ＰＡＮＩＮＤＡ
（売りもの）
　
01年：ワールド・アーツ・シネマ
監督：フランシス・“ジュン”・ポサダス
主演：ピアール・ミラソル
　　 　チャーリー・ダヴァオ
　　　 ロイ・アルヴァレス
　　　 メリッサ・メンデス
　　　 アラン・パウレ
　　　 ダン・アルヴァロ
　　　 アンジー・フェロ
　　　 マイク・マガット
　　　 ジョセフ・バルタザール
　　　 ローナ・レイエス
　　　 ラフィー・アニド
　世界遺産にも登録されているヴィガンのスペイン風の町並みや教会。ろくろで陶器をつくる工場のようす。とても連続殺人がからむセクシー・サスペンスの出だしとは思えない。
　アンジー・フェロが演じる陶器工場を仕切るおばあちゃんと取り引きをしているのが、チャーリー・ダヴァオ演じる町の有力者。メリッサ・メンデス演じる妻とうまくいっていないのだが、アラン・パウレ演じる従兄弟と妻が浮気している現場を目撃し、ショックで心臓マヒを起こす。
　乳首がみえる寸前まで乳房を露出したメリッサのベッド・シーンが、けっこうそそる。
　ピアール・ミラソル演じるヒロインはチャーリーの娘で、ラフィー・アニド演じる恋人がいて、ビーチの岩陰での愛撫でさっそくオッパイをポロッ。ラフィーがパンティーをおろそうとするも、それはさえぎり、まだ処女との設定になっている。
　人格者だった父が亡くなるや、暴君的なメリッサとケンカで、ピアールと仲よしだったローナ・レイエス演じる家政婦がでていく。代わりに根っからのワルのアランが住みこみ、ピアールはピンチに。
　アランにはカトリン・サヨ演じるダンサーの愛人がいるのだが、カトリンのステージ・シーンは黒いＴバックのビキニの上に網のボディー・スーツを着ているというもので、いやー、なんと誘惑的なことか。アランとのセックスになって、お尻をみせた座位が圧倒してくるうえ、寝転んだときのオッパイが乳首のアップまで含み、ただただすごい。
　このカトリンがあとのドラマにまったくからんでこないのは、ちょっとヘンかな。
　チャーリーの遺産がなかっただけでなく、麻雀やカードといったギャンブルにはまっているメリッサとアランはカネが必要になり、ピアールを売ることを思いつく。
　まずはロイ・アルヴァレス演じる変態中年男に処女を提供し、赤いボディコン・ミニからオッパイをつかみだされるピアールに視線が釘づけ。レイプ同然の喪失により、シャワーでお股の血を洗い流すときにもオッパイをみせっぱなしなのがウハウハ。
　ピアールはアンジーのところへ逃げるや、銃を持ったアレンたちに連れ戻される。このときアンジー、ローナ、ラフィーと、ピアールが親切にしていたノノン・デ・アンドレス演じるホームレスなどがアランに殴られ、あとの犯人探しのときの容疑者となるわけである。アンジーとローナが警察へ訴え、ダン・アルヴァロ演じる刑事に無視されるあたり、殺人事件へと発展するきっかけにもなっている。
　再びロイとはセックスが終わって、全裸のピアールのお尻にロイがカネを投げるショットが挿入され、このときピアールがアナルのみえそうなポーズをとるから、思わずイキそう。
　すぐにロイが殺されるのが第一の事件。
　無理やりアランに注射ををうたれたピアールは、ライアン・セラノ演じる次の顧客の前で光ものをつけたＴバックのビキニになって踊る。まさにここは全編のハイライトともいえるシーンで、ハイレグの切れぐあいなどがよだれダラダラもの。全裸よりも誘惑的なピアールに、ガーンと完全に打ちのめされる。ちゃんとオッパイをモロだしにしたセックス・シーンがあとで用意されているのは、いうまでもない。
　ライアンが二人目の犠牲者。
　マイク・マガット演じるアランの手下が実はイイ奴と判明し、容疑者が一人プラスされたあと、映画はローナが売春した相手の男を三人目に殺し、あれっ、ピアール関連だけじゃないんだ、と意外な印象を与える。
　まあ、このあたりでだいたい犯人の予想はつくだが、はたして本当にその人物だったら、ちょっと無理があるんじゃないかあ、といった感じ。
　セックスの準備のために嫌がるピアールの身体を石鹸で洗うシーンがきて、シャワー室でアランに全裸にされるピアールが、肌のスベスベさといい、あまりにおいしそうで生つばゴックン。
　ジョニー・ヴィカール演じる顧客のオヤジにバックで犯されながら、オッパイをわしづかみにされる光景に唖然。横になったときに乳首のアップまであって、もはやフェロモン爆発のピアールの奴隷になっちゃいそう。
　帰りの車の中で第四の殺人が起きる。
　さらにはフリア・ロペス演じる女性とレズのセックスが繰り広げられ、立位でのピアールのオッパイや、ピアールが頭をのせているときの寝そべったフリアのお尻丸だしのボディーがビンビンに迫ってきて、嬉しい悲鳴のあげっぱなし状態。フリアはちょっとブスっぽいのが残念。
　いい加減、警察はピアールの顧客をどうしてマークしないんだ、驚くほどマヌケだなあ、と思わせていたのだが、やっとフリアの帰りの車を尾行するも、五人目の殺人が行われ、あっさり犯人を逃がしてしまうのだから、やっぱりマヌケ。
　マイクがピアールを連れて逃げようとするところからがクライマックスで、マイクとアランが撃ち合いになり、警察も駆けつけているというのに、わざわざメリッサを殺しにでてくるのは、犯人だってオツムの程度を疑いたくなるほどのおマヌケ。
　結局、誰のしわざだったかというと、普通に考えりゃわかるでしょという予想通りの答えなものの、本当にこの人物だったら、マジで物理的に無理があるよ、とあきれが盛りあがる。
　もっとも、もう一つ逆転劇が待っていて、四人目と五人目は凶器がナイフから鎌に変わっていたし、シチュエーションも車の中になっているから、別の犯人だったのかあ、とこちらは素直に感心。フランシス・“ジュン”・ポサダス監督、なかなかやるじゃないかと評価したいが、途中でうまい伏線が張ってあればいっそう拍手できたような気がする点が惜しい。
　とにかくピアールの魅力が炸裂しまくり、十分に満足。ラストでダメ押し的にお尻からオッパイへとカメラがなめるようにボディーを撮っていくシャワーのショットもプラスされ、こりゃ、たまりません。