ＰＩＳＩＬ
（しぼる）
　
98年：セイコ・フィルムズ
監督：フミルデ・ロハス
主演：クラウジャ・コロネル
　　　 レアンドロ・バルデモール
　　　 レイ・ＰＪ・アベリアーナ
　　　 ディヴィーナ・デル・リオ
　　　 ロデル・ヴェラヨ
　　　 カミール・ロハス
　たわいもない人間ドラマながら、クラウジャ・コロネルのボディーをいかに炸裂させるかが着眼ポイントだから、十分に楽しめる。ソフト・ポルノの佳作（？）といえるかもしれない。
　クラウジャ演じるのは若き会社の役員で、トニー・カリオン演じるオーナーの娘。すごくお高い性格なうえ、プライヴェートではレズとのキャラクターになっている。レイ・ＰＪ・アベリアーナ演じる部下がごう慢さに耐えきれず、なんとかギャフンといわせてやろうと、ジゴロ屋に誘惑を頼む。ロデル・ヴェラヨ演じる修行中の新人がアタックするも、あえなく玉砕。今度はレアンドロ・バルデモール演じる先輩が出馬し、レイの紹介で入社。クラウジャの部下になるも、はたして口説き落とすという難題をはたせるかが核をなす。
　ディヴィーナ・デル・ リオ演じるクラウジャのレズ・パートナーが異性に目覚め、ロデルと愛をはぐくむエピソードが並行し、カネ目的だったレアンドロが本気に変わるあたりは、定番のストーリー。クラウジャが弱さを告白すると、レイがわびてやさしさを示すなど、あと味のよさが買える。
　ただしレアンドロが花を食べて滑稽ぶりを表わし、クラウジャを引きつけるなど、バカっぽいアプローチが目だったのは、ある種、恋愛マニュアルとして低レヴェルだった。脚本兼任のフミルデ・“ミーク”・ロハスが、イマイチ真剣じゃないとうかがえるところ。まあ、会議でクラウジャが「若い血がほしい。新しいアイディアを導入したい」と意見しているのは、どこかの国の保守的な経営者と同じで、ちょっと笑えたかな。
　とにかくクラウジャの魅力がすべてなので、展開の浅さは気にもならない。
　バーでオカマと一気飲み対決になって、服を脱いでいくゲームで紐なしブラの胸元から誘惑光線を放ったあと、ディヴィーナとのレズ・セックスでオッパイ全開。ディヴィーナに去られてシャワーを浴びながら泣くときに、全裸のボディーから迫力オッパイだけでなく、肉感的なお尻や陰毛ものぞいて、こりゃもう素晴らしすぎる。レアンドロとのセックスではヒップに食いこむパンティー一枚で、プニュプニュッとつまんでみたい乳首のドアップが挿入され、パーフェクトに悩殺。二人でからみ合う全裸のシャワーが続き、濡れた肌のオッパイやお尻を舌なめずりしたい。
　まさしくクラウジャ、エロスのダイナマイトだ。
　ディヴィーナも露出に惜しみがなく、クラウジャとのベッドでツンと立った乳首がそそり、ロデルとの海岸デートで大胆なウルトラ・ハイレグ食いこみＴバック水着を披露したあと、全裸で沖に浮かぶイカダのコテージまで泳いでいって、またも誘惑的な乳首で圧倒したうえ、陰毛までチラッに歓喜を呼ぶ。ロデルと二回目のセックスでは、スケスケのスリップを脱いで全裸になり、真上からのアングルによるオッパイの形や、くの字に全身をひねったポーズでのお尻、座位での乳首アップなど、言葉にならないセクシャル・パワー。
　ディヴィーナに降参宣言したい。
　あと、ジゴロ養成所の教官（？）でレアンドロの恋人をカミール・ロハスが演じ、ロデルなど志願者を前にプールでレアンドロとイチャついて我慢度をはかるとき、ガウンから全裸になった瞬間にオッパイどころか、陰毛もバッチリで鼻息を荒くさせる。レアンドロとのセックスや、ロデルにオッパイの愛撫を教える過程、レアンドロの気持ちが離れたと知る二度目のセックスにおける乳首もなかなかもの。ヒップに食いこむ全身レオタードや、パンティーが紐一本のハイレグ・ビキニ水着にもなって、ちょっとブスっぽいとはいえ、カミールに拍手。
　レイの恋人を演じるのは、タイトルから名前が欠落しているも、ソフィア・ヴァルデスで、レイがクラウジャとのイライラでインポになったため、怒って混浴していた風呂からでていく全裸がみごと。ウェットなボディーにオッパイやお尻がバッチリで、思わずよだれがたれそう。
　ホント、女優の撮りかたを心得たフミルデの演出に感謝の賛辞を贈りたい。
　なお、ロデオがカミールから「パンツを脱ぎなさい」と命じられるショットでチンポが映ってして、ゲーッというより、いいのコレ!?　といった感じだった。