ＥＶＡＮＧＥＬＩＮＥ　ＫＡＴＯＲＳＥ　（ＲＥＹＮＡ　ＮＧ　ＳＴＡＧＥ　ＳＨＯＷ）
（エヴァンジェリン・カトルセ　ステージ・ショーの女王）
　
97年：Ｖ−リッチ・フィルムズ・インターナショナル
監督：エフレン・Ｓ・アルヴェリオ
主演：リタ・マグダレナ
　　　 トントン・グチェレス
　　　 エリザベット・オロペッザ
　　　 ロイ・アルヴァレス
　　　 アリオーナ・アモール
　　　 フアン・カルロス・カストロ
　　　 レイ・ヴェントゥラ
　　　 ペン・メディナ
　　　 ジャッキー・カスティエレホ
　　　 ランディー・サランサ
　全盛期のリタ・マグダレナがダンサーを演じれば、いかに輝いたかが確認できる作品。
　オカマの映画監督のジョーイ（エディー・グチェレス）はホモの愛人のトニー（フアン・カルロス・カストロ）をかこうも、主役のセクシー女優がいなくて企画がうまく進まず、カネがなくなって大家（ノルマ・グローリー）に追いたてをくらう状況。従兄妹のドンナ（ジャッキー・カスティエレホ）がダンサーだった関係でストリップ劇場の舞台監督（レイ・ヴェントゥラ）に会い、最近まで人気を誇ったトップ・ダンサーのエヴァンジェリン・カトルセについての話を聞く。
　母親のイサイ（エリザベット・オロペッザ）に連れられたノルマ（リタ・マグダレナ）はドンナの紹介で舞台監督のもとを訪れ、ダンサーに採用されるや、あっという間に看板のエヴァンジェリン・カトルセの芸名を得て、大評判を呼ぶ。カメラマンのグレグ（トントン・グチェレス）がノルマにほれると、いったんステージでノルマが恥ずかしさで踊れなくなる。二人の関係を知った劇場づきのヤクザのトトイ（ロイ・アルヴァレス）が部下に命じてグレグをボコボコに殴り、その看病でさらにノルマとグレグに愛情が深まる。ついに舞台監督の助手のテバン（ペン・メディナ）とノルマがふたりを逃がそうとするが、トトイにみつかってグレグが撃たれ、密かにノルマを狙っていたトトイにノルマが犯される。まだ少女の頃に義父からレイプをうけるも、義父が心臓麻痺で亡くなった記憶がノルマによみがえる。
　ドンナに住所を教わったジョーイがノルマの田舎へきてみると、イサイとともに平和に暮らし、実は生きていたグレグと結婚で、子どももできて、ノルマがささやかな家庭を築いている。マニラに戻ったジョーイはトニーと別れ、自分も田舎へ帰ろうと決める。
　冒頭にグレグの上京に合わせてキアポ周辺の街並みを映し、ストリップ劇場で小楽団が生演奏で“サマー・タイム”や“慕情”などの音楽をつけるのが当時の風俗をかもす。ステージの採用テストで踊りをみせたダンサー候補とテバンが、こっそりトイレで隠れてセックスしたごとき暗示が、なるほどと思わせる。テスト会場でトトイと子分の下品な冷やかしにイサイが怒り、猛者どもの存在がうかがえる。ストリップの合い間にテバンとイサイがコントを演じるあたりも興味深く、テバンが演技の中でイチャついて舞台裏でイサイが文句をいい、イサイの写真を寂しげにながめているのにテバンの片想いを示す。
　脚本も執筆のエフレン・Ｓ・アルヴェリオの演出は、ごくごく平凡なレヴェル。メイン・クレジットにエディー・グチェレスの名前を落とすおまぬけは、フィリピンのスタッフらしい（？）かな。
　とにかくエヴァンジェリン・カトルセのステージを通じ、リタ・マグダレナのヌードが最大の見せ場をつくる。まずステージ・テストでスカートを脱ぎ、赤いハイレグの下着のお尻を突きだす。最初のステージで黒いビキニのブラをほどき、乳首をポロリ。二回目のステージで黒いビキニのブラをはずすうえ、パンティーをおろしてお尻が丸だしの素っ裸。ゴールドのボトムがスカート型の水着によるステージでは、お尻を突きだしながらスカートを脱ぎ、ゴールドのパンティーでそそったあと、ブラをとってパンティーをぬきとり、またもみごとな素っ裸。グレグの部屋へきて迫られ、グレグが非礼を謝る愛撫はグレグの半ケツとともに乳首をおがませる。ワンピースの着がえで白い下着を披露に続き、自らグレグの部屋へくるときのセックスはスカートを脱いでパンティーでシーツへ入るまでだし、楽屋でグレグとセックスに声をあげそうでイサイが気づく愛撫はスカートからパンティーをぬきとるまでだが、踊らずにおりるステージで黒い光沢のビキニにくわえ、殴られたグレグを看病のままセックスに発展は、シャツを脱いでブラ、スカートを脱いでパンティーと白い下着で盛りあげ、踊りながらグレグの前に座ると、ブラをはずして乳首がバッチリのオッパイを上から、横からと撮る。トトイにつかまって無理やりにダンスを強いられるシーンでは、やはりシャツを脱いで白いブラ、スカートを脱いで赤いハイレグのパンティーと盛りあげ、お尻にパンティーがくいこみ、トトイにブラをとられてオッパイを前面に突きだす。ほどよい大きさのオッパイと腰のラインのなまめかしさで、リタのハダカに興奮が高まる。
　ドンナ役のジャッキー・カスティリエホにもステージのダンスがあり、やや厚めの黒いセパレーツでブラをはずし、オッパイを手で隠す。パンティーをおろすとお尻を撮らないので素っ裸がみえないし、ビール瓶につめて紙をオマンコでとれと冷やかす客の意地悪に涙で楽団員の恋人のジョエル（ランディー・サランサ）がなぐさめ、盛りをすぎたダンサーの悲哀でちょっと年増がわかるも、まさかジャッキーが脱ぐのかとのシチュエーションで下半身のカチカチを招く。
　ドンナからジョエルを奪うダンサーのジーナ役のレーチェル・ソリアノはステージ・テストでスボンを脱ぎ、ブラをとって背中向きで極細Ｔバック一枚のお尻をみせる。一回目のステージは厚めの赤いビキニでブラをはずし、乳首をチラチラッ。二回目のステージは黒いビキニのブラをパラリで乳首を堂々にだしてＴバック・パンティーのお尻を突きだし、百八十度開脚でパンティーをぬきとるや、お尻のみならず、陰毛をチョロチョロッ。確かに少しブスっぽいけど、すばらしい素っ裸。九十八年のミス・フィリピンのレーチェル・ソリアノとは、同姓同名の別人だろう。
　あと絵画をぬけでた妖精の設定で男と踊るステージは遠い位置によるフィックスの撮影なため、顔が確認できず、白いブラとＴバック・パンティーのダンサーが誰なのか不明。
　四人のダンサーを指導の振付師（ジャネット・レデスマ）は短パンがさほど魅力的じゃない。
　ステージの横で映画撮影のカメラがまわるラストで新しいエヴェンジェリン・カトルセとして踊るダンサー役にアリオーナ・アモールが出演で、厚めの赤い光沢ビキニのお尻をアップで振り、ブラをはずしてオッパイを手で隠す。
　少女時代のノルマ役のノリーン・アグアスはまだ子どもながら、うまくお尻がみえないアングルとはいえ、パンティーを義父にはぎとられる。
　テバンが舞台監督に紹介も、スカートをまくれなくて不採用で母親の小言をうけるダンサー候補役は、女優名が不明。
　女性ファンへのサーヴィスか、ジョーイ役のエディー・グチェレスとトニー役の新人のＪＣ・カストロはパンツ一丁の男同士でキスをかわす。