ＬＡＲＵＡＮ
（おもちゃ）
　
83年：ファルコン・ピクチャーズ
監督：エマヌエル・Ｈ・ボルラサ
主演：カルミ・マルティン
　　　 アンジェラ・ペレス
　　　 マーク・ヒル
　　　 ペルラ・バウティスタ
　　　 チャーリー・ダヴァオ
　　　 マニー・ルナ
　　　 スザンヌ・ゴンザレス
　　　 アルベルト・ユージェンコ
　　　 チャンダ・ロメロ
　　　 アセニト・ブリオネス
　　　 ベイビー・デルガド
　　　 イヴォンヌ
　　　 オレステス・オヘダ
　　　 ロナルド・ブレガンダール
　　　 セシル・イニゴ
　カルミ・マルティンという女優の魅力が炸裂するウハウハのセクシーもの。それほど美人じゃなく、どちらかといえばファニー・フェイスのカルミだが、長身のナイス・ボディーで妙にそそる色気をもっている。
　冒頭のタイトル・バックから、いきなり濃厚なステージ・シーンが展開する。チャンダ・ロメロとイヴォンヌが演じるダンサーとともに、ゴールドの光沢ビキニのカルミが踊る。なんたってチャンダもファンだし、小さなパンティーがお尻に食いこみ、早くも興奮のるつぼ。楽屋へ変わると、店内の赤い照明と違って自然光だけに肌がさらにくっきりで、うしろを向いてチャンダが着がえ、オッパイがのぞく寸前になる。カルミはけっこう巨乳だとわかり、三角ブラから今にもオッパイがこぼれ落ちそう。
　仕事が終わって家へ帰れば、アンジェラ・ペレス演じる妹がアルベルト・ユージェンコ演じるボーイ・フレンドとイチャついている。アンジェラと窓の外をながめると、まだ幼い子どもたちが労働し、おばさんの娼婦がうろつく光景に社会状況がにじむ。
　アンジェラはまずまずの美貌といえ、水浴びのシーンになってトップレスを背後からうつすのにオッパイがみえそう。カレッジの学生で、アルベルトの心配をよそにキャンパスでマンジョー・デル・ムンド演じるお坊ちゃんのアタックをうける。マンジョー宅のプールで泳ぐも、貧乏人との交際を嫌うマンジョーの母のひぼうを聞いて傷つく。アンジェラは黒いワンピース水着で水面からお尻をチョコンとだし、水中撮影で全身を堪能させる。濡れてペタッと貼りついた姿でプール・サイドへあがってくるや、お尻の食いこみを左右にもちあげて直す。
　店の二回目のステージはカルミが客の指名でテーブルにまわり、チャンダとイヴォンヌのほか、数名のメンバーで踊る。小さな光沢ブラに、ボトムはフリルのついた衣装がパワー・ダウンだが、フリルの間からパンティーがチラついて視線を奪う。スケベ親父のあしらいがうまくいかず、カルミが接客失格でクビになる。アンジェラの学費だけでなく、ペルラ・バウティスタ演じる母をかかえ、チャーリー・ダヴァオ演じるごう慢な義父に生活力が乏しいため、カルミが途方にくれる。部屋で着がえるカルミは白い下着になり、前かがみの姿勢でパンティーがキュッとヒップラインをつくるのに驚嘆が起きる。ブラをはずして一瞬、乳首がみえたか、みえないか。スリップを上からはおってもシー・スルー素材なのでパンティーがスケスケで、かえってフェチっぽい挑発を招く。
　スザンヌ・ゴンザレス演じる友人がビューティー・コンテストへの出場をうながし、スザンヌと一緒にカルミがファニー・セラーノ演じるオカマのスタイリストへ相談にいく。ファニーが「体をチェックするからハダカになって」でカルミが更衣室でブラをとり、あっ、オッパイ丸だしとドキドキしたら、手を乳房においていて、乳首のでる瞬間のみをコマ落としでカットにムムムム。それにしても豊満なバスト。
　マーク・ヒル演じるカメラマンがアルベルトとデート中のアンジェラをみかけて「モデルに」と声をかけるなどのあと、スザンヌとファニーがマニー・ルナ演じるコンテストの関係者にカルミを売りこむ。ミス・サマー・フィリピン'83が開催され、水着にバス・タオルというファッションで候補者たちがプール・サイドにならぶ。カルミのブラから半分以上がはみでるオッパイは、いやはやすごい迫力。個別取材ではバス・タオルをほどき、ビキニ水着を披露する。会場へきていたアンジェラにマークがカルミを「姉よ」と聞き、懇親パーティーで近づいてくる。マークが審査員のひとりだとカルミを口説き、水着撮影を承諾させる。
　マークとマニーがカルミをモデルにスティール写真を撮り、黒いワンピース水着がビキニに変わる。「胸をだしたほうがインパクトがある」「うん、いいアイディアだ」なんていって乗せると、ブラはずしのＯＫをとる。オッパイを手で隠しながら紐パンティー一枚のカルミが「成功への野心があるの」といくつもの際どいポーズになって、もう最高の誘惑。終了で引きあげる際の、カメラマン・ジャケットとパンティーのかっこうにもムズムズがわく。
　マークと肉体関係を結び、混浴で風呂へ入るときも手をオッパイにあて、湯船の中で放して乳首が浮かびそうになり、下は薄いパンティーがスケている。セックスのあとに服を着てベランダへでると、ピチピチの白パンがたまらない。鮮明にヒップラインを描くのがあまりにもかっこよく、バツグンのプロポーションに圧倒される。
　カルミがスザンヌに「マークと寝た」と告げるのはスザンヌ宅の庭で、植木に水をやるホースをとってスザンヌがかがみ、ワンワンのポーズで短パンからお尻のお肉がハミでている。横でカルミも短パンのお尻を突きだす。ちょっとかわいくてキュートなスザンヌだけに、カッカ燃えてくる。
　カルミがアンジェラと一緒にマークとマニーに会うと、マニーがわざとアンジェラにケーキをこぼし、服をふきに入ったバス・ルームをマークがのぞく。パンティー一枚のアンジェラがいて、いささかデカパンっぽいパンティーがイマイチだが、ブラのない上半身には乳首がみえそう。
　アドゥル・デ・レオン演じるおばさんの審査員がカルミのインタビューで知性の弱さに落胆を示すと、マークがアドゥルの夫の過去をとりあげ、カルミのセクシー・ダンサーだった経歴を伏せるように脅す。コンテスト当日をむかえ、楽屋ではアルマ・レルマ演じる進行係の指示で候補者たちがドレスに身をつつみ、カルミがパンティー一枚にオッパイをチラつかせながら着こんでいく。水着審査になってブラウンの光沢ワンピースでならぶ全員のスタイルを前横うしろとみせたあと、最終選考の五名にカルミが選ばれるかがサスペンスを盛りあげる。
　アドゥルが折れなかったのでカルミが落ちて、楽屋で泣くときにはワンピースがピタリとボディーにフィットし、お尻は割れかたくっきりで、こんなみごとな形なのかとさわりたいばかり。
　さすがに期待があったのに、またガックリでチャーリーが飲んだくれてカルミの家庭が荒れ、マークやマニーの仲間に呼びだされたカルミは、こっそり睡眠薬をもられる。そしてレイプの写真をマークが撮り、シャツがビリビリと裂かれてオッパイがポロリ直前。アザだらけのカルミがスザンヌのところへいくと、スザンヌもボコボコになっている。マークたちを「殺す」とピストルをだすスザンヌをカルミがとめる。
　アンジェラはこっそりアルベルトとデートを繰り返していたものの、しっかり処女を守ったまま。カルミの写真をみせて自分が助けたふりをするマークを信用し、カルミの忠告を聞かずにマークとマニーのグループに会ったため、犯されて戻る。パンティー一枚で眠っているカルミが気がつかないうち、浴室でトップレスの背中をみせながら腕をカミソリで切り、自殺をとげる。あとはお決まりの復讐劇で、スザンヌのピストルをもちだしたカルミがマークやカルミなど犯人四名を撃って、マークにはチンポにとどめの一発を放つ。
　内容的にはホセ・ハヴィエール・レイエスの無難にまとめた脚本により、エマヌエル・Ｈ・ボルラサが破たんなく構成した以上の評価はないのだが、とにかくカルミのエッチな要素が全編に満ちて、とことんまで追いこまれるのが必至。乳首のモロを欠いても、ギリギリ手前のオッパイがこうも散りばめられれば、かえって我慢の限度を超える。
　まさに爆発ものの作品。
　しかもカルミのヴィーナスのごとき全身のみならず、アンジェラの貼りつき水着、チャンダの光沢ビキニ、スザンヌのハミケツ短パンまで加わり、さながら鑑賞中は天国にいる気分。これぞエロスと感嘆する。
　ほかにアセニト・ブリオネスとベイビー・デルガドが出演し、登場シーンがはっきりわからなかったのが残念。アンジェラの同級生二人や、スザンヌがアルマに会うときにマークといる女性四人の水着もみたかった気がしないでもない。
　いやいや、カルミの乳首だし寸前のオッパイだけで十分に複数回はイケる。