ＭＡＳＡＫＩＴ…　ＨＵＷＡＧ　ＭＯＮＧ　ＩＰＩＬＩＴ！
（痛み　人に強いてはいけない！）
　
01年：ＡＴＢ−４フィルムズ
監督：アンヘリート・Ｊ・デ・グスマン
主演：リタ・マグダレナ
　　 　ヘーゼル・エスピノサ
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 フランシス・エンリケス
　　　 ブライアン・リーワグ
　　　 アイリーン・アマドル
　　　 イーアン・ヴァルデス
　　　 ヴィク・サントス
　　　 カルメラ・コルテス
　　　 ラセル・アンジェラ
　愛情と友情を盛りこんだ女性ドラマで、内容的には「こんなもんでしょ」という感じ。
　大学の卒業式から始まり、リタ・マグダレナ演じる女学生が総代をつとめるインテリとの設定。すぐにジェフリー・ゴンザレス演じる同級生とリタが結婚に、ヘーゼル・エスピノサ演じるリタの親友が祝福を送る。やがてリタは会社の女社長に就任し、ジェフリーが副社長。ヘーゼルや、フランシス・エンリケス演じるヘーゼルの親友で、やはり同級生も勤務している。
　なんか、内輪な話だなあ、と苦笑を誘う印象。
　イーアン・ヴァルデス演じるオカマが社員の一人というあたりは、フィリピンっぽいかな。
　リタはとにかく仕事に厳しく、自分の考えを押しつけるばかりで、だんだんとヘーゼルをはじめ、ジェフリーまで反発を覚えてくる。周囲の無理解に対し、余計にリタはヒステリーを爆発させる。妊娠に「子どもは神からの授かりものよ」と女医にいわれるも、仕事を優先したいからと堕胎。さらには交通事故を起こして二度と子どもが生めない体になる。
　一方、母の住むアメリカへフランシスが行く決心で、ヘーゼルとケンカ別れ。ごく自然のなりゆきでジェフリーとヘーゼルがくっつき、不倫の事実を知ったリタが二人を追いだす。リタは酒におぼれたすえに入院。初めて自分の弱さをさらけだしたら、ジェフリーが帰ってきた、との物語。
　九年後、ラセル・アンジェラ演じる女の子をリタとジェフリーが育てていて、今はフランシスとよりを戻したヘーゼルが、実は自分の子であるラセルを見守っているというオチで、まあ、無難にまとめたイメージじゃないか。
　同時にアイリーン・アマドル演じるジェフリーの妹が、ブライアン・リーワグ演じる恋人の子をはらみ、ジェフリーや、ロサリンダ・ルエダ演じる母の対応のドラマが盛りこまれる。ジェフリーの心理描写があまりにも一本調子で感心しないものの…
　興味の焦点はリタとヘーゼルというセクシー女優の共演につきる。
　リタはジェフリーとのセックスで、正常位、女性上位のあと、バックになってオッパイがプラプラ。シャワーを浴びているとジェフリーが入ってきて、石鹸でボディーを洗われるシーンもあり、パンティーをはいたままなのが惜しい気もするが、堂々のオッパイ丸だしだから、スゲーッ。
　ヘーゼルはフランシスとのセックスで、ほどよい大きさのオッパイとエクボのあるお尻をチラッと露出。ジェフリーとのセックスでは、服を脱がされてパンティーのドアップが迫力もの。ジェフリーのパンツ突きだしがあるのは気持ち悪いとはいえ、正常位、騎乗位で乳首がジェフリーの胸板をこする。リタにみつかってしまうオフィス内の愛撫では、黒いブラをはずし、オッパイがポロッ。うーん、素晴らしい。
　リタ、ヘーゼル、甲乙つけがたい魅力だ。
　あとアイリーンが下半身にキュッとフィットしたホット・パンツとタンク・トップで現れ、あとで脱ぐかなと期待したが、しっかりブライアンとのセックスで黒い紐なしブラになるから嬉しい。ブラのホックをとられて「オッと乳首がでるぞ」との瞬間にカットで「えーっ、全開じゃないの」と落胆していると、女性上位のしゃがみポーズで愛撫のときにオッパイがプラプラ。腰つきの色っぽさもなまめかしく、ややブスっぽいものの、アイリーンみごと。
　女優陣の頑張りが、映画を退屈感から救ったようだ。
　ただし、せっかくプールへ行くシチュエーションが用意されているのに、ヘーゼルとアイリーンの大胆なビキニがでてこないのはサーヴィス不足。結婚式のつき添い役でオデッサ・ザンブラノとナデズ・ザンブラノの顔がみえるだけに、彼女たちも再登場で、一緒に泳いでほしかった。