ＬＩＢＩＤＯ
　
09年：スタリオン・プロダクションズ
監督：ルーカス・マルセド
主演：ジュン・ラナ
　　　 マリクリス・ロサダ
　　　 マルクス・カブレラ
　　　 オリヴィア・コロネル
　　 　ＣＪ・マナロ
　六十分弱のディジタル小品で。フィリピンふうのポルノと評したい。
　なにがフィリピンふうかといって、男女のセックスのほか、気持ち悪くもホモのセックスがたっぷりとでてくる。
　山の中の田舎が舞台になり、アブネル（ジュン・ラナ）とコラソン（オリヴィア・コロネル）の夫婦が暮らしている。バッハの無伴奏チェロ組曲が流れ、農作業を終えてアブネルが素っ裸で川につかって身体を洗う。まずジュン・ラナがチンポ丸だしの全裸をみせ、プラプラと竿を揺らせる。高床式住宅の寝室に蚊帳を吊って素っ裸のアブネルが寝ると、妻のコラソンが全裸に脱いで入り、フェラチオのあとにセックスをはじめる。オリヴィア・コロネルがオッパイとお尻を惜しげもなくさらす。マニラからコラソンの妹のハシンタ（マリクリス・ロサダ）が夫のボビー（マルクス・カブレラ）を連れて現われ、水牛がいるのどかな草原の風景をハシンタとボビーが素っ裸に脱いで走り、立位でセックスになる。マルクス・カブレラのチンポが迫ってマリクリス・ロサダのオッパイやお尻のみならず、陰毛がバッチリにくわえ、その陰毛が薄いため、はっきりと割れ目がうつる。川でコラソンとハシンタが洗濯でオリヴィアとマリクリスが白いシャツに乳首をスケスケのあと、再び蚊帳でアブネルとコラソンがセックスでオリヴィアが騎乗位にもだえ、オッパイとお尻で引きつける。ハシンタがワンピースからパンティーを露出で木に登るや、偶然にアブネルの川で全裸の水浴びをのぞき、ジュンがチンポを揺らせる。夫のボビーに抱かれた直後にハシンタがアブネルの素っ裸を思いだすセックスで、マリクリスの乳首がドアップになる。昼間の川に沿った野道にハシンタが寝転がり、眠っているのをアブネルがみつけ、起きないうちに犯すレイプはアブネルがハシンタのシャツをまくってマリクリスのオッパイが顔をだし、パンティーをおろしてオマンコがチラり。本当っぽい挿入のショットではジュンの玉袋がうつる。コラソンがアブネルの乳首をなめる愛撫でオリヴィアのオッパイが全開のあと、コラソンの水浴びをたまたまボビーがのぞき、オリヴィアが洗いながら自分の乳首をつまむ。パンツ一丁のアブネルとパンティー一枚のコラソンが並んで眠り、真上からのアングルでトップレスのオリヴィアのオッパイが絶品の形とわかる。ボビーが昼間に家の横で水浴びをはじめ、台所の窓ごしにコラソンがながめ、マルクスの石鹸のついたチンポがプラプラし、ほてったコラソンがもだえるところへボビーがくる。フェラチオのうえに立ち愛撫で全裸になり、台所のテーブルでセックスでオリヴィアのオッパイがプルプルと揺れ、またも形のよさをうかがわせる。アブネルとボビーがパンツ一丁で川に入るや、同性愛の話題がでて、看護学校の学生だったボビーが体験を語る。誕生日のパーティーに同級生が集まったとき、ひとりだけいた女性が先に帰ると、酔った仲間の男にパンツをおろされ、フェラをうける。学生が集まって川へ泳ぎにいき、パンツ一丁でみんながたわむれる中、レイラ・モレナ演じるひとりだけの女子学生もブラと短パンではしゃぎ、ボビーとキスに発展でレイラが濡れたブラの下着姿ながら、ややお腹のお肉が目だつ。小屋に泊まり、男同士で素っ裸に脱いで３Ｐのセックスをはじめる。さらにボビーは若い医者（ＣＪ・マナロ）の紹介をえて意気投合し、バス・タブにつかっての愛撫でマルクスの玉袋が揺れるうえ、アヌスがのぞきそう。ホモの描写にうんざりでも、ハシンタがアブネルと屋外で全裸のセックスで騎乗位に激しく動き、ジュンのチンポがみえるが、マリクリスもオッパイやお尻をさらす。ただしマリクリスの陰毛のあたりにジュンのチンポの竿がチラつき、実際に挿入していないとバレる。コラソンとボビーのセックスは四つんばいを含むいろいろな体位をくり広げ、オリヴィアのオッパイやお尻のみならず、 マルクスともどもにアヌスがみえそう。ボビーが看護士としてアメリカ合衆国へいくと告げ、ボビーがアブネルにホモを初体験で川に入って素っ裸になり、フェラチオでなめ合う。
　アブネルとハシンタ、ボビーとコラソンと相手がかわってスワッピング状態だった二組のカップルは、なにもなかったかのごとく元へ戻るや、ボビーとハシンタがマニラへ帰っていく。プライヴァシーの低い住環境にあって、おおらかに展開する性の営みはとくにどうってことのない、バカバカしい内容。嫉妬がゼロのあたりは、いささかフィリピンっぽさを欠くかなって感じ。
　とにかくマリクリス・ロサダとオリヴィア・コロネルのヌードを堪能が主眼ながら、ともにボディーはさておき、容貌がいささかブスっぽいのが最大の短所で、オリヴィアなど、山奥との設定に不似合いなヘソピーをつけている始末。
　女優の魅力たらずが、そのまま作品の価値をさげたと指摘できる。