ＫＲＩＳＡＮＴＡ　ＩＢＡ　ＫＡ
（クリサンタ　もうひとりのあなた）
　
04年：ヴィンセント・フィルムズ
監督：サン・ブエナヴェントゥラ
主演：メエ・トンコ
　　　 ニカ・マドリッド
　　　 ジョン・アパシーブレ
　　　 フランシス・エンリケス
　　　 マーク・ディオニショ
　　　 リザ・ロッシーニ
　　　 ノノン・デ・アンドレス
　　　 エルニー・フォルテ
　メエ・トンコ、ニカ・マドリッド、リザ・ロッシーニの共演によるセックス劇。田舎街の山奥にメエとニカが演じる姉妹が、ノノン・デ・アンドレス演じる伯父と一緒に暮らしている。メエは働きもので炭焼きをなりわいにするが、まだ学生のニカは怠けもの。フランシス・エンリケス演じる近所の農民がメエのことを好きながら、貧乏ゆえに結婚できない状況をエルニー・フォルテ演じる父に嘆く。ニカはムーク・ペレス演じる同級生とこっそりつき合っている。炭を仕入れてくれるテス・オリアス演じる商店主に納品で街へいったついでに、マーク・ディオニショ演じる知人からメエはジョン・アパシーブレ演じるカナダ帰りの男を紹介される。メエを気に入ったジョンが山へ訪ねてきて口説くと、メエも小ガネをもつジョンにまんざらでないも、三角関係でジョンがフランシスを殺す幻想をみる。実はマークもメエへ性欲を抱いていて、わざと親切に接したとき、いきなりマークが亡くなる。フランシスが殺害の容疑者にあがって警察が逮捕に現われ、エルニーが「私が犯人だ」と認める。メエがフランシスの愛を選び、本質は好人物だったジョンがフランシスと握手する。ニカもムークの子をはらみ、できちゃった結婚になる。
　ノノンが死んだフリで葬式をだして香典を巻きあげる低レヴェルなコメディー要素を含め、セザール・ＳＢ・アベーリアとロサーリー・Ｇ・バウティスタの脚本が幼稚なら、監督がセザールではなくサン・ブエナヴェントゥラによる個性の違いもほとんどうかがえない。まともに評価の目を向けるのがバカバカしいほど。でも女優陣のセクシーさが爆発すれば、文句もないところ。街から家への道筋、浅瀬をわたって歩くのにメエとニカはスカートをまくりあげ、パンティーを完全露出にやってくれる。家へつくと着がえを始め、メエとニカが画面の左右でブラをはずしてオッパイ丸だしに迫り、どちらへ視線を送ろうかと迷ってしまう。メエのハイレグ・パンティーには、太めになったなあと驚きを隠せない。あとメエはジョンと愛撫のイメージで前開きのシャツをほどき、ニワトリのかごの横で乳首をバッチリにもだえる。黒いパンティーからは、またも陰毛のあたりのボリューム感がそそる。川へ洗濯にいってメエとニカが流れにつかりながら体を浸し、ピッタリと貼りついたシャツに乳首を浮かべるポーズが興奮を盛りあげれば、フランシスと帰宅の途中に会って、メエもニカも乳首がスケスケのままだけに、よくフランシスが平常心でいられるほど。フランシスがメエとセックスするイメージではメエのオッパイが正面に堂々とうつり、張りのよさに感嘆のうえ、乳首のドアップがあるのにスゲーッ。マークのよこしまな欲望の中ではメエが浅瀬でパンティー一枚になり、乳首をモロにみせる。極めつけはメイとフランシスが結ばれるセックスで、仰向けに寝ころぶフランシスの上にメイがまたいで立つのを背後からとらえてワンピースを脱ぐのにパンティー一枚かなと思いきや、なんと素っ裸。ほれぼれするほどお尻が絶品に美しいし、おそらくフランシスにはオマンコのヒダヒダまでわかっただろうなあとの想像に燃えてくる。
　やっぱりメエ、最高。
　ニカはムークとのセックスで洗いざらしの木でつくった家具の倉庫でもだえ、乳首をあらわにしてくれる。意外とマークたちが飲む簡易食堂のオーナーを演じたリザは期待はずれになっていて、厨房の陰でマークと不倫のセックスをするとき、乳首がチラッとみえたかどうかどまり。あと郊外にある高床式建物のレストランへみんなでいくシーンで、フリア・テーラー演じる黒人のウェイトレスへマークがセックスを求めるが、ほんの少し肌をさらすだけなのが惜しい。顔はややブスっぽいながら、ヴィヴィアン・ロング演じる場末のバーのウェイトレスは拍手もの。ボディーにフィットしたボディコン超ミニで前かがみにお尻をグイッと突きだし、冷蔵庫からビールをとる。うっすらと白いＴバック・パンティーのラインがみえる。ボディコンにパンティーをチラつかせて座り、初老にいたっても童貞だというノノンをマークと罠にはめる。ホテルへ案内でノノンに二千ペソ払わせると、睡眠薬で眠らせ、抜けだしてマークの部屋へいく。全裸を横から撮ったヴィヴィアンのお尻はおろか、陰毛もチョロッとのぞく。セックスでオッパイが全開なのに、乳房の質感や乳首の形がタイプをはずれるのが残念。ノノンが起きて「セックスしよう」とせかすも「もうすんだじゃない。気持ちよかったでしょ」ととぼける。
　まあ、あからさまな素っ裸よりフェチっぽく着ているほうが妄想にかられるものにとって、ヴィヴィアンのボディコンはおいしかったかもしれない。
　なおエンニオ・モルリコーネの『ミッション』といった規制曲を全編に使用している。