ＰＵＫＹＵＴＡＮ
（ミツバチ）
　
01年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：ニニ・ハシント
　　　 ＫＣ・カスティーリオ
　　　 リタ・マグダレナ
　　 　ジェフリー・ゴンザレス
　　 　フランシス・エンリケス
　　 　シャンハイ
　　　 マイク・マガット
　　　 テン・テン
　　　 ジェラルディン・サレス
　ハチミツをつくる冒頭のシーンが興味深い。日本のように顔のまわりにネットをかけていないから、刺されないのかと心配になったり。
　いわゆる養蜂業を扱う作品ではなく、ハチミツを扱う店に勤める女性の愛憎劇である。それもハチのような怖い性格に設定されている、と普通なら予想するだろうが、反対の弱い性格なのだから、相変わらずセザール・ＳＢ・アベーリア監督はいい加減だ。
　ニニ・ハシント演じる主人公は月をながめながらもの思いにふけるロマンティストとの性格づけで、マリルー・ヴェル演じる母が新しい夫と暮らしたいがために、リタ・マグダレナ演じる叔母の家に引きとられたという過去を持っている。マイク・マガット演じる愛人とともにリタがハチミツ屋を経営していて、厳しい性格なものの、ニニのほかジェフリー・サントスとＫＣ・カスティーリオ演じる三人の従業員は仲よし。ハチミツの卸元であるトニー・マナロ演じる地主がニニに目をつけ、広い自宅に囲うも、ニニはフランシス・エンリケス演じる都会からやってきた若者に恋をする。それでニニにほれていたジェフリーが嫉妬。
　ある日、フランシスがハチミツの中に麻薬が隠してあるのを発見して、警察へ知らせたので、何も知らずに運搬していたマイクが逮捕されてしまう。このあたりリタがニニに怒りをぶつけるものの、主犯のトニーがでてこないのはヘンだし、後半、リタもまったく顔をみせなくなってしまうから、あきれるくらい安易なドラマ構成。ニニに若い恋人ができたことへのトニーの反応も描かれず、本当に作劇に脳みそを使ったのか疑いたいくらい。
　ニニが妊娠するとフランシスがいなくなり、ジェフリーが父親代わりとなって親切にする。子どもが五、六歳のテン・テン演じるようになってときの流れを示すと、フランシスが養育権を主張して戻ってくるのだが、ノノン・デ・アンドレスとヴィク・サントス演じるトニーの部下に殺されてしまう。都合よくジャマがいなくなったニニは、ＫＣとシャンハイ演じるその恋人カップルとともに、ジェフリーとＷ結婚式を挙げてハッピー・エンドだから、もーーー、くだらねー。
　まあ、ニニのヌードがみたかっただけの作品なので、ちゃんと期待のシーンが用意されているのには納得。従業員三人が池で戯れるところで、ニニとＫＣが白い衣装から乳首をくっきりとスケさせて、生つばゴックン。よくジェフリーは冷静でいられるもの。
　ＫＣらとＷカップルで泳ぎに行くシーンでは、ＫＣの緑のビキニがハッと視線を引きつける誘惑を持っている。白や黒のピタパンからもうかがうに、ＫＣのプロポーションはホントみごと。
　ニニは太めだが、赤いビキニのハイレグ・パンティーに濡れて浮かぶヒップラインなど、うっとりするようなカーヴ。オッパイはトニーが水あびをのぞくシーンでの石鹸で濡れた横チチからビンビンものだが、月をながめながらフランシスとのキスをイメージする中でのポロンと露出するポーズにウハウハ。フランシスとのカー・セックスは暗くてよくみえないものの、ジェフリーと結ばれるときに、座ったままオッパイにワインをたらせる全裸のボディーが、うわー、そそるなあ。
　ジェフリーとの初夜のセックスは、ＫＣのほうと同時進行で描かれていて、ともに正常位でみえづらいのが残念だが、ニニはパンティーをおろしてオシッコする姿や、パンティーがややスケた妊婦の衣装も披露してくれるから、鮮やかなサーヴィス精神に拍手喝さい。
　かつて人気のあったセクシー・スターのリタは、マイクとのセックスでオッパイを全開にして先輩の貫禄を示してくれた。