ＨＩＮＯＧ　ＳＡ　ＰＩＬＩＴ　　ＳＯＢＲＡ　ＳＡ　ＴＡＭＩＳ
（不自然な成熟　甘すぎる）
　
02年：レオ・フィルムズ
監督：リコ・タリマン
主演：ハリーナ・ペレス
　　　 モニーナ・ペレス
　　　 アレン・ディゾン
　　　 パオロ・リヴェロ
　　　 シドニー・セゴヴィア
　　　 ジョエル・オルテガ
　　　 アラン・ノブレ
　　　 パウラ・マルティネス
　　　 メルヴィン・クルース
　　　 ロデル・フェルナンド
　八歳の少女が突然、十八歳に成長との物語で、ペニー・マーシャルの『ビッグ』の女性版ともいえる。
　サンシャイン・ボーナス演じる主人公が両親や姉のセックスを目撃してショックを受け、早く大人になりたいと願ったら、それがかなうわけである。モニーナ・ペレスが演じるように変わると、かなりキュートなタイプだからドキドキ。姉役を演じるハリーナ・ペレスはセクシー・ダイナマイトとしてすごい存在だが、正直なところずっとモニーナのほうが好み。こんな子がヌードになるんだから、まったく嬉しい限り。
　朝起きてみたら乳房がふくらんでいて、びっくりオロオロするシーンからしてさっそくオッパイ全開。ここは困惑に対する反応の表現が、どこか大林宣彦の『転校生』における、男女が入れかわったときの小林聡美を連想させる。
　モニーナの親友だった男が注射にも泣くナヨナヨしたタイプで「オカマになるぞ」と注意されていたのだが、一緒に大人に転じるや、ロデル・フェルナンド演じる完全にオカマなのが面白い。
　パオロ・リヴェロ演じる医者にモニーナがあこがれ、パオロもだんだんと夢中に…　というのがストーリーの骨格。それでシドニー・セゴヴィア演じるパオロの恋人が嫉妬して自殺未遂を起こすだけなく、浮気癖のあったアレン・ディゾン演じるハリーナの恋人に接近。ハリーナだけがモニーナの秘密を知っているのだが、アレンがおかしいぞと感づいてシドニーにバラし、さて、どういう展開をみせるんだろうなと期待させたところで、大人社会に失望したモニーナが元へ戻るのだから、おーい、バカにするな、と相当に肩透かしな内容。
　十年後に看護婦となったモニーナがパオロと再会し、処女をあげるエピローグがついているものの『ビッグ』や『転校生』のようにシチュエーションが変化したことからくるおかしさや、ウィットのあるひねりをきかせているわけじゃなく、ホロッとさせるような要素も皆無なので、リコ・タリマン監督には悪いが、ただの駄作だといわざるをえない。わざとらしい演技のつけかたもヘタで、学芸会なみというもの。
　でもモニーナの魅力がすべてを補って余りある。自分が大きくなったイメージを抱くシーンでピンクのビキニを披露し、オッと思わせたあと、先に述べた大人に異変の朝にオッパイをつかんでモロだしにする。しかも陰毛が生えたことを確かめるのにパンティーの中をのぞくのだが、カメラまで真上からパンティーの中をとらえるから、オイオイオイと鼻息が荒くなる。残念ながら陰毛はみえないのだが…
　寝ているときにアレンから愛撫されるシーンでのグレーのパンティーや、パオロとプールで戯れるときのピタッとボディーに貼りついた黒いワンピース水着がプロポーションのよさをうかがわせ、うっとりさせたあと、十年後に処女喪失するシーンでの、まずビーチでヒップラインを浮きあがらせるピンクのビキニがみごと。いよいよ夜にセックスになって、パオロに青い紐パンティーを脱がされると、なな、なんと陰毛がバッチリに。
　ううう、すごい。
　もちろんオッパイも、さあ、どーだ、といわんばかりに迫ってきて、モニーナ最高。
　当然ながら、ハリーナだって負けていない。光りもののボディコン・ドレスを着るファッションで、ラインを描きながらパンティーがスケているのにキャー。アレンとセックスへ進み、パンティーをおろされていくと、こちらも、いいいい、陰毛が…
　乳首のドアップまであるオッパイには水着の日焼けの跡がついていて、妙になまめかしく、生つばゴックン。アレンとの思い出のシーンにおける濡れてパンティーが貼りついた青いビキニや、仲直りしたアレンと結婚して子どものできているラストで、やはりキュッとヒップラインをつくる薄いピンクのビキニなど、お尻の魅力も圧倒的。
　いささかブスっぽいものの、シドニーはさらにやってくれて、浮気のセックスをするシーンで騎乗位になると、オッパイを堂々と揺らせながら腰をふる。パオロとの思い出の中では黒いビキニ姿で、プールからあがるときに美しいヒップラインを現出。アレンとセックスを始め、舌をだせば乳首に届きそうなくらいのオッパイのドアップに、アッジャー、まいったなあ。
　ハリーナと取っ組み合いのケンカをするところでは、川の中でシャツを引っぱられて紐がほどけると、ノー・ブラのシドニーのオッパイがプラプラ。
　さらにアレンの浮気相手を演じたパウラ・マルティネスがそこそこ美人なうえ、ムギュッムギュッともみたくなるようなオッパイを惜しげもなく公開だから、興奮の悲鳴。
　さすがに母親役のソラヤ・リエタは脱いでいない。
　既成の映画音楽を平気で使用し、手抜き作品だなあとあきれながらも、モニーナ、ハリーナ、シドニー、パウラのオッパイに悩殺された自分がいて、文句などいえる筋合いじゃないな。