ＭＡＫＡＭＡＮＤＡＧ　ＮＡ　ＢＡＬＡ
（毒のある弾丸）
　
99(00)年：リーガル・エンターテインメント
監督：バルド・マーロ
主演：ジェストニ・アラルコン
　　　 ジョージ・エストレガン・ジュニア
　　　 ジョアンヌ・パスクアル
　　　 ラモン・クリストファー
　　　 バルド・マーロ
　ジェストニ・アラルコン主演のＢ級アクションと予想したが、実際はバルド・マーロの自作自演の部分が大きかった。
　ジェストニとバルドが軍隊の上官と部下で、ロミー・ディアス演じる犯罪組織のボスと戦っている。同じ町に住み、市長選のため、実家へ戻ってくる。ジェストニはジョアンヌ・パスクアル演じる妻と暮らし、ブライアン・フルロー演じる義理の弟は空手の師範。バルドにはペルラ・バウティスタ演じる母とハニー・ポリカルピオ演じる妹がいて、ハニーはジョージ・エストレガン演じる市長の息子と交際関係にある。ボブ・ソレル演じる市長にすれば、ジョージがバカながら、ラモン・クリストファー演じる甥が狡猾で、ラモンがロミーと結託している設定。ハニーの妊娠にジョージが責任回避だから、バルドがボブに抗議する。ブライアンが麻薬取り引きの証拠をつかみ、ジェストニに報告。ロミーがボブを暗殺し、バルドに罪をなすりつける。ハニーがなぶり殺しにあって怒りと悲しみのバルドだが、法律を厳守のジェストニによって逮捕。刑務所にはボンバー・モラン演じるラモンの配下がいて、と相当に荒っぽい進めかた。
　妊娠中のジョアンヌの惨殺でついにジェストニとブライアンが法律にのっとらない復讐を決めるや、簡単に脱獄のバルドがペルラの爆殺で完全にキレる。ジェストニとバルドが別々に相手を始末していき、最後は和解のうえ、一緒に退治。バイクでアジトへ殴りこみ、車で逃げるラモンをジェストニが、ロミーをバルドが追いつめ、ふっ飛ばして終わりだから、ホント小品だなあとの実感が走る。ブライアンが空手を生かさないなど、いい加減な構成もあきれるばかり。
　駄作の烙印みたいなもの。
　バルドに大きな役を担うだけのスター性に乏しい点が致命的といえる。
　女優の魅力もさみしい限りで、ジョアンヌはアングルによって美人ながら、ジェストニとのベッドで露出がなく、ときめき不足。田舎っぽいかわいさのハニーもジョージとの二度あるセックスで同様。死体になってあがるときは、せっかくトップレスなのに、うつ伏せだからオッパイが隠れている。キング・グチェレス演じるロミーの部下をバルロが襲うシーンにパンティー一枚の女が妨害にでてきて、一番大胆が嬉しいも、場末感が漂う。バルドの回想において、ハニーがビーチを黒いワンピース水着で駆けるのがまあまあ程度かな。
　この手の作品は女優への期待が相当高いだけに、失望と断言せざるをえない。
　まっ、しょーもないです。