ＰＥＲＬＡＳ　　ＳＡ　ＩＬＡＬＩＭ　ＮＧ　ＤＡＧＡＴ
（海底の真珠）
　
97年：エル・ニーニョ・フィルムズ／シャンテン・プロダクション
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：アルマ・ソリアノ
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 オデット・カーン
　　　 ジーノ・アントニオ
　　　 レーア・マロンソ
　　　 ダニー・リエル
　　　 エルニー・フォルテ
　　　 ラリー・コレア
　　　 ソニー・トゥアゾン
　安手の映画とはこのこと。セザール・ＳＢ・アベーリアの監督作の中でも、とくに手抜きを感じる。
　バタアンの海岸に暮らす漁師のカルディン（エルニー・フォルテ）とネナ（オデット・カーン）の夫婦に女の子が生まれ、ペルラスと名づけて洗礼式をおこなう。後見人のひとりだったトゥロとネナは不倫関係にあり、嵐の日に漁へでたカルディンが亡くなると、トゥロが一緒に住みはじめる。年ごろに育ったペルラス（アルマ・ソリアノ）は幼なじみのセンドン（ジェフリー・ゴンザレス）とひかれ合うも、ネナはセンドンを嫌う。またレストランにつとめるシルヴィア（レーイ・マロンソ）ともセンドンができている。シルヴィアの店へよくくるコガネもちのティルソ（ジーノ・アントニオ）の家でネナが家政婦として働く。後見人のおばさん（グロリア・ヴィダリオン）からレストランの仕事の紹介をうけたペルラスへ、そろそろセックスしたいとセンドンが迫り、無理やりの強姦もどきにペルラスが怒る。またトゥロにもレイプで犯された直後、肺炎でネナが亡くなる。葬式に見舞金をもってきたティルソがやさしく誘ってくれたので、母と同じくティルソ宅の家政婦になる。シルヴィアをはらませたセンドンが結婚し、ティルソへ報告に訪ねてくると、家政婦のペルラスがいたため、センドンとペルラスが気まずい思いをする。一方でティルソが不法取り引きに加わり、警察署長（ダニー・リエル）へカネをわたしている事実をペルラスは知らない。トゥロは金銭トラブルで漁師仲間ともめて暴力をふるい、撲殺した相手の子どもに包丁で刺されて亡くなる。やがてティルソの愛の告白をうけて結婚で幸福だったペルラスだが、犯罪のカネをネコババと察した警察署長の手下たちにティルソが撃たれ、反撃もむなしく亡くなり、自らも重傷をおう。警察署長は汚職が発覚で逮捕される。病院でペルラスが息を引きとるのをセンドンがみとり、遺灰を海にまく。
　次々と登場人物を殺す安易な作劇法は、漁師のひとり役で出演もするガニ・レショの脚本。ペルラスやセンドンの回想で何度も同じショットをくり返しの多用は、予算の関係とわかるながら、セザール・ＳＢ・アベーリアの強引な演出。それぞれの人物に結末をつけているようでいて、シルヴィアの出産がどうなったかにはふれずじまい。『タクシー・ドライバー』など既製曲の使用がＣ級の印象をあおる。
　ちょっと面白い点といえば、大きな流木が横たわるロケ地の海岸の風景くらい。
　ヒデー！
　でもアルマ・ソリアノのヌードが目的なので、内容の空虚さはどうでもいい。海岸で白いシャツと白い短パンを濡らせて遊ぶ少女が成長すると、そのままアルマが演じ、海から濡れながらあがって白いシャツを肌に貼りつかせ、スケチチになっている。家へ帰って水浴びをはじめ、真上からのアングルで全裸に脱いで、乳首をみせると、陰毛がチラつく。トゥロがのぞいてオナニーする視線で横チチもそそる。センドンに力ずくで押し倒される海岸では、白いシャツとパンティーで浅瀬に入り、スケチチとスケ陰毛で視線を奪い、パンティーがお尻にペタッと貼りつく。センドンが襲ってきて、そんなにほしいなら好きにしなさいと憤慨でシャツを脱ぎ、オッパイが丸だし。パンティー一枚で陰毛がさらにくっきりとスケる。トゥロからのレイプはパンティーの股間がみえるのみだが、ティルソの家でワンピースを着て前にかがみ、オッパイのこぼれそうな瞬間がドキッとさせる。ティルソとセックスは乳首が半分だけハミでたブラをはずし、座位で乳首がモロのオッパイをみせる。さらにスリップ姿があるも、海岸でのスケスケ白シャツなど、何度も同じショットの流用に落胆がおきる。
　レーア・マロンソはセンドンとのセックスで黒いブラとパンティーのまま愛撫をうけ、それってヘンよと思わせ、やっとブラをとると乳首にニプレスをつけているのがバレる。二回目はセンドンの部屋へきて下着に脱ぐところが興奮を盛りあげるながら、トップレスのシャワーは背中しかみせないし、センドンと立位の情事は、またも白いブラをつけたまま。さらにスリップで寝ているときに抱かれ、妊娠でパンティーがスケるミニスカのワンピースの妊婦用下着がでてくるも、最後までパワー不足。
　アルマの乳首露出をのぞき、ハダカの誘惑も安手だった。