ＬＩＰＳＴＩＫ
　
05年：エル・ニーニョ・フィルムズ／ヴィンセント・フィルムズ
監督：サン・ブエナヴェントゥラ
主演：カト・デ・サントス
　　　 ニカ・マドリッド
　　　 シャンハイ
　　　 ムーク・ペレス
　　　 ジョエル・オルテガ
　　　 ジェリー・ロマン
　レイプ目的で侵入した男たちに両親と妹を殺され、自分も強姦で精神と肉体に傷をおった女性が、犯人たちを一人一人殺害し、復讐をはたす。ただそれだけの話。これまでに何度もあった内容の焼き直しばかりか、主人公が金髪かつらをつけて変装とくれば『ＢＬＯＮＤＩＥ』のリメークにも思えてくる。Ｓ．Ｂ．（セザール・ＳＢ・アベーリアだろう）のストーリーによるＳ．Ｂ．とボジー・ライアン（近所の飲んだくれメンバーで出演もしている）の脚本にアイディアが乏しいなら、サン・ブエナヴェントゥラの演出が凡庸で、サスペンスすら生まない。とくに主人公が警官をボーイ・フレンドにするシチュエーションが意味をなさない構成にはあきれるのみ。
　でもカト・デ・サントスとニカ・マドリッドの主演だけに、期待も起きる。
　いきなり冒頭、カトの水浴びから始まり、オッパイを堂々の露出。下着をつけるポーズもそそる。胸の谷間とお腹に傷のあるのが伏線。ダン・デ・ジョス演じる恋人とのセックスになり、オッパイ丸だしもいいが、紐パンティーとブラの下着姿にうっとり。フェチなもので… ダンとの逢い引き中にシャンハイ、ジョエル・オルテガ、ジェリー・ロマン演じる三人組が自宅へ忍びこみ、トニー・マナロとテス・オリアス演じる両親を刺殺し、クリソル・モレナ演じる妹を手ごめに合わせる。クリソルはオッパイをポロリだが、いささかブスっぽいかな。カトが帰ってくるとジーンズを脱がす過程をはしょるのが不満なうえ、口紅で顔やオッパイに落書きをするがイマイチ。こういうフェチは嫌い。
　唯一助かったカトがレスリー・バルタザール演じる叔母の看病で元気を取りもどすも、心に深い傷をうける。ノノン・デ・アンドレスが管理人を演じる安アパートへ引っ越すと、となりにニカ・マドリッド演じるバー・ガールが住んでいる。ノノンたちが単細胞なバカ親父で、いつも騒いでばかりの様子は面白いが、説得力に欠ける。食堂で働き、ムーク・ペレス演じる警官になった友人と再会で交際を始めたカトだが、あるときニカの顧客がシャンハイで、事件の犯人と気がつく。同じバーに勤めるキム・ヴァスケス演じるホステスの顧客がジョエル。キムはジョエルに愛撫されるも、オッパイを隠したまま。まずはブロンドかつらをつけてジョエルを誘いだし、ナイフで刺すとき、ハミケツになった黒いエナメルのホット・パンツと黒いロング・ブーツに萌える。フェチなもので…　ムークとのセックスでオッパイ全開のあと、ジプニー運転手のジェリーを森へ連れていってグサリは、ミニスカに網タイツ。個人的な好みとしては、挑発不足のかっこう。ニカの部屋を訪ねてシャンハイを誘惑し、廃墟で薬をもって眠らせ、口紅で体に落書きしてとどめのラストは、再びエナメルのホット・パンツに網タイツがおいしそう。しかも前かけ型のシャツを脱いでオッパイが顔をだし、アップで迫ってくる。
　カトのみでも十分に興奮が頂点に達するが、かわいいニカのヌードにビンビンもの。全裸のお尻をシャンハイがペシペシたたくフェチは趣味に合わないとはいえ、あまりにニカのお尻がキュートでさわってみたい。シャンハイと一緒に水浴びや、シャンハイが水浴び中に訪ねてくるショットで惜しげもないオッパイの大胆モロに欲望を抑えきれない。シャンハイに背中をなめられ、お尻をもまれて、すごく気持ちよさそう。座位のセックスではオッパイが揺れる。
　カトとニカが脱ぐだけで、低次元な表現を越えて『ＢＬＯＮＤＩＥ』や『ＢＬＯＮＤＩＥ　２』に勝ったようだ。