ＨＩＬＩＧ　ＮＧ　ＫＡＴＡＷＡＮ
（肉体の欲求）
　
98/99年：グッド・ハーヴェスト・プロダクション
監督：セザール・Ｍ・エヴァンゲリスタ
主演：アヤ・メデル
　　　 ヘーゼル・エスピノサ
　　　 ロイ・ロドリゴ
　　　 アレン・ディゾン
　　　 チャーリー・ダヴァオ
　　　 デクスター・ドリア
　　　 アーチー・ヴェントサ
　　　 マーク・ハシント
　　　 アレックス・カティグバク
　　　 ロナ・ヴィラロマン
　　　 バート・フエンテスフィナ
　　　 ジミー・ピアタス
　　　 エリック・メレンシオ
　　　 ナサニエル・アグバログ
　　　 ダフニ・ポー
　タイトルが終るや、いきなりＴバック水着で浅瀬にたわむれるアヤ・メデルが登場し、カットが正面から上半身をとらえると、胸に巻いていた布をとって乳房が全開に。アヤのオッパイはフィリピンでトップを争そう美しさだと思っているから、これはさっそくよだれもの。
　今度は黒いＴバック・ビキニの上にスケスケの網タイツを着て現れるや、スルッとタイツを脱いで、ほとんど全部みえているも同然のお尻がキュートに迫ってくる。容姿もかわいいし、これだからアヤ大好きと始まって10分もたたないのに、頭の中がパーになる。
　このあとアヤの相手だった老人が殺され、アヤは危ないところを逃亡する。なるほど、目撃者ものなんだなあとの予想が走るが、Ｔバックのままだから、ずっとお尻がみれるのかなあと期待するも、すぐにホット・パンツをはいてしまって残念。
　殺人現場にはヘーゼル・エスピノサ演じるＴＶレポーターがやってきて、美貌はアヤよりやや落ちるものの、彼女もナイス・ボディーのかわいこちゃんなので、こちらも期待がふくらんでくる。ロイ・ロドリゴ演じる刑事と恋仲で、シャワーでのラヴ・シーンで服を脱がされ、濡れてお尻にペタッとくっついたパンティー一枚になり、さらにそれも脱がされて全裸のうしろ姿がガラス越しにみえて、まったく負けていない。海岸をハイレグ・ビキニで歩く姿が、あまりにもみごとなプロポーションなのにうっとり。
　それにしても逃走中のアヤに悲壮感がないのは、どうしたものか。今度は別の男といい仲をつくり、白いビキニにヒップラインをキュッキュッと浮きあがらせて歩くし、白いＴバックでスカーフを持って踊る光景は、さながら妖精のよう。アレン・ディゾン演じる殺された老人の息子がこれを目撃で、すっかり魅了されるのも納得がいくが、とても殺人の目撃者とは思えない。リゾートのバーで赤いビキニになるとテーブルの上で踊り、そんなに目立つことをしていいのかと思ってしまう。
　ヘーゼルとアヤが姉妹なのは、タイトル前の少女時代のシーンから想像がつくが、デクスター・ドリア演じる母親のえこひいきなどいろいろあって家出の回想が入り、二人が再会のときは、ともにビキニ。やっぱりお椀型の胸元がプラプラ揺れるアヤのほうがキュートだなあ、とついつい比較。
　アレンとのセックス・シーンではブラに覆われていない、乳首があらわなオッパイをたっぷりと拝ませてくれて、アヤは天使だと再確認する。ここまで映画は半分くらいだが、十分に満足をもらった。
　殺された老人が実は議員で、背後にはライヴァルの候補者がいる事実がわかる。アヤは記者会見を開いて無実を告白し、父に代わって立候補したアレンを応援することになって、やっとドラマが本格的に動きだす。敵はまた殺人者を送りこんでくるに違いないし、はたしてロイたちはアヤを守りきれるだろうか、というような後半の展開になるだろうと予想するも、物語なんてどうでもいいやと感じるばかり。セザール・Ｍ・エヴァンゲリスタ監督は、そんなこちらの心理をわかっているのか、部屋からでれなくて欲求不満になったアヤに白いピチピチのパンツをはかせている。パンティーのラインがくっきりと浮きあがり、心理描写よりもこちらのほうに目を奪われっぱなし。
　ヘーゼルのほうもピンクのパンティーにヒップラインをみごとに浮かびあがらせて、上半身裸で愛撫するシーンや、それって剃らないと陰毛がでちゃうんじゃないのというような黒いハイレグ・ビキニで横たわるシーンも加わり、興味はセクシー描写のみ。実はストーリーなんて、二人の悩殺ポーズをみせるための付録のごとく適当につけらただけじゃないのと疑いたいほど。
　一応、しっかり殺人者がやってきてアクションはあるし、ロイが殺される悲劇も用意されているが、まあ適当にやってくれという感じ。
　アヤとヘーゼルにどっぷりと酔えて、ワクワクの一編だった。