ＰＵＮＬＡ
（種づけ）
　
03年：レオ・フィルムズ
監督：セザール・アキノ、ロベルト・アビハイ
主演：トレーシー・トレス
　　　 エミリオ・ガルシア
　　　 ジョン・アパシーブレ
　　　 エリック・パリーリア
　　　 クラリサ・メルカド
　トレーシー・トレスというセクシー女優が登場したとき、これほど興味の対象外と感じたことはかつてなかった。人気かどうか知らないが、やたらグラビアに載る機会が多いものの、ヘソのまわりと太腿に刺青をしていて、まったくそそらない。本来ならトレーシーの主演映画は無視してかまわないながら、クラリサ・メルカドの共演に引かれる。
　冒頭でトレーシーが友人たち三人と刺青を入れるシーンがあって、映画の撮影に合わせて彫ったのだろうか。
　エミリオ・ガルシア演じる夫の田舎へトレーシーが引っ越してきて、農業を始める。エミリオはかつてチンポに受けた暴行が原因でインポなため、エリック・パリーリア演じる親友に妊娠の仕込みを頼む話。そんなのエリックがトレーシーの肉体を忘れられず、強引に迫るのは当然。しかもジョン・アパシーブレ演じるもうひとりの友人がトレーシーを襲い、エミリオを殺す。妊娠したトレーシーが村を去るとの展開で、耕作風景などに生活的興味が起き、地方社会の偏見にふれているも、くだらないレヴェルに違いない。エリックまで殺害の安易な暴力もマイナス感を強める。
　まあ内容はとにかく、作品の中心であるトレーシーのヌードはエミリオとのベッド、エリックとのセックス、ジョンののぞきなどでオッパイ丸だしのパンティー一枚や全裸をたっぷり披露のうえ、乳首スケスケのスリップやパンティーの浮きでたスカートでそそるながら、ホント、抱きたいとの欲望が起きないから困ったもの。荒くれモサどもに暴行され、田んぼのあぜ道で全裸にむかれて逃げるシーンのみ、白昼、野外ですっぽんぽんとのシチュエーションで鼻息が荒くなるかな。
　やはりクラリサがスゴく、バーづとめでジョンとできていて、店の二階でセックスを始め、オッパイのアップや、四つんばいになったかっこうでお尻の突きだしの奥にオマンコがのぞきそうなのに爆発しそう。ジョンと二度目のセックスにおける赤いパンティーを脱がされるボディーも刺激的。トレーシーの友人を演じるラウイナ・カレオン、サイラー・カレオン、ジョリーフェル・マルティネスが全員ブスだし、バーのＧ．Ｒ．Ｏ．役のチェリレス・カヤギ、アンナ・マリー、マーリン・フェルナンデス、マリルー・タピアドルは顔もよくみえないから、クラリサの魅力が映画のすべてといって間違いないだろう。
　もう、クラリサ素敵。
　もっとも一児の母との設定で、メリッサ・イストネル演じる娘がけっこう大きいのは意外な印象だった。
　なお、ジョンがバーで乾杯するときに「カンパイ」といっているのと、トレーシーが「ヤラせ女だ」とのウワサを広めるのがロデル・フェルナンド演じるオカマな点にやや風俗的おもしろさがうかがいとれた。