ＩＢＩＧＩＮ　ＭＯ　ＡＫＯ　　ＭＡＨＡＬＩＮ　ＭＯ　ＡＫＯ
（私を愛して　私を愛して）
　
97年：スコルピオン・フィルムズ
監督：ヴェル・サチェ
主演：ピエル・モレナ
　　　 レンソ・Ｓ・クルース
　　　 ロイ・ロドリゴ
　　　 イネス・ヴェネラション
　　　 ジーン・サブリッツ
　　　 ロマノ・ヴァスケス
　　　 ハイメ・ファブレガス
　　　 カレン・ヴィリアール
　　　 ルーカス・レオナルド
　ピエル・モレナの初主演作品である。とにかくピエルのセクシーさが爆発するようにつくってあって、正直なところそれほど好みの女優ではないのだが、全編にわたって悩殺される。
　ジーン・サブリッツ演じる母の再婚相手をロイ・ロドリゴが演じていて、まず車の運転や銃の使いかたをピエル演じる義理の娘に教えるのが冒頭。スカートからのぞくピエルの白いパンティーに興奮するも、水浴びのようすをみてしまい、ついついオナニー。全裸で椅子にすわり、オッパイ丸だしで、オマンコのあたりだけを隠して体を洗うピエルが、まさにビンビンの挑発もの。ジーンとロイのセックスをピエルが目撃する設定もあるのだが、さすがにジーンは脱いでいない。
　このジーンが心臓発作で亡くなって、強引にドラマが動きだす。水浴びが終わってバス・タオルをボディーに巻いたピエルが階段をあがって部屋へ入ると、パラッとバス・タオルを落としてお尻を丸みえにし、オマンコを露出寸前にパンティーをはくうしろ姿をロイが陰でうかがいながら、いよいよよこしまな欲望を満足させようとする。
　ピエルにはロマノ・ヴァスケス演じる恋人がいるのだが、ロイがあからさまにジャマを入れてくる。ロマノら友人たちと海へ行くシーンでは、ゴールドの光沢ビキニのピエルが圧巻。シートに横になった姿を前から撮った毬が二つ入っているかのようなバストのアップや、うしろから撮ったお尻にピタッと貼りついているパンティーが挑発的。友人を演じるカレン・ヴィリアールとロセンダもオレンジのビキニと花柄ワンピースの水着で、それぞれ自分の相手との愛撫になると、セックスするロセンダのほうは暗くてよくみえないものの、カレンがルーカス・レオナルド演じる恋人とダンスする光景がウハウハ。ビキニから浮きでるヒップラインや、背中から抱かれて前かがみなったときに、ちょっと小さめの胸の谷間が誘惑してくる。
　もちろんピエルもロマノに迫られ、パンティーの中に入ったロマノの手が半分まで脱がせるのだが、やっぱりダメとピエルがパンティーを元へ戻すしぐさがドキドキものにそそる。
　ロマノとの家出に失敗したピエルは、ロイから無理やりセックスされ、シャツをめくられてオッパイがポロリとでるカットにカッカ興奮。
　ロイは赤いボディコン衣装を着せると、ピエルに中国人ビジネス・マン相手の売春を強要し、ロイもみているというシチューションでビジネス・マンの前で踊りながら脱ぐピエルの、赤いハイレグ下着になるところで鼻血がでそうになる。
　全裸のロイに犯されるときのＴバック下着がまたセクシーだが、警察に助けを求めてもチワげんかだと相手にされず、再び逃げようとしたから白いビキニ下着で縛られる展開で、よりいっそうボキボキにさせてくれる。
　カレンたちが訪ねてきたのをロイがごまかしたり、ハイメ・ファブレガス演じるロイの名づけ親がやってきたときに、奥で閉じこめられているピエルが黒いパンティー一枚のトップレスや全裸なのだが、うまく乳首のみえないポーズをとっているのが余計に想像力を刺激するようだ。
　このあとロイとの結婚式になって、神父からの「この男を夫にするか」との誓いに、はたしてピエルが「はい」というかどうかのシーンは、けっこうサスペンスのある演出。ウェディング・ドレスのまま車を奪って逃げ、ドレスを脱ぎ捨ててスリップになると、なぜかビーチへとやってきて、しかも海の中へと入ってスケスケ状態になるから、カーッ、たまらん、このへんでもうノック・アウト。
　完全降伏です。
　突然、映画はストリップ・バーで踊るイネス・ヴェネラションが登場。はっきりいってイネスはピエルよりも好みのタイプだし、赤いキャミにＴバック、それも細い紐一本というパンティーで寝転んだり、お尻をクネクネしたりするから、まったく休む暇なく鼻息が荒くなって、いやはや、まいったなあ。
　レンソ・クルース演じる男と屋外の風呂に入っているシーンが続いて、レンソに全裸で抱かれるイネスは乳首がみえるギリギリのアップ。
　再びステージとなり、今度は白い下着姿で、ブラからオッパイがこぼれでそうだし、下はやっぱりＴバック。ちょっと陰毛もスケているから、素晴らしすぎる。いきなり警察が踏みこんできてレンソを逮捕しようとし、一緒に下着のまま逃げるも、イネスは撃たれて死んでしまう。えっ、だと出番はこれだけなのと驚くながら、倒れるときのイネスがうしろ姿で、キュッとお尻の肉がしまる瞬間に視線釘づけ。
　ゲスト出演的な扱いでも、２００％満足させてくれて、拍手喝さい、投げキッス。
　警察の取り調べからうまく逃げたレンソが犯されそうになっていたピエルを救い、映画は次の展開へ入る。風邪をこじらせたピエルを裸で抱いて温めてあげるレンソが、いかにもやさしい男。ピエルは熱でうなされながらロイに追われるイメージをみるのだが、その中でスリップにＴバックのピエルがプラプラとオッパイをゆらせて走るから、これまた目の保養になる。
　元気になったピエルが、魚をとるレンソの横で海に入って体を洗うところはオッパイ全開だし、ついにセックスになると、レンソがまくりあげたスリップの下からＴバックのキュートなピエルのお尻がのぞいてくるのも嬉しい。
　いったんは礼をいっていなくなるも、ウェイトレスをしたさいにセクハラに合い、さみしさからレンソのことを思いだすや、ここは青いビキニの水着でレンソに抱かれるイメージが色っぽい。
　レンソのところへと戻ってきて、ほぼ同時に探しまくっていたロイも居場所を発見。ロイがピエルに襲いかかると、着ていたＹシャツをやぶり、ピエルははだけたシャツからオッパイがゆれるのをチラチラさせながら逃げる。当然ながら下はＴバックで、半ケツもチラチラ。
　駆けつけたレンソとロイが格闘になって、あわやレンソが…　というところでピエルがロイをピストルで撃つ。そしてレンソとピエルの結婚へと続き、めでたし、めでたしのハッピー・エンドである。レンソが警察に追われていることや、ピエルがロイを殺した事実はどうなるのと感じるも、まあいいじゃないか。
　仕上がりなんて関係なく、映画はロイ、ロマノ、レンソたち男どものお尻まで映すのはゲーッだが、ピエルのボディーさえながめていれば、あっという間に時間がたってしまう。気がついたら終わっていた、という感じ。適当にヌード・シーンを盛りこみ、そこそこスケベな人間の心理を理解しているヴェル・サチェ監督の表現には感謝したいところ。確かにストーリー自体はあってないようなものの、ロイがピエルに運転と射撃を教えたことが結果的に自分の首をしめたという皮肉もあって、フミルデ・“ミーク”・ロハスの脚本は一応考えたかな、という要素がうかがえるといえよう。