（怖がりのがちょうと腰をふるダンサー）
02年：イムス・プロダクションズ
監督：アウグスト・サルヴァドル
主演：ラモン・“ボン”・レヴィーリア・ジュニア
アスンタ・デ・ロッシ
ロイ・ヴィンゾン
ロング・メジア
ブライアン・レヴィーリア
ティファニー・ゴンザレス
ディック・イズラエル
レヴィー・イグナシオ
変態アクションとでも呼びたい作品。ちょっと笑ってしまう変態だが…
ラモン・“ボン”・レヴィーリア・ジュニア演じる“キラボット”とのコード・ネームをもつ潜入捜査官が相棒を殺され、その息子の面倒をみると約束を交わすのが冒頭。
三年後のクレジットが入り、いきなり待ってました、アスンタ・デ・ロッシのディスコ・パブでのストリップ・シーンに変わる。黒いレイのようなものを首にかけ、網タイツをはいた黒い光沢のビキニで登場に、全身をクネクネさせる。ウワー、もうホント最初からたまらないなあ。さまざまなポーズで挑発のあと、うしろを向くや、いきなりパッとブラをはずし、あっ、トップレスだと目が点になるも、レイでたくみに乳首を隠す動きが余計にそそる。
もう、アスンタったら…
そのあと映画はラモンが警官をやめて刺青師に転業を紹介で、しばらくコメディー・タッチを繰り広げる。ティファニー・ゴンザレス演じる女性のお尻に刺青を彫るところを近所のスケベどもがのぞくシーンは、前から撮ったショットでティファニーの乳房が下にゆれているのがおいしそうで、模様の入っていくお尻のアヌスまでみえそうなアップもあり、鼻血もの。
次々とラモンがナンパの女性とラヴ・ホテルへ行くシーンに進み、サンドラ・ソベル以外、ジーン・アンダーソン、クリスティナ・ロペス、パメラ・サルミエントのうち誰がどの女性かわからないも、三人がヌードを披露し、手錠でラモンをベッドにつないで愛撫などのユーモラスなセックスを展開。
一方でアスンタの舞台をみたロイ・ヴィンゾン演じるシンジケートのボスが、ぞっこんにほれるや、アスンタをプライヴェート・ダンサーに雇う。その自宅でのダンス・シーンでは、ガーターのついた黒い光沢ビキニで現われ、お尻をつきだしてお股から手をアヌスのあたりにもってくるポーズをとるので、いよいよ興奮が頂点に。今度はもったいぶってブラをはずし、胸全開のときにカメラがうしろへとまわり、またも乳首を隠す焦らをくれる。
まったくもう、アスンタったら…
ロイがかつてのラモンの相棒を殺害した犯人の事実を観客には知らされているため、いずれ二人が対決に発展が明らかながら、なかなかストーリーは本題へ入らない。でもセクシーな要素を盛りこむなら、いくらでも寄り道してって感じ。
ラモンがアスンタをみかけるや、一目ぼれは単純なヤツとあきれるも、多少、いや、かなり自分にも似たような性質があるので納得。さっそく花を贈って口説き、アスンタが夜にスリップのまま起きてきて、ラモンにビリヤード台の上で抱かれるとは尻軽だぞー、とバカにすると、これはアスンタの夢の中のシーンだった。でもアスンタにも恋心が芽ばえた事実を示すわけで、こうも簡単になびいてくれるなら苦労はないなあ、なんてうらやましくなったり…
さらにロイの家でプライヴェート・ダンスが続き、赤い光沢ビキニのアスンタはもはやセクシー・ダイナマイト。レースのカーテン越しにトップレスに脱ぐや、カッカ燃えあがってきて、下半身の爆発をこらえきれない。登場人物のロイだって我慢できず、抱きつこうと動いて怒られ「ごめんさい」と謝るのは、なんてかわいい犯罪組織のボスと苦笑を誘う。
男ってバカね。
花で口説く前あたりから、ディック・イズラエル演じる現役の警官がラモンに捜査情報を密かに流し、ラモンが犯罪関係者を処刑のエピソードが挿入され、アクション色を帯びてくる。現金輸送車を襲う強盗の刺青を運転手が目撃で、そこから割りだした犯人をラモンが射殺のシーンは、レストランでのシチュエーションがユニークなため、そこそこ面白い。
もちろん色っぽい要素も同時進行に入り、ついにラモンがアスンタの処女を奪うところは、暗くてみづらいながら、上向き、下向きの乳房がおがめて、もーう、吸いつきたい。
アスンタったら、素晴らしすぎる。
ずっとロイのことをマークのディックからアスンタがストリップ・ダンサーで、ロイにも雇われていると知らされたラモンが、ガーーンとショック受け、ロイもアスンタとラモンができていると手下から聞いて逆上。ロイがアスンタを誘拐のところから本格的なアクションに突入。ブライアン・レヴィーリア演じる実の弟のようにかわいがっていた相棒の息子をロイ一味に殺され、ラモンはさらに怒り倍増。ロイ宅へと乗りこむのだが…
つかまったアスンタはロイたちに囲まれ、部下が手拍子をとるのに合わせて、昼間からテラスでストリップ・ダンスを強要される。何というか、この変態っぽい異常さが笑ってしまう点とはいえ、下着姿にむかれ、はたしてブラをとる前にラモンが間に合うかのあたり、けっこうマジでサスペンス。
ギリギリで駆けつけるために脱がないのだが、下着のままバイクにまたがって逃げ、悩殺シーンがまだまだ続く。しかも身体の位置を運転中のラモンの前に入れかえて銃を撃てるようにと二人が抱き合う形でうしろを向く体勢にチェンジは『トゥモロー・ネバー・ダイ』のピアース・ブロスナンとミシェル・ヨーのいただきアイディアなものの、下着のアスンタがバイクの上を移動の光景が展開し、バツグンによだれ誘発で、ごちそうさま。
追っ手をふりきってどこかの建物へたどり着くや、なぜか外は雨。ストリップやロイのことで非難を浴びたアスンタが飛びだして、濡れたＴシャツになるのはいうまでもない。自分の心のせまさをわびたラモンとセックスで、また暗くてみづらい撮りかたなのが残念ながら、ときどきパシッとストロボをたくアートを意識のショッつながりにおいて、明るい瞬間に目をこらせば、二人とも全裸。アスンタのキュートなオッパイもお尻もモロに、これはとどめの一撃だあ。
アスンタったら、チョー素晴らしすぎる。
あとはもうラモンとロイの対決が残っているだけだから、ここで映画は終わったも同然だが、一応最後までつき合えば、やっぱり対決するだけ。
アクションだけをとれば、正直なところ、さして冴えない。
アウグスト・サルヴァドル監督にすれば、得意の重いムードとはスタイルが違うせいか、いつもの黒を主体の画面づくりが生きず、決してよいほうのできに達しないも、個人的にはアスンタの魅力を予想以上に満喫できて、文句なし。
ところで変態的な表現が加わったのは、脚本のフミルデ・“ミーク”・ロハスの趣味だろうか？
