという日本人で、パトリック・スアレスが演じているため、いくらぎごちなく英語をしゃべらせても、フィリピン人そのものなのに笑いが起きる。しかも腕と胸にヘタな刺青があって、そんな日本人はいないぞとあきれる。ジョンの弾がクーデットの胸部に当たったにもかかわらず、一週間後、クーデットが腕に包帯を巻いているのはなぜ、との疑問も生じる。『エヴァー・グリーン』（インストゥルメンタル）や『ハッピー・クリスマス』を勝手に使用は、いつもながらの暴挙。クラークとクーデットの店が石段による階段の下にできた空間に位置し、入り口もなく半分オープンなのがちょっと視覚的におもしろいくらい。
　とにかくストーリーの稚拙さや細部のでたらめさはセザール・ＳＢ・アベーリア（ボーイ・ラナイと脚本も執筆）作品ならではの特徴、と皮肉をいいたくなるも、目的はクーデットとカトのヌードだから、レヴェルの低さはどうでもいい。
　クーデットはジョンとのナイショのセックスで、シー・スルーのスリップ→Ｔバックがスケみえ→オッパイ丸だし→下向きにプラプラ、ジョンの家でのセックスで、制服を脱がされブラ→オッパイ丸だし→パンティーをめくられてお尻の丸だしのドアップ→バック愛撫で正常位のオッパイ→斜め横から正常位の全裸、カミモトさんとホテルで、ブラとＴバック・パンティーにパンスト、クラークと一回目のセックスで、オッパイ丸だし→斜め横から立位の全裸、クラークとホテルにおける二回目のセックスで、シーツを巻いたボディー→オッパイ丸だし→乳首ドアップ→横から座位の全裸、クラークとの三回目のセックスは乳首が隠れっぱなしだが、四回目のセックスで、オッパイ丸だし→乳首のドアップ→横から全裸のボディーをなめるように撮影→座位の全裸、ショー・タイムの踊りは黒いブラとホット・パンツどまりだが、カトにお店を紹介で、光沢超ミニスカの個人的にそそるスタイル、ダン・デ・ジョス演じる客とのセックスで、横からの全裸、カトに迫るレズの愛撫で、シルクの下着→カトとベッドで寝て乳首と乳首の重なり、クラークにみつかるカトとの愛撫で、脱がないもお尻の貼りつくジャージのドアップ、と悩殺をくり返す。やや全身にアレルギーがでているのがわかるショットを含むあたりがマイナス。
　カトはマークとのセックスで、オッパイ丸だし→斜め横から正常位の全裸、二回目は陰部に手をつっこまれる愛撫のみだが、クーデットがのぞいて鼓動が高なる寝姿で、パンティーをチラリ、ショー・タイムのステージで、スカートとショールをつけたビキニ→スカートをはずしてお尻に食いこみパンティー、ショールをはずして三角ブラ→オマンコの食いこみがわかるアングルのショット、クラークに迫られるセックスで、スカートをおろされてＴバックのパンティー→シャツを脱いでオッパイ丸だし、クーデットに口説かれる愛撫で、お尻に水がしたたる全裸のシャワー→素っ裸で乳首もチラチラ→バス・タオルを巻いたボディー→クーデットにバス・タオルをはずされてオッパイ丸だし→窓越しにお尻モロみえ→クーデットとベッドで寝て乳首と乳首の重なり→ベッドで乳首のドアップ、クラークにみつかるクーデットとの愛撫で、脱がないもお尻がハミでてオマンコまでのぞきそうなジーンズの短パン、とこちらも悩殺の応酬。乳首の形やプロポーションはクーデットより上なのに、クーデットはしていないヘソピーをつけているのがマイナス。
　どちらも素晴らしい露出なうえ、シェーンが肌をさらすオマケもある。水浴び中にマークに踏みこまれ、パンティー一枚のビショビショに濡れたボディーにオッパイが丸だし、カトにみつかるマークとのセックスで、正常位のオッパイが顔を現わす。またミラ・ミラソルやイルマ・ヴィリエガスが演じる店のウェイトレスが、シー・スルーのシャツに下着をスケさせているのもそそる。
　まあ、ここまでクーデットとカトの魅力を堪能できれば、一応は合格だろう。