ＮＡＫＡＬＩＭＯＴ　ＳＡ　ＰＡＧ−ＩＢＩＧ
（愛を忘れること）
　
97年：ゴールデン・タワー・フィルムズ
監督：アルテミオ・マルケス
主演：アンジェラ・マルケス
　　　 アヤ・メデル
　　 　カルラ・モレノ
　　 　レオ・ラバゴ
　　 　マリッサ・デルガド
　　 　ジョニー・ウィルソン
　　 　トニー・マルティネス
　　　 アンドルー・Ｔ
　アヤ・メデルが出演している映画は全部みたいから、こんなマイナーなものにまでつき合ってしまう。
　冒頭で白いスリップのアヤがバカっぽくかけてきて、ココナッツを取ろうと椰子の木を登る。下から使用人がのぞくのだが、半分Ｔバック状にパンティーが食いこんだお尻がチラチラ。
　というわけで、やっぱりみてよかった、とさっそく満足感がもたげる。アヤの姉をアンジェラ・マルケスが演じていて、ブスだから興味はわかないが、やはり白いスリップで登場。二人がそのままプールヘ飛びこみ、乳首のポッチがスケてるんじゃないかと目をこらすも、イマイチよくみえない。濡れたスリップを貼りつけかせてプールからあがるカットもなく、ちょっとオイオイオイ状態だが、あとに期待しよう。
　それにしてもアルテミオ・マルケス監督といった制作スタッフには申し訳ないのだが「くだらない」とひと言で片づけてもいいような内容である。冒頭のエピソードはコメディー仕立てながら、台詞の直後にイチイチ音楽でファーファーファーとオチをつける、できの悪い香港映画のように雑な演出ぶり。
　二人の父が回想で物語を進めるようになると、暗い人間ドラマへと変貌する。
　カルラ・モレノ演じる娘が使用人とできて妊娠したため、旧家の主である厳格な父が怒って暴行を加える。カルラのオマンコからピャッと血がでて流産になるカットが鮮烈。
　カルラは発狂してしまい、黒いパンティーのお尻をつきだしたりで戯れるのだが、もう少し美人だったら色っぽいのになあ…
　ショックを受けた父は心臓発作で倒れて車椅子生活となり、マリッサ・デルガド演じる後妻が、無理やり自分を家族から奪った夫へ復讐を始める。マリッサはかなり太めの中年レディーとはいえ、美人だけにそそる要素がある。夫の前で使用人とセックスをみせつけ、胸元のあいたスリップにドキドキさせてくれる。相手はパンツ一枚なんだから「もっと脱いでよ」と声をかけたいくらい。こんな熟女にも魅力を感じるわけで、自分の女性に対するストライク・ゾーンの広さを思い知る。
　マリッサが使用人を誘惑するときの、脚を組んだ先に相手の男がみえる構図は『卒業』のパロディーだろう。
　マリッサの陰湿な嫉妬助長攻撃によって夫が死ぬと、資産がカルラのものと知って、今度は使用人にカルラを殺すように命令する。結局、カルラは頭を打って正気に戻り、使用人はもう一人の使用人と争ってカルラを救い、マリッサは警官隊に銃撃されて死ぬ。
　以上の部分的にハッとするような描写はあるものの、バカバカしい内容を語って聞かせるアンジェラとアヤの父は生き残ったほうの使用人だが、聞いているときのアヤの、胸元が大きくあいたドレスがドキドキものである。
　悲劇は繰り返されるというのが映画のテーマで、姉妹ゲンカのあと、アヤはレオ・ラバゴ演じる使用人とデキてしまう。嫉妬に狂ったアンジェラが二人を撃ち殺し、お縄につくとの展開で、どうひいき目になっても、まともに評価するような映画じゃなかったなあ、というのが正直なところ。
　でもやっぱりみてよかったのは、アヤがレオのところへやってくるシーン。バスタオルを巻いているのだが、バサッと両手でほどいてボディーをみせるや、みごとな黒い超ハイレグ・ビキニ。胸のところは乳房が今にもこぼれんばかりの三角ブラ。やったー、こりゃあド迫力ものだと圧倒されていると、カメラは背後にまわり、なんとキュートな半ケツのＴバック。しかもブラをはずしたではないか。正面からオッパイが丸みえになるカットが遠景なのは、もったいぶりすぎだよと不満に思うも、騎乗位となって全裸でセックスする光景が続いてきて、乳首までバッチリ写った上半身のカットも一瞬画面に…。
　ウワーーーー
　アヤの神がかりボディーに「ありがとう」をいって、今晩もアヤの夢をみて寝よう。
　「おやすみなさい」