ＫＡＨＩＴ　ＰＡＤＥＲ　ＧＩＧＩＢＡＩＮ　ＫＯ
（私の石垣が壊されたなら）
　
98年：リーガル・フィルムズ／ＲＳプロダクション
監督：ジョーイ・デル・ロサリオ
主演：フィリップ・サルヴァドル
　　　 ロサンナ・ローセス
　　　 エディー・グチェレス
　　　 エリザベト・オロペサ
　　　 リチャード・ボニン
　　　 ディンド・アロヨ
　　　 アリオーナ・アモール
　　　 ボブ・ソレル
　　　 アップル・スニガ
　フィリップ・サルヴァドル主演のアクション作で、ロサンナ・ローセスのお色気に期待がかかる。
　政治家暗殺事件が起こり、ガミー・ヴィライ演じる上司の命令でフィリップ演じる警官がバギオで捜査にあたる。たまたまＮＰＡの本部を討伐に向かうと、オサン（ロサンナ）演じる誘拐されていた尼僧を助ける。実はオサンの正体は高級娼婦で、エディー・グチェレス演じる国会議員の愛人。ボブ・ソレル演じる議長をエディーが殺害する現場をマジック・ミラーの反対側からヴィデオ撮影したため、こわくなって逃げていたとわかる。ガミーとフィリップの依頼でおとりの記者会見をイヤイヤ開くと、ディンド・アロヨ演じるエディーの部下が襲ってくる。証人になるのを嫌い、いったんはフィリップをまいて逃亡をはかるオサンだが、ディンドの攻撃を防げず、フィリップとのマニラいきを承知する。ケンカばかりの二人に愛が生まれる展開なのは、容易に想像がつく。一方、リチャード・ボニン演じる新婚カップルを拉致のうえ、人間狩りゲームで殺す冷酷野郎が登場し、エディーの息子とわかる。フィリップとオサンがエルニー・サラテ演じる将軍に会うと、エルニーがエディーと教父関係ながら、正義の行使を決める。アップル・スニカ演じる妹が難病で入院中なのでオサンが娼婦になった説明が入り、ジョシー・タグレ演じるアップルの病院の看護婦がディンドに買収されていて、オサンの隠れ家が狙われ、フィリップがディンドを射殺などの流れのあと、エディー宅へ忍びこんだフィリップが問題のヴィデオ・テープを盗みだす。エリザベト・オロペサ演じるエディーと対立する国会議員へフィリップが連絡を入れるや、エリザベトの電話をモン・コンフィアド演じるリチャードの手下が盗聴していたため、バス配車場に隠れていたフィリップたちが襲撃をうける。反対にリチャード一味が全滅し、最後はテープをもったフィリップとオサンが、アーチー・ヴェントサ演じる大統領の前でエディーとエリザベトが激論する国会へと乗りこんでくるクライマックスへ。
　一応、それなりの見せ場を散りばめているも、型どおりな内容にいずれもがとどまり、こんなもんでしょレヴェルに落ち着く。オサンが車で敵をひいたり、適当に使った銃が偶然に命中はコメディー部分。
　バキオでは露店における銃撃戦に観光要素を加え、リアルなチンポの彫りものの民芸品にオサンがぶつかるのが笑いを誘う。
　まあ、注目のオサンのセクシーさが爆発さえすれば、さして文句もないところ。ニセ尼僧で献金をつのるときに太腿をちらつかせ、フィリップと逃走中にオシッコしたりで興奮を高める。エロ・ヴィデオを撮るエディーのモデルになるシーンがきて、ベッドの上でスリップを脱いでトップレスに枕をかかえ、一緒に風呂につかるショットで紫のハイレグ・パンティーのお尻をドアップにみせる。フィリップを手錠でベッドにつなぎ、一人で去ろうとする場面はハイライトといってよく、バス・タオルで全裸のボディーを押さえながらバス・ルームからでてきて、お尻バッチリのうしろ姿にパンティーをはいていく。いざフィリップとのセックスでは露出が少ないも、とにかく素っ裸があってとりあえずは納得を呼ぶ。
　あと一年後のエピローグでフィリップとオサンがバギオを再訪すると、ゲスト出演のアリオーナ・アモール演じるニセ尼僧が献金を求めに現われ、アリオーナは太腿をのぞかせる。リチャードにもてあそばれるロナ・リヴェラ演じる花嫁は、ウェディング・ドレスをむかれる途中でとまり、肌をさらさないのが残念だった。