ＩＴＬＯＧ
（卵）
　
02年：セイコ・フィルムズ
監督：フランシス・“ジュン”・ポサダス
主演：ダイアナ・スビリ
　　　 セルソ・ＡＤ・カスティーリオ
　　　 ロデル・ヴェラヨ
　　　 アリオーナ・アモール
　　　 ウィンストン・エリザルデ
　ダイアナ・スビリというセクシー女優の到来を告げた作品で、アリオーナ・アモールの共演だから期待が高まる。すごいエロス作に違いないと直感したところ…
　これが十分に満足できる内容だった。
　物語自体は五人の男女が繰り広げる愛憎劇で、結局は殺人に走る定番というか、ありきたりなもの。ダイアナの父が亡くなるとき、セルソ・ＡＤ・カスティーリオ演じる親友に娘を頼むと託す。それで親子ほど年齢の離れた夫婦が地方でアヒルの飼育場を営んでいるのだが、まず仕事風景が実に好奇心をそそる。バルットの卵がどうやって生産されているのか手にとるようにわかり、風俗的興味だけでも元がとれた感じ。
　セルソにはロデル・ヴェラヨ演じるダイアナより年上の息子がいて、当然ながらロデルはダイアナに性欲を抱き、三角関係を暗示。ダイアナの幼なじみ（演じる女優名不明）がじゃぱゆきから帰り、ロデルは彼女とセックスする。
　すぐにロデルが家出し、今度は刑務所からでたウィンストン・エリザルデ演じる若者がセルソの家へ住みこむようになる過程を巧みに語り、警戒心からダイアナがウィンストンを嫌うから、かえって二人が不倫に陥るだろう先の流れが読める。一方でノノン・デ・アンドレス演じる知人を頼って映画の撮影現場で仕事を得たロデルが、アリオーナ演じる端役女優と出会って結婚するエピソードを同時進行で描く。意外にもマジメで正直な働き者だったウィンストンに、コミッション料を引かれたことでケンカを起こし、仕事をクビになるロデルを対比。アリオーナを連れてロデルが戻ってきたから、いよいよ複雑なシチュエーションに。
　ダイアナとウィンストンが男女の関係を持っている事実に気がついたロデルは、セルソが長い間に貯めたカネをダイアナにも分けると知って「浮気をバラすぞ」と脅迫してくる。心臓が悪いとの伏線を張ってあったセルソが倒れ、唯一、血のつながっているロデルが一番心配してないあたりが皮肉をきかせる。
　まあ最後はお決まりの悲劇だから、ストーリー的にはどうってことない。
　ダイアナのボディーが放つフェロモン・パワーはものすごい威力。まずロデルの誘惑を退けるときのシャワー・シーンからして、横チチがキュート。ロデルと幼なじみのセックスをのぞき見してホテったダイアナがシャワーで冷ますときは、セルソが入ってきて石鹸でオッパイを洗い、斜め横チチの形が理想的。ベッドになると乳首のアップがあるうえ、片方の乳首をセルソが吸いながら、もう片方をつまむからウヒャーッ。幼なじみが日本の土産だと極小パンティーをダイアナにあげて、これがロデルに浮気の証拠を握らせる小道具として活用されるのだが、ほとんどスケスケのパンティーをはいたダイアナがきっとみれるぞっとの想像だけでビンビンを招く。でも鏡の前でガウンを脱いでオッパイ丸だしにすると、黒い下着をはくシーンなど、極小パンティー姿になりそうでいて、ならないから肩すかし。あとでウィンストンとのセックスで、オッパイを揺らしながらパンティーをはぎとられるショットがでてくるも、ついにパンティーに包まれたボトムはおがめずじまいだから、やや不満を残すのが惜しい。ボートから落ちたダイアナをウィンストンが救出するときも、バサッとダイアナが濡れているから、貼りつき下着をはっきりとらえてほしかったところ。とはいえセルソとのセックスをウィンストンがのぞくときにオッパイがモロみえばかりでなく、再び鏡の前に立ってバス・ローブを落とす際に、いよいよ極小パンティーかな、なんて鼻息を荒くしていたら、なな、なんと素っ裸。鏡に映ったボディーには陰毛までくっきりで、これ以上何を望もうか。嵐の中でウィンストンが屋根の修理をし、風邪を引いたからダイアナが体をふいてあげるシーンでは、ダイアナがウィンストンに犯される幻想を抱いて騎乗位でオッパイをプラプラ。とどめはついにウィンストンと結ばれるセックスで、外の雷雨が稲妻を伴い、ピカピカッと光る間だけ闇から浮かびあがる中、立ちバックで駅弁ファックしているじゃないか。全裸のダイアナは陰毛を惜しげもなくさらし、こりゃイカないほうがヘン。ただしセックス終わりで寝ている二人のポーズのうち、ウィンストンのほうがアナルのまわりの毛やチンポのつけ根をみせちゃってて、オイオイ、ゲーッ。
　アリオーナも先輩スターらしく、まったく負けていない。マニラの家の階段でロデルとセックスになるときに扇風機の風がアリオーナのスカートをまくりあげ、ロデルがパンティーを脱がせたあとも続くから、お尻隠さず状態がチラチラ。形のよいオッパイもあらわに愛撫を始めると、アリオーナが片脚を上にするポーズをとり、オッと、まさか、その体勢だとオマンコがみえちゃうよ。照明で陰になるように工夫されているものの、全神経を集中してながめれば確かにオマンコがボンヤリで、あー、もー、素晴らしすぎる。セルソの家にきてからも、シャワーのあとにスリップを着るシーンで、バス・タオルをとって全裸。オッパイやお尻だけでなく、陰毛もバッチリで、アリオーナにチュッチュッチュッ。プール・サイドでの青いビキニ、マニラからやってくるときの白いピタパン、ダイアナとのカネの受け渡しでの赤いピタパンなど、着衣からうかがえるプロショーションもそそり、アリオーナおそるべし。
　幼なじみの女優は登場シーンの白いピタパンから中身の誘惑がゾクゾクだったものの、ダイアナにのぞかれるロデルとの納屋でのセックスで、オッパイをしっかり披露するのが嬉しい。ただし全裸で抱き合っているショットでは、ロデルのお尻がジャマして大切なパーツをふさいでいるのが余計だった。
　欲をいえば、アリオーナの友人を演じたジョセリン・ロメロのヌードもみたかったところ。
　いやー、しかし、ヴァイアグラいらずのウルトラ刺激作。
　完全に降参です。
　余談ながら、ロデルの部屋にアラ・ミナやジョイス・ヒメネスのピンナップがベタベタ貼ってあるのは、妙にニヤニヤさせられた。