ＨＩＰＡＧ
（義理の姉）
　
97年：グッド・ハーヴェスト・プロダクションズ
監督：Ｆ・Ｃ・ガルガンティーリア
主演：リタ・マグダレナ
　　　 カミール・ロハス
　　　 ジェム・カスティーリオ
　　　 ジョン・アパシーブレ
　　　 ジェフリー・ゴンザレス
　　　 ヴィクトル・ヴァルガス
　殺人がらみの愛憎劇というフィリピン映画でおなじみのパターン。
　パコ駅から始まり、リタ・マグダレナ演じる主人公が列車に乗って故郷のタール市へ帰るのが冒頭。看護婦だったリタが看護士たちからレイプされるのは、車中でリタのとなりに座る男たちの幻想か、リタの回想なのか。なんて推測させるも、一人がパンツをズラしてみたくもない半ケツ状態なのに、リタはハイレグ下着が挑発的なものの、それ以上脱がないままなのが残念。ピストン運動みたいに男が下半身を動かしているのにヘンじゃないか。
　タールへ着いて家までカレッサに乗るのは、観光要素の盛りこみだろう。
　カミール・ロハス演じる妹との再会で、しばらくは喜びに浸る。
　やがてジョン・アパシーブレ演じるカミールの夫がリタの別れた恋人だったとわかり、あやしい雰囲気へ。ジョンとの思い出をイメージするとき、海岸で戯れ合うのだが、リタのビキニに視線を奪われるも、ジョンの海パン姿のほうが目立っていてゲーッ。
　ジェフリー・ゴンザレス演じるたまたま知り合った学生とリタがいい関係になり、夜の海岸を散歩中に、ヴィクトル・ヴァルガス演じる隣人の青年がジェム・カスティーリオ演じるガール・フレンドと逢い引きしている現場に遭遇。ヴィクトルがジーンズをおろすとパンツをめくり、またも男の半ケツに「オイオイ、勘弁してよ」と声がでそう。
　リタが泳いでいると野郎どもがのぞき、それに気がついたヴィクトルとジョンが怒ってケンカを売るシーンへと続く。リタはハイレグ・ビキニで、腰のカーヴとヒップラインがキュート。これくらいのことで、とあきれたリタが水着のまま街の中を歩いて帰るのだが、何ショットかつながるリタのプロポーションからはフェロモンがムンムンに漂ってくる。
　ジェフリーとのセックスへ発展し、すべて脱いだジェフリーがリタの上へ乗るときにお尻のアップが迫るから「男のハダカばかり、ええ加減にせー！」と唖然。でもすぐにリタも素っ裸とわかって納得なうえ、なな、なんとジェフリーとの体の間から陰毛がのぞいているではないか。女性上位になって鮮やかな曲線美を描くリタのお尻が絶品。
　確かにリタはオッパイよりもお尻のほうが美形だけに、リタのお尻を楽しむ作品といえそうだ。
　それにしても、あとでジョンのシャワー中にリタがはち合わせするシーンがあり、濡れた小さなパンツ一丁のジョンが立っているから、まったく気持ち悪すぎる。
　カミールはジョンに抱かれるシチュエーションで、ジョンの黒パンツ姿が余計にしても、風で揺れるスケスケ素材のカーテンが全裸のボディーをほんわかと隠す構図が心憎い。ベッドで抱かれるポーズに変わり、こちらもジョンとの体の奥に陰毛が…　オッパイは堂々のアップで惜しげもなく披露し、うーん、なかなかみせてくれる。
　偶然、カミールとジョンのセックスを目にしてほてったリタが入浴するときは、スリップからパンティーをはいてなくて、いきなりの全裸。バスタブの中へとまたぐショットでのお尻の動きがこれ以上ないみごとさ。
　ホント、アナルをなめてみたい。
　お湯につかってしゃがむかっこうではオッパイが丸みえだが、ほどよい大きさだからかえってそそる。
　リタ、さすが。
　ジェフリーがリタにプレゼントをあげるのをジョンが目撃し、嫉妬する展開で、ヴィクトルとジョンがリタの争奪戦を繰り広げる後半に、なぜかジェフリーが消えてしまうのは不自然。相当に行きあたりばったりのストーリーだ。
　二階で洗濯するリタが向かいの窓から着がえ中のヴィクトルに気づき、チンポを目撃したら、ヴィクトルもリタにみられたとの視線を送る。リタがわざとスリップをまくって黒いＴバックのパンティーをモロみえにするあたりが、恋心を暗示。
　酔ったジョンをカミールが介抱中にジョンがリタの名を口にしたり、リタが市営病院の看護婦に就職したり、ヴィクトルと結婚するジェムのウェディング・ドレスができたりの流れで、ついにヴィクトルがリタとセックスするのは、リタが夜の海からでてきたとき。スリップが濡れて貼りつき、揺れるオッパイから乳首がスケるかどうかと興奮していると、ヴィクトルがハンモックへ押し倒してリタを全裸にむく。おいしそうなオッパイのアップがウハウハなうえ、相変わらずお尻の割れかたの理想的なフォームには完全にノック・アウトされるのみ。
　ヴィクトルがジェムに婚約破棄を告げると、あっさりジェムが入水自殺。ジェムの衣装がスケてないのが不満かな。テッシー・ヴィリアラマ演じるジェムの母親がリタに石を投げるも、気の強かったジェムの豹変的なもろさは納得のいく人間描写になっていない。
　ジョンとヴィクトルは牛の屠殺が仕事場で、ジョンがリタを襲うのは牛の解体映像とのフラッシュ・バックで表現。リタはこのとき脱がずじまいだが、カミールを階段からつき落とすジョンのイメージで、カミールのオッパイのアップがまた挿入される。
　街を去る決心をしたリタに、ジョンがナイフを持って阻止しようとし、ヴィクトルともみ合って、たまたまタイミングのせいでジョンが自分に刺す。いくら事故とはいえ、安易に殺人で締めくくる安易さよ。
　まあドラマなんてどうでもよく、いかにリタのヌードが盛りこまれるしか興味がなかったのだから、よしとしよう。