ＭＧＡ　ＮＡＧＢＡＢＡＧＡＮＧ　ＬＡＢＩ
（噛み砕いても残るもの）
　
96年：セイコ・フィルムズ
監督：ヴィクトル・タンゴ
主演：ジェストニ・アラルコン
　　　 ロサンナ・ローセス
　　　 マリタ・ソベル
　　　 ダニエル・フェルナンド
　　　 マンジョー・デル・ムンド
　　　 ザンドロ・ザモラ
　　　 エドウィン・レイエス
　　　 シーラ・イズラエル
　ジェストニ・アラルコンとロサンナ・ローセスの共演によるアクション映画。ジェストニ演じるのは飲んだくれのダメ警官で、酔っぱらって誘拐事件の張りこみをブチ壊し、ザンドロ・ザモラ演じる上司からお目玉をくらう。ヴォン・ヴィヴァル演じる誘拐犯のボスにはダニエル・フェルナンド演じる右腕がいて、ダニエルの愛人がオサン（ロサンナ）の役どころ。ザンドロの弱みを握るダニエルが脅し、ザンドロがジェストニにヴォンの暗殺を命じる。みごと成功するものの、ザンドロが殺害されて罠にはめられたと知ったジェストニが、マンジョー・デル・ムンド演じる同僚の親友に背後の調査を頼む。またオサンをさらって手錠をはめ、一緒に山の中を隠れ進む。となればオサンが反発から逃亡を試みるも、次第に心をかよわせ、愛が芽ばえる展開に決まっている。何度もジェストニがうなされることでシーラ・イズラエル演じる妻の惨殺以来、酒におぼれるようになった事実をオサンが知る。一方ダニエルのもとを逃げたがっていたオサンは、マリタ・ソベル演じる盲目の母のため、じっと我慢だったとわかる。いったんはエドウィン・レイエス演じるダニエルの弟の手下につかまるも、オサンの色気作戦で脱出。ボスにおさまったダニエルがヘマをした部下のみならず、マリタを血祭りにあげる。母の葬儀場でオサンとジェストニが再びつかまり、またもオサンの色気が功を奏してジェストニが隠れ家を逃走。マンジョーに頼んで銃を借りると、単独で救出に乗りこんでくる。
　実にシンプルなストーリーながら、いくつかのご都合主義が目だつ。暗殺指示でエドウィンがジェストニにわたすヴォンの写真にオサンが一緒に写っていたり、エドウィンの車のナンバーをジェストニが記憶してマンジョーがダニエルの存在を割りだすなど、伏線がセコい。短気なダニエルがジェストニをすぐに殺さないのはヘンだし、シーラ殺害犯がダニエルだった点は、ほとんど本筋にいかされないまま。ジェストニがダニエル一味を退治したあとにマンジョー率いる警官隊が到着は、なんじゃそれって感じ。
　銃撃戦やカー・チェイスは盛りあがらず、駄作との評価はしょうがないところ。
　マンジョー宅でジェストニが勝手に冷蔵庫を開けてビールをだし、最後まで飲んでいて、アル中が直らずじまいは、ちょっとおかしかったかな。
　もっとも興味の中心はオサンのセクシーさだけに、そちらへの期待はどうかだが…
　スケたガラスのシャワー室の中で体を洗い、全裸のうしろ姿を堪能させたあと、ダニエルが入っての愛撫でオッパイがみえる。ベッドで横になっての電話でもオッパイをチラつかせ、ジェストニと手錠につながれてからは、片手でブラとパンティーの体を石鹸で洗い、しゃがんで水をかける。川での水あびが抱擁に変わる幻想ではオッパイが浮きあがる。ただし肝心のセックスはよくみえないし、ジェストニが立ちションするショットがあるのにオサンのオシッコはなく、手錠で一体だとウンコはどうしたんだろうとの疑問には答えていない。ダニエルとのプールでの回想では、プレゼントをもったダニエルがプール・サイドに腰をおろすと、水の中からオサンが体を現わし、どんな水着かなとイメージしていたら、なんと素っ裸。オッパイがバッチリなうえ、水面に半分だけお尻がでているのがムズムズとそそる。ダニエルにつかまったあとのベッド・シーンはハイライトをなし、ガウンをはおってダニエルに近づき、ガウンをおとしたうしろ姿はパンティーをはいていないすっぽんぽんで、大きなお尻が迫ってくる。正面をとらえたカメラの上下移動でオッパイの部分をカットは不自然ながら、椅子に座っての愛撫やベッドでのセックスで張りのよいオッパイを堂々に露出する。パンティーのスケてみえるシー・スルーの白いスリップも悩殺もので、オサンのパワーに降参。
　腕に刺青があって好みのタイプをはずれる女優とはいえ、オサンにイカされまくりだった。