ＧＬＯＲＩＡ　　ＧＬＯＲＩＡ　ＬＡＢＡＮＤＥＲＡ
（洗濯女グロリア）
　
96年：ＶＩＶＡフィルムズ
監督：エド・パルモス
主演：ルーファ・メエ・キント
　　　 アルベルト・マルティネス
　　　 マリトニ・フェルナンデス
　　　 ジェー・マナロ
　　　 オデット・カーン
　　　 デクスター・ドリア
　　　 ビン・ダヴァオ
　　　 ティタ・デ・ヴィリア
　　　 カルラ・ピラピル
　ルーファ・メエ・キントの魅力を最大限に引きだそうと狙った作品であり、セクシー女優としてみごとなセックス・アピールをムンムンに発散する。
　物語は洗濯女の彼女が、せっかく洗った衣服を通りかかった高級車のせいで泥の中に落としてしまい、運転の男にものすごい勢いでケンカを売るところから始まる。気性の激しそうなルーファの顔だちが、ピッタリの役柄だとうかがえる。相手がアルベルト・マルティネス演じる彼女の主人家の若様で、彼が怒るのではなく、かえって彼女に引かれる展開に納得。
　ルーファが川でゴシゴシ洗濯の姿が面白く、スカートからパンティーがのぞいても平気なあたり、品のなさを強調と同時に、野性的な魅力を放つ。
　ディスコ・パブにつとめて客の相手をすれば洗濯機が買えると水商売に誘われ、セクシー・ダンスの最中に客から迫られる幻想が浮かぶや、怖くなって断る。このあたり、まずルーファの水浴びのシーンに始まり、サーヴィス精神たっぷりにみせる。パンティー一枚で身体に水をかけるや、白いパンティーが濡れてお尻にピッタリと貼りつく。カメラが寄ると、適度な大きさの美乳が視界に飛びこんでくる。そのあとディスコ・パブのダンス・シーンのイメージに変わり、バス・タブの中で泡まみれになって踊る。欲をいえば、ブラをつけたままの下着姿なのが、ちょっと不満を残すが…
　病気で母が倒れてどうしてもカネの必要に迫られ、ルーファはアルベルトの交際の申しこみを受ける。好きでもない男に抱かれる前に、ジェー・マナロ演じる恋人とセックスの際、ここはツンと立った彼女の乳首が大胆に露出しっぱなしで、思わず吸いつきたい欲求にかられる。あとで二度のジョーがルーファを思いだして想像にふけるシーンでは、最初、濡れた肌着に乳首をスケさせ、二回目は池のラヴ・シーンで乳頭をポロリに、こちらも嬉しい。ただし全裸で抱き合うところで、ジェーがルーファの上にいて、みたくもないお尻を露出にゲーッ。女性ファンにはいいかもしれないが…
　アルベルトに連れられてドレスを新調や、化粧方法を学んだり、歩きかたを矯正のあたりは、ルーファの大きな見せ場をつくる。だんだんとセンスが磨かれ、都会的な雰囲気の女性に変わっていく。それまでの野生美との対比がプラスし、多角的に魅力を爆発させる。ヨットの上でアルベルトが水着撮影のシーンでは、花柄のビキニに魅惑的な乳房とキュートなお尻が包まれ、ルーファのお色気にノック・アウト。
　不在中のマリトニ・フェルナンデス演じるアルベルトの恋人が帰ってきて、話がややこしくもつれる。浮気を知ったマリトニはジェーを誘惑し、四角関係におちいる。二組のカップルがレストランでばったり遭遇のシーンでは、それぞれが当てつけイチャつき合戦を繰り広げ、かなり笑わせる。マリトニは身体の線がくっきりと浮かぶパンツ・ルックで登場し、プロポーションのよさをうかがわせるので、ぜひともヌードをみたかった。
　まあ、この手のストーリーは、すべてが元のさやに収まってハッピー・エンドと相場が決まっていて、テンポの悪さや、ユーモア・センスの貧弱さなど、欠点を述べてもしかたないだろう。
　ルーファの魅力を堪能すれば、それでいいんじゃないか。