ＨＩＹＡＳ…　ＳＡ　ＰＡＲＡＩＳＯ　ＮＧ　ＫＡＳＡＬＡＮＡＮ
（宝石…　罪の天国へ）
　
01年：レオ・フィルムズ
監督：リコ・タリマン
主演：ヴィア・ヴェロソ
　　 　ダニエル・フェルナンド
　　 　アルマ・ソリアノ
　　 　ラヴリー・リヴェロ
　　 　カトリナ・パウラ
　　 　リト・レガスピ
　　　 チャーリー・ダヴァオ
　　　 フリオ・ディアス
　　 　フランシス・エンリケス
　　 　フランコ・ゲレロ
　　 　ハロルド・ピネダ
　　　 ダイアン・デル・ロサリオ
　　 　マリス・ディー
　ヴィア・ヴェロソのちょっとトップが乳白色になっているツンとした印象のオッパイをこれでもかと堪能できる、ファンにすれば狂喜の作品。内容のくだらなさは、さして気にもならない。
　フリオ・ディアス演じる病気がちの自動車工の父と、アンジェリカ・レイエス演じるまだ幼い妹の三人暮らしで、リト・レガスピ演じる父の知り合いの小金持ちから密かに狙われているうえ、フランシス・エンリケス演じる中流のボンボンから思いをよせられているも、フランシスは告白のチャンスを持てないでいるとの設定にある娘がヴィアの役どころ。父が倒れて入院費が必要になり、泣く泣くリトに抱かれる。
　パンツ・ルックのヴィアがちょっと太ったなといったプロポーションをうかがわせるが、セックスのときはブラをはずしてガバッとオッパイがバッチリ。ベッドに倒れてパンティーも逃がされたあと、乳首のアップまでみえる全裸にウハウハ。
　いったんは退院した父だが、リトとのことを知って怒りのショックから心臓発作を起こし、あっさりと死んでしまう。収入口を失ってエデン・ブリオネス演じる大家から部屋を追いだされ、妹を友人夫妻にあずけると、ヴィアは仕方なくリトに身をゆだねる。友人夫妻の妻のほうを演じるアルミ・ブリオネスがそこそこかわいい。
　リトは売春婦あっせんの仕事をしていて、ヴィアを連れて行った先のカーサでラヴリー・リヴェロ演じるママから「美人じゃないの。いい仕事したわよ」とほめられるあたりがおかしな印象。アルマ・ソリアノやカトリナ・パウラ演じる先輩売春婦を紹介されるも、最初からそりが合いそうになく、あとの対立を暗示する。カトリナの黒い光沢ピタパンがものすごく色っぽい。
　ラヴリーの前で全裸にむかれ、ボディー・チェックのショットで、ヴィアはオッパイはもちろんのこと、お尻も陰毛もくっきりにし、ウワー、こんなにみせちゃっていいわけ。
　やっぱりちょっと太めになったなあ、と確認できるも、これは興奮を抑えきれない。
　娼婦の化粧になり、かつらをかぶって別人のように変身すると、フランコ・ゲレロ演じるスケベおやじに体を売る。フランコに下着をはぎとられ、またもベッドでセックスするヴィアのオッパイが乳首までアップになって、もーう、吸いつきたい。
　チャーリー・ダヴァオ演じる父に連れられ、フランシスが童貞を捨てにくるシーンがきて、まったく情けない男だなあとあきれるも、フランシスがあこがれのヴィアと肉体的に結ばれる関係になる。ここはフランシスの体を愛撫しながら、ヴィアのうるんだ瞳に大粒の涙がポローリと流れるあたりの情感がよく伝わり、リコ・タリマン監督がけっこう頑張っているところ。かつて全裸で抱き合っている最中に「いろいろとありがとうね。もう会わないね」と泣かれたことのある自分としては、ついそのときの状況を思いだし、感傷的になる。たまたま成田空港で知り合ったフィリピーナの人妻と、東京で不倫だったとき…
　なんてのはどうでもいい話で。ガウンの紐をほどいてフランシスの上に乗ったヴィアの下向きオッパイや、その奥にみえている陰毛がビンビンに刺激してくる。
　アルマやカトリナとのケンカなどあって、ヴィアがスレてきたことを表したあと、フランコがサディストで、ベッドに縛られたヴィアがまわされそうになるとき、ダニエル・フェルナンド演じるカーサの用心棒が助ける展開になり、ストーリーは方向を転じる。あまりよくないイメージで登場のダニエルだが、実は思いやりのある人物で、妹をダメにした過去の後悔を引きずり、かわりにヴィアへ救いの手をさしのべる理由づけがまあまあ。
　ヴィアはカレッジへ進むことができて、フランシスと教室でデスクを並べる。今さらヴィアが女子学生というのは無理があるなあと感じるも、マリス・ディーとダイアン・デル・ロサリオ演じる同級生はいかにもブスで、フランシスがヴィアと交際は当然か。セックス・シーンになると、ヴィアはオッパイをポロンとだしたあと、ブラウンのパンティー一枚でフランシスの上に乗るときに浮かびあがるヒップラインがそそるうえ、フランシスのズボンを脱がす際の座った姿勢での下向きのオッパイが度を越えてセクシー。さらに陰毛をチラッとうかがわせたあと、一瞬オマンコがみえそうになるポーズをとるから、ここで爆発しそう。
　ヴィア、素晴らしい。
　アルマの告げ口でチャーリーとヘレン・アナン演じる両親がフランシスのガールフレンドをヴィアと知って「売春婦とバカな」と猛反対し、ヴィアがショックを受けた状況でリトがやってきて犯そうとするも、再びダニエルに救われる。今度はラヴリーと一緒にリトがアンジェリカを人質でヴィアをカーサへ連れ戻す強行にでるながら、両親を振りきってきたフランシスが阻止を試みる。ひ弱そうなフランシスは当然に抵抗もないまま、あっという間にボコボコにされ、三度ダニエルに助けられて、駆けつけた警察にリト一味は一網打尽。発砲したダニエルまで逮捕に対し、ヴィアの感謝の言葉で終わる。
　まあ、低レヴェルなお話といえばそれまで。
　ドラマの内容なんて、ほとんど関係ない。たとえばバレエならただ踊っていればいいわけだが、一応『白鳥の湖』とかストーリーがついているように、ヴィアのヌードをドラマティックにみせるために筋書きがあるだけだと考えれば納得もできる。
　またヴィアのほかに、売春婦たちが顧客とのセックスをのぞき見するシーンでチラッとカトリナがオッパイを露出するし、ハロルド・ピネダ演じるヴィアをレイプしようとした男を顧客にアルマがベッドで騎乗位になってもだえるとき、オッパイのアップをドバーッとモロだしが拍手喝さいのサーヴィス。
　とにかく嬉しい作品です。
　欲をいえば女優陣の中で一番の美人はラヴリーだと感じ、確かにもうおばさんだけれど、熟女のヌードをみたかった。