ＬＯＬＬＩＰＯＰ
　
02年：エル・ニーニョ・フィルムズ
監督：セザール・ＳＢ・アベーリア
主演：ヴィア・ヴェロソ
　　　 メエ・トンコ
　　　 モン・コンフィアド
　　　 シャンハイ
　　　 ジョエル・オルテガ
　ヴィア・ヴェロソとセザール・ＳＢ・アベーリア監督のコンビ作は『ＢＩＢＩＮＧＫＡ　　ＡＰＯＹ　ＳＡ　ＩＬＡＬＩＭ，ＡＰＯＹ　ＳＡ　ＩＢＡＢＡＷ』『ＳＡＧＡＤ』に続いて、２００２年公開だけでこれが三本目。よくぞつくったり、といった感じなうえ、まともに評価するような内容かといった声があろうが、なかろうが、ヴィアのファンなんだからみるしかない。なんて義務感にも近い思いからつき合っているが、前二作よりもちょっと楽しめるできになっている。
　相変わらず無理のあるストーリーなものの、知恵遅れの少女がパンティーをチラチラさせながらうろつき、その欲望に勝てずについついセックスしてしまう男たちのダメな心理をサスペンスたっぷりに描いている点が、それなりに盛りあがってマル。ホント、男はチンポが勃起するぶんだけ女よりバカだ、と認識させるよう。
　ヴィア演じるのは田舎のカレッジの女教師で、マルー・デ・ヴェラ演じるおばさんと一緒にジーン・バシリオ演じる下半身不随の父と、メエ・トンコ演じる頭の弱い妹を支えながら暮らしているとの設定。シャンハイ演じる教え子が恋こがれているも、ヴィアはモン・コンフィアド演じる好青年と結婚で出産。ところがモンがメエを妊娠させてしまったために、性的関係の事実を知ったシャンハイが警察に訴え、未成年者強姦罪でモンが逮捕される。卒業したシャンハイがヴィアに愛を打ち明け、二人が結婚で子どももなついたところへ、仮釈放となったモンが戻ってくるわけである。
　とにかくメエ・トンコという新人女優がかなり魅力的で、まず彼女をみる楽しみがプラスされたことがもっとも嬉しい要素。いきなり水浴びでヴィアに体を洗ってもらっているシーンから始まり、メエは大きさや乳首の形が理想的といえる、みごとなオッパイを全開。やや俯瞰で陰毛がチラつくうえ、お尻もキュッとしまっていて、いきなりやってくれる。ただしパンティーをはくショットが若干ピンボケだから、しっかり撮影せい、と怒鳴りたくなる。
　そのあとも近所にレンズ・デ・ヴェラ演じる小学生くらいの友だちのいるメエは、遊びの誘いをするところで、ジョエル・オルテガ演じるレンズの兄が寝転んでジープニーの修理をしている真上に立つシチュエーションがあり、スカートの中をみあげるカメラ・アングルからパンティーの奥にオッパイをのぞかせる。レンズと池へ泳ぎに行くと、パンティー一枚でオッパイを濡らし、それを盗み見のジョエルが欲情で、うまく近くの小屋へ誘いこむと悪戯する展開も納得。メエは仰向けになっても崩れない、ほれぼれするくらい張りのよいオッパイをアップで披露していて、いやー、これは吸ってみたい。小屋へ連れこむシーンは二回目もあって、乳首の迫力がバーンと圧倒ものだから、マジでメエ最高。知恵遅れの演技も『ＨＵＢＯＧ』のアレッサンドラ・デ・ロッシに決して負けていないから、今後の活躍に期待が走る。
　ジョエルがメエを犯すかのハラハラ演出は、緊迫感がまずまずで、ただの色ボケではなくジョエルにちゃんと人間性をもたせているあたりを一応評価をする。
　モンがメエとセックスしてしまうシーンがきて、ここはさらにスリルのある描写。失業で昼間から家にいることになったモンがヴィアにかわってメエの体を洗い、白い下着みたいな服を着たままだけれど、今にもオッパイがスケそう。こりゃあ、誰だってチンポがピーンっとなるに決まっているから、我慢できないモンの気持ちがよく伝わってくる。セックスになるところでは窓の奥にオッパイだけでなく、陰毛がのぞいて、ドキッ。
　もちろんヴィアだってセクシーさでは負けていない。シャンハイが抱き合っているところをイメージするシーンで、ツンとした乳首を白いシャツから浮かびあがらせ、黒いパンティーをめくろうとして、オッと、これはやってくれそう。モンとの初夜の準備で水あびすると、オッパイをプラプラ揺らせるから、なんと誘惑的であることか。いよいよセックスになってスケスケのカーテン越しでパンティーを脱がされ、ウヒャー、全裸がおいしそう。出産のあとにモンからのセックスの要求を断るシーンで堂々の乳首の露出がウハウハなうえ、シャンハイとのセックスでの全裸も上向きのオッパイがそそるなあ。しかもお尻から背中へとカメラがなめるように撮るから、さすがに降参。
　ヴィア、エラい。
　とにかく後半などチンタラしたテンポでたるく、終わりかたもこれでいいのかといった印象だし、全体的に録音などのつなぎが雑で手抜きだなあとあきれながらも、メエをめぐってムラムラとする男どもの性的衝動が駆けめぐるシーンだけは引きつけられ、とりあえずは納得。哀愁を漂わせるモンの演技がけっこううまいうえに、メエの初々しいヌードとヴィアの肉感的なボディーがドバドバにしてくれて、とりあえずはみてよかった作品といえそうだ。