ＳＡＭＡＮＴＨＡ：ＨＩＹＡＳ
（サマンタ：宝石）
　
00年：タウルス・フィルムズ
監督：ローランド・レイエス
主演：ハスミン・トレンティノ
　　　 ヴェヌス・ヴァルガ
　　　 フェルナンド・モンテネグロ
　　　 エルウィン・モンテス
　　　 ライラ・ロレナ
　　　 ニック・アラディン
　　　 エリック・ロドリゲス
　ついにハスミン・トレンティノまで主役にするか、といった印象が先にたつ。
　でも確かに美人とはいいかねるハスミンだが、色っぽいシーンを盛りこむなら、それなりにそそるかもしれない。ヴェヌス・ヴァルガとの共演でもあるし、一応は期待してみよう。
　物語は安手のハーレクイン・レヴェルのもの。ライラ・ロレナ演じるマネージャーがジョシー・ガルヴェス演じるハスミンの母を「日本へ行けるかもよ」なんていって口説き、ハスミンのバー勤めを承諾させる。幼い妹（ドロル・パンギリバン？）がいるせいもあって、カネの入用からハスミンはマニラへ。そこで客の相手もできずに怒られながらも、だんだんとプロになっていくわけである。その間にヴェヌス演じる仲間のダンサーと親交を結んだり、先にマニラへとでていたエリック・ロドリゲス演じるかつての恋人と再会するも、エリックがマッチョ・ダンサーで、オカマの痴情のもつれから殺されたりのエピソードが語られる。いきなり恋愛過程もなくハスミンがフェルナンド・モンテネグロ演じるヒモふうの男と結婚している展開で、フェルナンドが暴力夫のくせに、甘い言葉でハスミンの気持ちをつかんでいて、ハスミンのカネを持ち逃げするなど、あきれるほどのダメ男ぶりをみせつけるのは、いかにもフィリピンぽい部分。エルウィン・モンテス演じるボンボンがハスミンをみそめ、フェルナンドをボコボコに殴って愛情を示す。一方でハスミンにはニック・アラディン演じる有力者の顧客がいたのが、ニックとエルウィンが実は親子で、さて、この衝撃の事実がどうなるか…　と引っぱりながらも、あっさりニックがエルウィンと一緒になるのを認めるのだから、ご都合主義なハッピー・エンド。
　くだらないロマンスものだ、といってしまえばそれまでで、チャンチャン。
　とにかくステージ・シーンでハスミンがみせてくれる。スケスケで乳首が浮かんでいるシャツに、紐Ｔバックの衣装。しかもお尻のアップのショットまであるのだが、あまりにＴバックの紐が細いため、アヌスがはみでてるんじゃないかと興奮する。二回目はずっと黒いミニのワンピースのままで、ちょっとイマイチ。ステージ以外ではシャワー・シーンがあるも、チラッと下のほうに白いパンティーをはいているのがバレるうえ、オッパイの露出がないから肩透かし。でもフェルナンドにカネを盗まれたセックスのあとにくる朝のシーンが、またやってくれる。シーツをボディーに巻いていて、オッパイのあたりを押さえながら寝ているのだが、脚をくの字に曲げたポーズから、なな、なんと、今にもオマンコのあたりがのぞきそう。起きあがるショットでは、ひょっとして本当にオマンコが映ったかもしれないぞ、との瞬間があるも、まさか、そりゃないだろう、きっと極小のＴバックのパンティーかなんかはいてるに違いないな、と無理やり納得。ところが立ったあとにシーツがパラパラッとほどけ落ちると、お尻が丸だしになり、ということは、ノー・パンだったわけで、あれはやっぱり、オ、オ、オ、オ、オマ…
　いやはや、ハスミン、すごいじゃないか。みごと期待に応えている。
　ヴェヌスもステージ・シーンがウハウハで、こちらもスケスケの乳首が浮かんだシャツにＴバック。お尻の突きだしや、ワンワンのかっこうがなんともいえない。二回目は黒いワンピース水着で、少し大胆さに欠けるのが残念だが、回想シーンにおける光沢ブラのイヴニングの衣装がそそるし、変態の客からムチでペシッ、ペシッとひどい目に合わされるシーンが鼻血もの。客に会うために着がえるショットでもオッパイをポロッとだしてくれるが、シャワーからバス・タオル一枚で現われて「さあ、とる？」なんて誘惑していると、客にバサッとタオルを引っぱられて素っ裸。ムチをうたれるときには、オッパイのアップをこれでもかとみせっぱなし。
　ハスミンよりかわいいヴェヌスだけに、カッカ燃えてくる。
　おばさん顔のライラは、プロポーションがバツグンなだけに、ボディコン・ミニから長いおみ脚を披露している。
　あとフェルナンドの不倫相手としてオッパイ女優のアマリア・ジョーンズが出演。クレジットにまったく名前がないのは、カメオなのか、単純に忘れただけなのか。たぶん、後者だろう。ネグリジェ姿で二度登場し、とくに二回目のほうは深いスリットが入っているタイプで、陰毛がはみでる寸前のところまで太腿をあらわにしたポーズが妙にエロかった。