ＭＯＤＥＬＯ
　
97年：エル・ニーニョ・フィルムズ／シャンテン・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：アルマ・ソリアノ
　　　 アラン・パウレ
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 マリタ・ソベル
　　　 シーラ・サンチェス
　　　 ピンキー・ローセス
　　　 テン・テン
　アルマ・ソリアノとセザール・ＳＢ・アベーリアのコンビによるセクシー作。
　バタアンの海岸にスケチチで漁をするニンファ（アルマ・ソリアノ）を偶然にカメラマンのリカルド（アラン・パウレ）がみかけ、ＣＭのモデルに申しこむ。ニンファには恋人のネルソン（ジェフリー・ゴンザレス）がいたが、病気の母のセリア（マリタ・ソベル）を医者にみせるとの約束で承諾。ネルソンに処女をあげたあと、マニラへいく。モデルとしてのみならず、リカルドの「愛している」の言葉でセックスし、結婚でリカルドの祖母（テス・オリアス）の家に住む。バタアンに帰ったセリアにネルソンがニンファの近況を聞き、従兄弟のペドロ（イアン・クロスビー）を頼ってマニラへでる。リカルドが使用人の紹介所から男の小間使いを雇い、やってきたのがネルソン。家主夫人でニンファに主従関係で接していたものの、リカルドが留守の夜にニンファが迫ってセックス。これを祖母がみる。実はリカルドは既に愛人のリサ（シーラ・サンチェス）の間に子どものテン・テン（テン・テン）をもうけたのみならず、さらにもうひとりの愛人のロウェナ（ピンキー・ローセス）と交際中。祖母がリカルドにニンファの不倫を忠告しようとしたとき、テン・テンの誕生日なのでリカルドが「あとにして」とでかけ、ロウェナとのセックスでバースディー・パーティーに遅れ、怒るリサにビンタをくらわし、逆上のリタに包丁で刺される。
　モデルをとおしてのショー・ビズを描くのではなく、単なるリカルドの浮気談で肩すかし。ネルソンがリカルド宅に働くわざとらしさなどのマイナス点が目だって、セザール・ＳＢ・アベーリアの低レヴェルな演出にあきれる。
　でもアルマ・ソリアノの挑発ぶりが全編に輝く。まずはネルソンとの川原での愛撫を途中でやめるも、リカルドが隠れて写真にとるビーチの釣りで白いシャツに黒いパンティーが浮かび、乳首がスケるうえ、ときどき脇からのハミチチで乳首がみえる。水につかって完全にスケチチになると、乳首がバッチリも同然だし、黒いパンティーの濡れた突きだしポーズをとる。たまたま村の男がビーチへあらわれ、平然と漁をするのが、よく気にならないなと不思議なくらい。スケチチのまま家へ帰る。ネルソンへ処女をあげるセックスは立位で露出が足りないし、ネルソンの回想によるビーチでのたわむれは白いワンピースで濡れるのが遠くて乳首がみえづらいも、リカルドのプール・サイドの撮影でワンピースのスカートを二タイプのあと、ベージュのワンピース水着を濡らせてお尻に食いこませる。日本風のインテリアの店でファッション・ショーに出演し、ワンピースや下半身にピタッとフィットのピチピチ・パンツでそそり、黒いスリップ型の下着にハイレグ・パンティーで挑発なダンスをくり広げる。リカルドの愛の告白をうけての愛撫はイマイチながら、続く滝の池での撮影はハイライト。白いパンティーがのぞくミニスカやストライプのシャツと短パン、黒いシャツと黄色い短パンで盛りあがり、レースの下着で水につかる。当然にスケチチのみならず、ハイレグ・パンティーのほうの生地が薄いので陰毛をくっきりと明らかに全開。ただし横腹の刺青がバレてシラけ、セックスはリカルドの半ケツにゲーッ。ベッドでリカルドのチンポが入っているっぽいバックのセックスにかわり、全裸のボディーに下チチがあらわで、乳首が誘惑の光線を放つ。さらに家でシャツにスケチチや、ネルソンを思いだすビーチで白いシャツに花柄の水着のパンティーで抱きあげられ、ベッドでモンモンと寝るかっこうで黒いランジェリーのパンティーが股間に食いこみ、またもパンティーがみえるスリップでスケチチ。レースのスケチチのランジェリーではパンティーがゆるく、それでお尻を突きだして動くため、今にも股間にオマンコがハミでそう。リカルドと不倫セックスは乳首がモロながら、バタアンへ戻ってビーチで釣りのラストで白いワンピースを濡らさないままが惜しい。
　あとピンキー・ローレスは二度あるリカルドとのセックスにおいて、二回目に太めのボディーに乳首を丸だし。シーラ・サンチェスは脱いでいない。
　ファッション・ショーにはニンファのほかにモデルが三人いて、二人が赤いブラと黒い短パン型、黒いシャツと巨尻を包む紫のパンティーの水着になる。
　ペドロがバタアンのネルソンのもとへ友人たちと遊びにくるエピソードではビーチでハシャぐ際に三名の女性が水着を披露し、赤いセパレーツのものはビビッとこないが、薄紫のビキニを着た短髪のものがボディーにピッチリでゾクゾク感を呼ぶ。なんといっても注目はギア・エストラダ演じる容貌的にもかわいい子で、えんじのビキニはパンティーがＴバック。浅瀬や砂浜を動きまわり、たっぷりとキュートなお尻をおがませる。ボーイ・フレンドらしいヴィク・フェリペ演じる中年の男が眠ってしまい、寂しそうなネルソンへ近づいてブラをはずし、オッパイをポロリと乳首をみせる。マニラのペドロ宅のランチキ不良仲間ともいて、ネルソンに迫るが、もう脱がなくて残念。
　なおネルソンの母（グロリア・ヴィダリオン）が中年の男（ジョニー・バルデモール）と住み、セックスの暗示はコメディー表現で、こういう訳のわからない家族構成がフィリピンっぽい。ネルソンをからかってケンカになる村の男を演じるガニ・レショが脚本を執筆し、助監督も担当している。