ＬＩＧＡＷ　ＮＡ　ＫＡＰＡＬＡＲＡＮ
（幸運は横道へとそれていった）
　
(86)年：
監督：ティム・レオ・オン
主演：マイラ・マニボグ
　　　 ヴェルナ・ヴァルガス
　　 　シャーリー・テソロ
　　　 ジーノ・アントニオ
　　　 ラウル・アラゴン
　土地代が払えなくて父が投獄され、残された母のアギダ（アニータ・リンダ）と四姉妹の話。地主のヴィリアモル氏（ラウル・アラゴン）が姉妹のフェ（マイラ・マニボグ）に欲望をいだき、屋敷へくることを要求するも、アギタとフェが拒む。姉妹のエレナ（ミルナ・カスティーリオ）は夫のオスカルがサウジアラビアで海外就労中で、仕送りがないのと戦いながら赤ん坊を育て、帰国を待っている。米がつきたので姉妹のアグネス（シャーリー・テソロ）があやしい友人のランド（ジーノ・アントニオ）のところへいき、ヌード・モデルの仕事をもらう。それがバレてアギタが折かんで、アグネスが家をでる。フェはヴィリアモル氏に囲われ、アグネスはランドと本番ポルノの撮影をうける。エレナの赤ん坊が突然に亡くなり、金銭のもつれでヴィリアモル氏の指示によってランドが殺される。一家のもとには解放軍の民兵たちが立ち寄っていたが、ヴィリアモル宅をこのゲリラが襲い、一緒に寝ていたフェがヴィリアモル氏とともに撃たれる。相次ぐ悲劇にアギタが異常をきたして精神病院に入れられ、留置場で父が首吊り自殺。やがてオスカルが帰り、退院のアギタがアグネスと和解する。
　制作会社名、メイン・キャストのミルナ・カスティーリオとアニータ・リンダの名前など、クレジットに脱落が多く、平板な愛憎劇となった脚本が誰のものかも不明ながら、ティム・レオ・オンの演出にセンスが乏しいため、低レヴェルな内容にとどまる。一家の農作業のようすすら、ただ土を掘るのみでリアリティーを欠く。
　とにかくポイントは四姉妹を演じる女優のセクシーさにつきる。
　ミルナ・カスティーリオは赤ん坊にオッパイをあげるとき、母乳がでるわけないだろうに、乳首を口に押しつける。オスカルと妊娠前のセックスを回想で、乳首がモロの乳房をアップでみせる。シャーリー・テソロは場末のトランプ博打場へランドを訪ね、安ホテルでセックスになって乳首が丸だしの乳房を披露し、ドイツ人のカメラマンへモデルに斡旋でお尻のあらわなうつ伏せポーズや、乳首を手で隠す座りポーズの全裸で迫り、ポルノ撮影の本番でランドに抱かれて乳首のバッチリな乳房をさらす。マイラ・マニボグはヴィリアモル氏の愛撫で乳首がナマの裸のまま、しばらくトップレスのハダカをおがませる。四姉妹のセリア役のヴェルナ・ヴァルガスだけ、エレナの赤ん坊が死んでいるのに気がつく水浴びあがりでバス・タオルをボディーに巻いている以上に脱がないのは残念だが、もうミルナとシャーリーとマイラは、三人ともそこそこ美人だし、乳房の大きさや形、乳首の違いがはっきりとわかって、もんだり、つまんだり、吸いつきたくなる。
　まさに、オッパイ比べの作品といえそうだ。