ＫＩＳＫＩＳＡＮ
（マッチで火をつける）
　
03年：スターライト・フィルムズ
監督：ハリーナ・ペレス
　　 　レッド・リヴィエラ
　　 　ガルド・ヴェルソザ
　　　 エミリオ・ガルシア
　　　 アニータ・リンダ
　　　 アナ・カプリ
　　　 アレン・ディゾン
　　　 グレンダ・ガルシア
　　　 モナ・リサ
　　　 ルスティカ・カルピオ
　　　 カレン・デロス・サントス
　ハリーナ・ペレスとレッド・リヴィエラの共演によるセクシー作品。底の浅い愛憎劇になっている。
　アニータ・リンダ演じる老女が精米工場を所有し、ごう慢で強欲な人物。モナ・リサ演じる療養所に暮らす姉から嫌われたトラウマのある設定ながら、まずアニータの極端なキャラクターづけが薄っぺら。エミリオ・ガルシア演じるその孫が性格を受け継ぎ、異常に自己中心的なのが安易なフィクションを感じさせる。
　グレンダ・ガルシア演じる妻とカレン・デロス・サントス演じる娘がいるにもかかわらず、エミリオはハリーナ演じるバーのダンサーを家へ連れかえり、イチャつきまくる。ガルド・ヴェルソザ演じる弟が海外の出かせぎから戻ってレッド・リヴィエラ演じる恋人と結婚。新居を建てると、レッドにも欲望を抱き、アレン・ディゾン演じる妹の婚約者をたきつけ、放火によって同居をしむける。でもガルドを愛するレッドは、エミリオの誘惑を拒絶。今度はガルドの勤め先へ圧力をかけてクビに。オスカル・トレス演じる父からカネのむしんを受けるレッドは困って、エミリオに抱かれる。一方でアニータのいうことをきかないハリーナをエミリオが殴り、家政婦あつかいの弱いグレンダと違って、ちゃっかりした気質のハリーナはガルドにアタックを開始。レッドへの愛が強いガルドに対し、レッドとエミリオの浮気を教える。ついにはアナ・カプリ演じる妹までエミリオが辱め、アナが発狂したため、アレンがエミリオを殺す。グレンダとカレンもでていき、誰も参列者がなく、アニータがたった一人でエミリオの葬式をおこなう。ガルドがハリーナと再出発を決めると、レッドが精米所をついで経営に乗りだすとのストーリー。
　相当にくだらないとはえ、アナがタバコを吸いだしたのをみてガルドが心配を感じたり、オスカルがレッドに「ウタン・ナ・ロオブはないのか」とたかりまくっているあたりに、ちょっとおもしろさがあったかな。
　期待のボディー攻撃は、まずハリーナのステージがウハウハ。乳首と陰毛のあたりに蝶の飾りをつけただけの衣装で、ほとんど糸のようなＴバックがお尻に食いこんでいて、こりゃ、スゲーッ。エリミオと騎乗位のセックスへつながり、張りのよいオッパイがゆれ、なまめかしく腰とお尻が動く。オッパイのこぼれそうな衣装や、ガルドに抱かれる幻想の中で濡れて乳首がスケる衣装もまずまず。
　ガルドとの初夜、エミリオと二回目のセックスでレッドのオッパイ全開も迫力満点。
　でも、ハリーナがのぞくエミリオと一回目のセックスでレッドのオッパイが隠れ、ガルドにみつかるエミリオへのレッドの愛撫がブラのみ。アナも絶望からプールへつかるシーンで白いシャツからオッパイが浮きあがるながら、二度あるアレンとのセックスが露出イマイチだけに、けっこうイライラが残る。
　熟女だが、そこそこ美人のグレンダにも肌の誘惑がほしかった点を考慮し、六割程度の満足度といわざるをえない。
　まあ、こんなもんかな。
　なお、アナの精神を病んだ演技が実に自然で、ホント、ハダカだけの女優じゃないと納得する。