ＫＡＩＮＡＮ　ＳＡ　ＨＩＧＨＷＡＹ
（ハイウェーの食堂）
　
04年：ヴィンセント・フィルムズ
監督：サン・ブエナヴェントゥラ
主演：メエ・トンコ
　　　 ニカ・マドリッド
　　　 リザ・ロッシーニ
　　　 ティファニー
　　　 マーク・ディオニショ
　　　 ライアン・ムーニョス
　メエ・トンコ、ニカ・マドリッド、リザ・ロッシーニのトリオによるセックス劇。三人とも美人とはいいかねるが、そこそこタイプなので期待がかかる。
　道路沿いにある食堂が舞台で、ニカ演じる娘がオーナーの店と、グロリア・ヴィダリオン演じるおばさんがオーナーの店とが並んでいる。ニカの店は裏でティファニー演じるホステスをつかって売春斡旋をおこなっていて、メエ演じる娘が新たにホステスに雇われる。ニカの夫はマーク・ディオニショ演じる警官だから、警察公認の売春宿ともいえる。住みこみのメエにマークが性欲を抱くが手をださず、実はトニー・マナロ演じる警察のボスがリザ演じる年齢の離れた若い妻をもち、マークがリザの愛人。ライアン・ムーニョス演じる青年が本気でメエにほれ、メエも好意をもつものの、ニカに「タダでセックスしちゃダメだよ」と釘を刺される。ニカはミロ・ムーニョス演じる集金人を挑発し、すっかりミロがイカれてニカに夢中になる。リザの妊娠をテス・オリアス演じる母がトニーに教えると、セックスレスだったトニーがマークの子に違いないと激怒する。ニカとミロの関係を知ったマークが二人を撃ち殺し、トニーがマークをショット・ガンで蜂の巣に。ニカの店がつぶれ、ティファニーとメエがやめていく。ティファニーは「次の店を探す」といい、メエはライアンと田舎に戻って“海岸の食堂”という店を始める。
　サン・ブエナヴェントゥラのチンタラした演出による低次元な話だが、ノノン・デ・アンドレス演じるグロリアの夫がさっさと店を閉めてメロディー、グレッチェン、レティーが演じるホステスとニカの店で飲み、ニカが「先に帰るから、ちゃんとレディーズ・ドリンク代を払ってね」で「まかせとけ」と答えている。翌日、ニカがグロリアに「あなたの夫の飲み代をちょうだい」でグロリアがノノンを「バカ」と怒るのがフィリピンぽくておかしいかな。純情なライアンがメエを口説くのに「バー・ファインはいくら」と聞くあたりにも水商売への興味がわき起きる。
　まあ、注目は女優陣の脱ぎっぷりのみなのがすべて。まず部屋に案内されてメイがシャワーを浴びるところからやってくれる。下着の上にバス・タオルを巻いていたのに、浴室でバス・タオルをほどくと素っ裸。マークののぞく視線のカメラが真上からメエのボディーをとらえ、オッパイの盛りあがりとお尻の割れ目がゾクゾクとそそる。売春のセックスになってティファニーが全裸をみせるが、ヘソピーしているのと、肩に大きな傷あとがあるのがイマイチ。メエのほうは乳首のドアップで迫ってくる。マークのベッドへリザがきてのセックスは背後からのトップレスが暗くてみづらく、リザの濡れ場はこれだけだから、今回は満足度の低いのが惜しい。マークが家へ帰ってニカに言い訳し、乳首をあらわにニカを脱がせる。メエに「客への練習だ」とマークがマッサージを頼むときは、メイを愛撫するマークのイメージでオッパイをもみ、乳首がバッチリ。二度目の売春のセックスでメエはオッパイ丸だしのパンティー一枚でかなり太めになったなあとうかがわせたあと、シャワーで抱き合う。マークの全裸をニカがみるなどあって、続くマークが出勤後のニカのシャワーはハイライトといってよい。斜めうしろからの素っ裸で横乳とお尻をモロのうえ、前を向いてオッパイが正面にゆれ、照明で隠しながらも陰毛がチラつく。ミロが訪ねてきてバス・タオルを巻いたかっこうの応対で室内へ入れると、着がえるから「ちょっと待っててね」でドアを閉めるや、自然にドアが開いてきて全裸のニカのお尻に白いパンティーがくるまれ、黒いブラがオッパイをつつむ。パンティーがキュッと食いこんでヒップラインがくっきり浮かぶのが、お尻全開よりも刺激的。ミロにのぞかれたことに気がつき、緊張でかたくなっているミロを招いてブラをはずし、オッパイをポロリとこぼす。さらにライアンとのセックスでメエの、ミロとのセックスでニカのオッパイが四度もおがめるばかりか、メエの三度目は乳首のドアップを含む。ラストでテン・テン演じる弟と一緒にメエがライアンと海で戯れるとき、貼りついたロング・Ｔシャツがスケたらないのが残念かな。
　とにかくメエとニカが、さすがの誘惑だった。