ＰＡＧ　ＤＵＭＩＫＩＴ　ＫＵＭＡＫＡＰＩＴ！
（いつでも粘りつき、まとわりつく！）
　
98年：セイコ・フィルムズ
監督：フミルデ・ロハス
主演：マルガリータ・ミラン
　　　 アントン・ベルナルド
　　　 ジーノ・イルストレ
　　　 ディヴィーナ・デル・リオ
　　　 イザベル・レイエス
　　　 ホヴィット・モヤ
　　　 ジェム・カスティーリオ
　　　 カミール・ロハス
　　　 トニオ・オルティガス
　婚約者の貞操観念をテストする男の話。ジーノ・イルストレとマルガリータ・ミランが愛し合う二人を演じ、アントン・ベルナルド演じるロマンス小説の作家がジーノの親友。ジーノは郊外のビーチとマニラに家を二つ持ち、マルガリータはビーチのほうに住んでいる。少年時代に浮気から父がカミール・ロハス演じる母を殺害する現場を目撃したことが原因で、ジーノは女性の誠実さを疑う性格をつくったとの設定になっている。相手を信頼しない半面、すでに愛想は尽きているものの、マニラにジェム・カスティーリオ演じる愛人を囲っていて、勝手なヤツなのが男のごう慢さ。一方、アントンは取材目的でディヴィーナ・デル・リオ演じる娼婦を買ったところ、たまたま作品のファンだったため、無理やり家に居つかれる。次第に気持ちが本気に傾いたのだが、誤解の衝動から別離。落胆したアントンを癒す意味もあって、ジーノがビーチの家へアントンを連れてきて、マルガリータと同居させるわけである。
　いきなりアントンとマルガリータが極端に嫌い合う関係なのは、やがて恋仲に発展するカップルのきっかけとして定石パターン。マルガリータが禁煙を強調するあたりはすごく共感を抱く。結局どうなるかは予想の範囲内だから、実につまらないドラマだ。交通事故でいったんアントンが記憶喪失になる安易な展開と、ジーノの悩みが型どおりの薄っぺらさなのに、フミルデ・“ミーク”・ロハスの力量不足を痛感する。
　でもマルガリータのセクシーさに関しては、間違いなく特筆もの。
　ジーノとのセックスで、スリップを脱いだトップレスと抱き合うときの全裸、朝寝ているポーズでの食いこみパンティー、悪夢をみたジーノのために水をとってくる際のパンティー一枚に始まり、ボーイ・ゴメス演じる使用人と掃除におけるハミケツ・ホット・パンツ、アントンとのセックスで乳首が浮かんだシー・スルーのネグリジェから浮かぶパンティー・ラインや、ワンワンのポーズになったあとでネグリジェを脱いでの全裸と座位のオッパイ、素っ裸になって海へ入るときのプロポーション、ロング・スリット・スカートの上に着た乳首スケスケの白いシャツなど、とにかく下半身を刺激してやまない。海へ向かって歩いていき、自殺と気づいたアントンがとめるシーンだけ、濡れる前のスケないままが不満かな。
　ディヴィーナも頑張っていて、路上でアントンがジョーイ・ガルヴェス演じるオカマのママに声をかけると、ママがディヴィーナを連れてきてシャツをまくり、オッパイをドバッ。アントンの家に居ついてからは、掃除の際に前かがみのポーズをとり、ノー・ブラの胸元がこぼれそうだったり、スケスケのシャツから乳首とＴバック・パンティーが浮かびあがっていたり、アントンと全裸で抱き合ってのオッパイ全開と、お尻のみえた寝姿、ガウンがはだけてこぼれでるオッパイなど、十分に追いこんでくれる。
　ジェムは蛇柄ブラと白パンで色気を放ったあと、ハイレグ紐パンティーのスケたスリップ姿や、マルガリータのところへやってくるときのパンティーがみえたミニスカと、モロがなくても挑発的。
　カミールは陰毛の黒ずみが大胆なオッパイ丸だしパンティー一枚を披露し、うむ、スゲーッ。
　あと、直接ストーリーにはからまないものの、サウジの男に犯されて発狂し、ビーチを徘徊している痴女をイザベル・レイエスが演じ、パンティー一枚になって浅瀬で服を洗っているシーンで、陰毛が完全にスケた状態なのがよだれタラタラだった。
　もっとも、アントン、ジーノ、ボーイなど男どもの全裸もやたらでてきてゲロゲロで、とくにアントンは濡れた貼りつきパンツや生尻のアップのみならず、アナルがのぞく寸前のかっこうや、チンポがみえそうなショットもあって気持ちワリー！
　なお、ルスティカ・カルピオ演じる占い師からジーノが「悩みあるでしょう」と声をかけられ、タロットで診断してもらうときに「アメリカ文化に興味がある」と告白しているうえ、友人がアメリカへ移住している事実や、マルガリータの父もアメリカへ行っただけでなく、ジーノとマルガリータ自身もアメリカへ渡る話をしているから、フィリピン人だなあ、とあきれ笑い。アントンがマルガリータにススキをかざし「願いがなうよ」と説明してるのには、ホントかなあ、的興味があった。