ＭＡＬＩＫＯＴ　ＡＮＧ　ＡＧＯＳ
（流れは悪いほうへ）
　
00/01年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：アリオーナ・アモール
　　　 アレン・ディゾン
　　　 フェルナンド・モンテネグロ
　　　 シャンハイ
　　　 テン・テン
　アリオーナ・アモールのオッパイを満足のいくまで堪能できる作品である。それ以上、何を望もうかという感じなので、内容がくだらないことはさして気にもならない。
　最初のシャンハイ演じる恋人とカー・セックスになるも、やっぱりダメとやめるシーンでの丸だしからうかがうに、形と張りがよく、乳首がかわいいうえ、色っぽく光る肌のツヤまでみごとで、なんとよだれダラダラもののオッパイであることか。
　モナ・リザ演じる友人が、パオロ・リヴェロ演じる恋人と愛撫になるサブ・シチュエーションも用意されているから、こちらも期待が大に。
　家へ帰るとアリオーナは、パラッとブラをとって堂々のオッパイ全開。ジーンズを脱いで黒いパンティーー枚になると、シャワー・シーンで全裸。お尻がキュートなことも強調する。
　鬼のように厳しいマリルー・ヴェル演じる祖母に怒られ、夜に勉強しようと思いながらもカーテンをあけて窓の外へ目をやると、フェルナンド・モンテネグロ演じる使用人が素っ裸で水浴びしているのがみえる。フェルナンドとの愛撫になって、パンティーがお尻に食いこんだ女性上位のポーズへと続き、祖母が怖くてフェルナンドが途中でやめると、アリオーナが起きあがって「あんたなんかオカマよ」とののしるときにオッパイをベロンとだしたまま。イヤー、ビンビンにさせてくれます。
　今度はフェルナンドから迫るシーンでは、顔のアップしかないのがオイオイどうしたんだという感じなものの、シャンハイとのモーテルでのセックスになって、ミア演じる病気がちだった母がその最中に亡くなるのだが、アリオーナが全裸で挑発的にお尻をクネクネさせるイメージで母の死を暗示。現実に戻ってシャンハイに抱かれているときもオッパイがチラッ。
　祖母はアリオーナのことを思って厳しく接している設定なのに、遊んでいたことを非難して葬式場へ入れず、大好きだった母の亡骸にも会わせてあげないのだがら、余計にグレるぞと思っていると、シャンハイの家を訪れるも、テス・オリアス演じる母に追い返される。嵐の中で濡れてオッパイをスケスケに歩き、ついに行く場所がなくなり、たまたまとめてあった車に転がりこむと、アレン・ディゾン演じるそのオーナーに救われる。スシン・サイソン演じるアレンの母が、風邪を引かないようにと濡れた服を逃がせてあげるショットで、仰向けになったオッパイがバッチリ。
　アレンとのセックスではチラリのみなものの、アレン宅で水あびするとき、水がしたたっていく大胆なオッパイの迫力にはオーラさえ感じる。アレンがやってきて、両手で乳首を隠すしぐさもチュッチュしたい。
　親切だったはずのアレンが、カネでエリック・ロドリゲス演じる友人にアリオーナを売り、酔わせてエリックがアリオーナの青いミニスカを脱がせる展開になって、ここでもオッパイがポロリ。翌朝、全裸で立ちあがると、自分が裏切られたことに気がつき、ナイフでアレンを刺す。
　殺人までしちゃうんだから、厳しすぎるのは考えものかも。
　一応、映画の見せ場は以上で、残りはどうでもよい感じだったのだが、とにかく最後までつき合おう。
　アリオーナはシャンハイに救われたのもつかの間、エルウィン・モンテスなどが演じる悪徳警官たちに、わざと覚せい剤を車に仕込まれて現行犯所持で逮捕。じゃあ、アレンの事件はどうなったのと思うも、二人は刑務所送りに。
　看守にレイプを受け、ここはよくみえない撮りかたなのが残念。シャンハイが事実を知って、その看守を刺し殺すと、自らも射殺される。実はアレンが生きていて、エルウィンたちを拳銃で殺す設定なのだが、なんだ、そうだったのか、と意外性に驚かされるのではなく、そんなご都合主義、とあきれる印象なのは、セザール・ＳＢ・アベーリア監督の凡庸なところ。
　出所したアリオーナをやさしくなった祖母が迎えるのは、面会に行くのすらかたくなに拒んでいたはずなのに、と『嵐を呼ぶ男』の中の母親に匹敵するくらい説得力のない急変ぶりに、ただただバカにするのみ。
　結局、フェルナンドと結ばれ、屋外で抱き合うラストの赤いミニから白いパンティーが丸みえになる程度しか露出がなく、ホント後半は不満。
　終わってみればモナのヌードもないままだが、中盤までのアリオーナのオッパイ攻撃で十分すぎる興奮を与えてくれたのだから、欲張ればきりがないし、とにかく納得。
　いやあ、アリオーナはいいオッパイだ。