（幸せを二人で分けあう）
98年：グッド・ハーヴェスト・プロダクションズ
監督：クリス・Ｔ・ミチェレナ
主演：リタ・マグダレナ
デイジー・レイエス
パトリック・グスマン
マリタ・ソベル
クリス・ダルス
アナ・アバド・サントス
エルウィン・カスティーリオ
リカー・トリニダッド
出稼ぎ社会というフィリピンにおいて、いかにもありがちな話。実際に経験者が多くいる内容を、あえて映画化したように感じる。
そうはいっても問題意識を前面にだすのでなく、普通のラヴ・ストーリーに仕立てあげる。だからこそ先の展開が読めすぎて、物足りなさが残る。
物語はリタ・マグダレナとパトリック・グスマン演じるカップルの結婚から幕があき、地方の教会でのセレモニーを慎ましく描くのが好印象。よりよい生活を夢見てマニラへとでるのだが、子どもができて、家を購入という典型的なマイ・ホーム人生を歩む姿が紹介される。家計が不足でリタが自宅の前でバーベキュー販売を始めると、これは友人の家と同じ構図じゃないか、と個人的に興味がわく。
プール付きの家に住むアナ・アバド・サントス演じる隣人にサウジ・アラビアで稼いだとの成功談を聞き、仕事がうまくいかないパトリックとケンカがちのリタが、シンガポールへ出稼ぎに行く決心で、ドラマは方向を転じる。
家族を集めての涙なみだの出発の光景が、今生の別れじゃなしとあきれるが、そういうものなのだろう。
映画はここまで上映時間のほぼ半分。
リタの不在の期間、デイジー・レイエス演じる妹が子守りを担当でパトリックの家に住みこみ、主役交代になる。
だと、もう展開は予想がついたも同然。
あまりにリタから何も連絡がないので寂しがるパトリックをみて、デイジーがニセの手紙を書いてなぐさめようと考えたり、二人の子どもがデイジーのことを「ママ」と呼び始めたりといったエピソードがきて、次第にパトリックとデイジーが引かれあい、気持ちを抑えきれなくなる。そんなときリタがオーストラリア人とできちゃったとの知らせが入り、子どもを要求してくるものの、これを拒否。ミンダナオに新しい仕事をみつけたパトリックは、デイジーと結ばれて再出発する。
ホントこれと似たような実話はいっぱいあるだろうし、個人的にもいくつか知っている。というか、自分でも現在進行形で、ある姉妹と交際記をもつが、けっこう同じようなシチュエーション（ただし結婚していないし、フィリピンに住んでもいないから、妹のほうとも波瀾が起きているが…）で、まいったなあ、なんて感じ。この映画など、きれいごとにまとまり、現実はもっとシヴィアな展開が多いです。
まっ、フィリピン社会の一面ということで…
さて興味の対象はリタとデイジーの共演にあり、いつも大胆な露出を惜しまないリタのセクシーさに前半は期待が集まる。初夜のシーンは照明によってボディーがみえにくいものの、あと二度でてくるセックス・シーンでは、ほどよい大きさの乳房をみごとにおがませる。とくに出発前の別れのセックスは、上になるとプラプラ下に揺れる乳房が、下になると上を向いてもポコッと崩れない乳房が、これでもかと誘惑的に迫ってくる。パンティーを脱がされるところもなまめかしく、興奮もの。
デイジーは露出にもったいぶるタイプだけに、どこまでみせるかが後半のポイントをなす。まずプールでの黒いワンピースの水着がキュートで、濡れて貼りつき、ラインがくっきりでたお尻に感動。他の作品も含め、これほど黒いワンピースが似合う女優は他にいないといえる。パトリックのオナニーを目撃のため、衝撃をうけてシャワーを浴びるところでは、スリップを着たままがヘンだぞと思わせるも、濡れて乳首が浮かびそうなため、イク寸前くらいに興奮。すんなり乳首がスケないスリップなのがデイジーらしいが、お尻に貼りつくあたりで悩殺をくれる。パトリックが妄想のシーンにおいては、スリップを脱がされ、えっ、まさか… デイジーが妄想のシーンでは、パンティーを脱がされ、太腿やおヘソのあたりに手が伸びてきて、えっ、まさか… と肝心の露出なしでもビンビンを招く。いざセックスのシーンでシャツを脱がされ、ブラのバストがフェロモンを放つ。最後までそれ以上はみえないながら、十分に納得。
他にさして美人ではないものの、アナが二度のプールのシーンで濃いベージュのビキニと、赤と白のビキニになり、前者はヒップをくねらせて歩く姿が、後者は濡れた貼りつきが色っぽい。また後者にはブラに手を入れて乳首がでそうなショットがあり、オットットットと視線を奪ってくれた。
