ＭＡＧＫＡＡＧＡＷ
（ライヴァル関係）
　
97年：グッド・ハーヴェスト・プロダクションズ
監督：Ｆ・Ｃ・ガルガンティーリア
主演：アナ・カプリ
　　　 マリア・イザベラ・ロペス
　　　 カミール・ロハス
　　　 フアン・カルロス・カストロ
　　　 ジェット・ハヴィエール
　　　 マリタ・ソベル
　　　 ラヤ・ローセス
　　　 オリーヴ・オーウェル
　アナ・カプリ、マリア・イザベラ・ロペス、カミール・ロハスの顔合わせだと、美人欠如じゃないか。なんてみる前から期待はずれ。
　でもエッチな内容に違いないと推測したのだが…　女優陣よりもやたらフアン・カルロス・カストロとジェット・ハヴィエールといった男のほうがハダカになりまくっていて、気持ちワリー！
　トンでもない作品だ。
　パンガシナンのスアルでロケした地方の漁村が舞台。マリア演じる娘が義理の父からのレイプでできた赤ん坊を置いてマニラへ家出するのが冒頭。十七年後に帰ってくると、赤ん坊はマリタ・ソベル演じる祖母に育てられ、アナ演じるとしごろの乙女に成長している。アナが母を慕うし、マリタも愛情を示すのに、相変わらずマリアが冷たく接するのが単純な心理描写。マリアがバーをつくるといいだし、反対するマリタがショック死。オープンに合わせてオリーヴ・オーウェル演じるオカマのインストラクターとダンサーたちをマニラから呼び寄せるのだが、フアン演じるマリアの別れたヒモも一緒についてくる。
　マリアにすがって復活をお願いするとき、フアンが目の前でスボンをおろし、お尻どころか、チンポの前貼りまでチラッとみせてゲーッ。
　海へ泳ぎに行く際もマリアがパレオを巻いているのに、フアンは小さな海パン一枚で、やめてよー。
　マリアがアナに呼びかたを「お母さん」から「お姉さん」に変えさせるのは、さもありなん。
　アナにはジェット・ハヴィエール演じる幼なじみが慕っていて、アナに迫るときお尻からアナルののぞく寸前のポーズにゲゲーッ。
　バーが開店するや、ステージでラヤ・ローセス演じるダンサーが踊るのだが、ビキニの衣装がイマイチ厚手でセクシーさを強調しない。でも市長の息子が目をつけ、海岸でセックスとなるシーンは、さすがに大胆な露出。先に息子のほうが脱いで、チンポの部分にはっきりと肌色の前貼りが映っているのはゲゲゲーッ。座位でキスするラヤのうしろ姿が全裸で、お尻の形が好みじゃないながらも、とにかくそそる。ラヤの上に乗って正常位に移り、息子のアナルがでそうだからゲゲゲゲーッ。二人が海へと走って、ビーチで抱き合いながら転がる愛撫は、二人の体がピタッと密着していないうえ、ぎごちなくゴロゴロゴロとまわる不自然さにどっちらけ。ただしラヤのボディーはオッパイが隠れていて不満を残すも、とにかく素っ裸でみごと。
　フアンがアナをレイプする展開になり、アナが服を破られてオッパイを隠すのに、フアンの半ケツがアップになってゲゲゲゲゲーッ。
　ジェットがフアンとアナの情事を知って失意のとき、カミール演じるもう一人の幼なじみがジェットにホレていたのだが、ここぞと迫る。カミールはワンピースからオッパイを丸だしにしてＴバック一枚。唯一、この作品でモロのオッパイながら、中景のみで寄りのショットがないのはなぜ？　ジェットもハダカになり、またまたお尻からアナルをみえそうにしてゲゲゲゲゲゲーッ。
　えーかげんにせー！！
　アナが妊娠し、それを調べるとき白い下着姿だが、ブラをはずさずじまい。
　ジェットとカミールが結婚し、船の上の式風景は興味をそそる。
　マリアが娘であるアナにダンサーを強制するのがクライマックス。アナはステージで薄い緑のビキニ水着になって踊り、ブラをとるも、すぐに手で隠す。ジェットがとめてジャケットをかけると、フアンがジェットを殴り、あとは大乱闘。アナがトップレスのまま海岸へきて小船に乗りこみ、ブラをつけて漕ぎだすまでは、大きめのお尻のアップが迫力たっぷりながら、うしろ姿ばかりで、オッパイをバッチリなどのヴァリエーションを欠く。水着のパンティーから血がにじむのは、妙にリアルで嫌悪感をもよおす。
　フアンとアナがくっつき、海岸で散歩する二人は全裸のうしろ姿。ホント、お尻ばかりみせたがるなあ、と色っぽさより、いささかあきれるばかり。マリアが嫉妬からフアンにナイフを向け、反対にフアンから首をしめられてあわやの瞬間、アナがフアンを石でガツンと殴る。殺人を共有したアナとマリアが、初めて親子の絆で結ばれたとの物語は、ひと言、くだらねー。
　とにかく、終わってみても期待はずれ。
　男のヌードが好きな人は、どーぞ。