ＭＩＳＴＥＲＹＯＳＡ
（ミステリアス）
　
98/99年：ケン・フィルムズ・インターナショナル
監督：ニール・“ブボイ”・タン
主演：グライデル・メルカド
　　　 クリセルダ・ヴォルクス
　　　 フリオ・ディアス
　　　 イスコ・モレノ
　　　 マリア・イザベル・ロペス
　　　 ジェリコ・マルティネス
　　　 ペン・メディナ
　　　 ダイアナ・ルイス
　　　 ロビー・クエロル
　グライデル・メルカドとクリセルダ・ヴォルクスのセクシー共演となると、二戦級だなあと感じてしまう。
　夫を亡くしてバギオにある豪邸を相続したのがグライデルの役どころで、しばらく欲求不満の未亡人の男あさりが展開する。年齢が離れていた夫とどういう生活をしていたのかは、ちょっと謎めいた描きかたをしている。ある日、クリセルダ演じるヒッピー風の格好をした女が豪邸に逃げこんできて、自己中心的なグライデルは彼女を召使のように扱うことにする。しばらくしてフリオ・ディアス演じるクリセルダの夫がやってきて、三角関係になる。あまりに暴力的なフリオがでていくと、今度はイスコ・モレノ演じる義理の息子がやってきて、再び三角関係に。そこへフリオが戻り、今度は四角関係に、と愛欲シーンが繰り広げられていく。
　豪邸の玄関ではときにマリア・イザベル・ロペス演じる浮浪者風の中年女が手作りの十字架をかざし、この家は呪われているみたいなことをいう。
　映画は意味ありげな雰囲気を全編に漂わせるが、ラストの解決はやっぱりかというようなもの。ニール・“ブボイ”・タンの狙い不発で、結局は二戦級だったとあきれざるをえず、残念なできだ。
　それでもセクシー描写がちゃんとしていれば満足できるのだが、グライデルは入浴シーン、シャワー・シーン、水着シーンといろいろあるにもかかわらず、いずれも露出イマイチ。ジェリコ・マルティネスとダイアナ・ルイスが演じるカップルの愛欲をのぞくところでは、ダイアナが上半身裸になっているのに、乳房は隠れたまま。ジェリコを横どってセックスすると、ここはクリセルダがのぞき見する中、ジェリコはお尻丸みえなのに、グライデルは肝心のみたい部分がまったくみえない。フリオとのセックスは騎乗位だが、シーツがジャマをしてグライデルのお尻の割れはじめあたりの寸前から覆われてしまっている。ベッドの上でジャレ合うところでもフリオは半ケツのパンツなのに、グライデルはしっかりと豊満な胸元をシーツで押さえている。
　クリセルダはというと、着がえのシーンとフリオに襲われるシーンで黒いパンティ一枚になって、ヒップラインは浮きあがるものの、乳房は手で隠していたり、相手に押さえつけられてみえなかったりで、こちらも露出に不満が残る。イスコとのセックスでは全裸なのに、家具がさえぎって、期待している部分が闇の中。
　グライデルもクリセルダも、いつもは大胆に露出してくれるのに、これじゃ蛇の生殺し状態になるばかり。
　大いに不満の残る作品だ。