ＰＩＮＴＡＤＯ
　
99年：リーガル・エンターテインメント
監督：バルド・マーロ
主演：ロイ・ヴィンゾン
　　　 モンソール・デル・ロサリオ
　　　 ジョアンヌ・キンタス
　　　 ダニエル・パシア
　全身に刺青をしたモンソール・デル・ロサリオとロイ・ヴィンゾンがファイト・ポーズでにらみをきかせるポスター。二人が背中合わせでスキをうかがう緊張感のある予告編。とこれらから男っぽいハード・アクションだなと予感する。決して嫌いじゃないのだが、単に男の対決ものじゃみてもしょうがないなと思っていたのだが、ジョアンヌ・キンタスのヌード・シーンがあると知って、えっ、あのジョアンヌが…　とあわてて追いかけた次第である。
　まあ、実に荒唐無稽な内容で、Ｂ級アクションとしてそこそこ楽しめたというのが正直なところ。モンソールとロイが誘拐専門の警察の特殊部隊という設定で、ある救出作戦のときに、指揮官だったロイが置き去りにされる。仲間に裏切られたと復讐に燃えるロイが、次々とかつての仲間を殺していくわけである。
　この連続殺人をモンソールが捜査するのだが、ある少数民族の間であがめられている、不思議なパワーをもつ“ピンタド”という存在が浮かびあがってくる。偶然にもこの少数民族に助けられたロイが、ピンタドの能力を身につけたことがわかる。これがパッと消えかたかと思うと、反対側へ瞬間移動しているというまったく現実離れしたもの。あんたは忍者か、という感じを抱いてしまう。
　それでも要所要所に盛りこまれたモンソールとロイともに身体を生かした動きのあるファイト・シーンは頑張っているし、最初の救出劇のドンパチのハデさもあって、バルド・マーロ監督のテンポのよい演出は合格点だといえるだろう。続編を意識したような復活のラストも、意外とイヤミにはなっていない。
　それでお目当てのジョアンヌだが、これまた要所要所にヌードがちりばめられていて、鼻血ブーッもの。ロイの殺人を目撃するシーンは、他の二人の女性とともに顧客と風呂で戯れているのだが、ロイが侵入してくると、あわててバス・タブからあがって逃げる。全裸ではなくパンティーだけはいているものの、三人ともオッパイがタプタプゆれていて、いやはや、やってくれるよ。部屋へ帰ると、スルスルッと服を脱いで白いビキニの下着になり、キュートなヒップラインがクッキリ。しかもブラからは乳首がうっすらスケていて、こりゃあ、色っぽすぎると興奮していると、バス・ルームで水浴びを始める。おなじみフィリピン流のパンティーだけはいたかっこうで、ひしゃくから水をすくうとボディーにかけていくのだが、当然、またオッパイが丸みえ。ストリート・ガールになって犯されそうなシーンでは、それほど露出がないものの、バーでモンソールを誘惑したあとのセックスでもオッパイがバッチリで、嬉しい限り。ディスコ・パブのダンサーになって、オレンジのビキニでステージで踊る描写は、まずボディーをカメラがなめるように撮り、お尻のドアップをはさみ、ちゃんとブラをはずすと、腕でかくしながらも乳首がポロンとこぼれている。ロイに犯されるシーンに進むと、ピンタドのパワーで何もせずにブラをとられてしまって、オッパイ丸だし。セックスのときは乳首のアップまであり、まさかジョアンヌがここまで大胆な露出くれるとは予想だにしていなかった。さして美人じゃないといえばそれまでだが、妙にそそる女優である。
　ジョアンヌの魅力で、映画の価値は数倍にはねあがっている、といって間違いないだろう（個人的な趣味だが…）