ＤＵＷＡＧ　ＬＡＮＧ　ＡＮＧ　ＳＵＭＵＳＵＫＯ！
（あきらめるのはただの臆病者）
　
00/01年：ＡＴＢ−４フィルムズ・インターナショナル
監督：バルド・マーロ
主演：ガーリー・エストラダ
　　　 アヤ・メデル
　　　 バルド・マーロ
　　　 アレン・ディソン
　　　 チャーリー・ダヴァオ
　　　 ステラ・Ｌ
　　　 ジョニー・ヴィカール
　　　 レーイ・ロルダン
　　　 マユミ
　　　 エルウィン・モンテス
　　　 エリック・ロドリゲス
　復讐劇である。報復を受ける相手があまりにも非人間的なクソ野郎なので、つい殺しちまえという気にさせる、暴力肯定的な要素を持つ作品といえる。
　監督を兼任のバルド・マーロが演じるのは、優秀な軍隊の下士官。チャーリー・ダヴァオ演じる地元の有力者と対立し、マユミ演じる妻を殺される。しかもチャーリーがジョニー・ヴィカール演じる警察の長官ばかりでなく、市長も判事も買収済みだったから、つかまったバルドは15年の刑に。たまたま助かった幼い息子をレーイ・ロルダン演じるバルドの部下とロサリンダ・ルエダ演じるその妻が育て、ガーリー・エストラダが演じるように変わると、有能な車の修理工に成長する。アヤ・メデル演じる恋人がいるのだが、アレン・ディソン演じるチャーリーの息子がアヤに目をつけ、無理やり犯そうと接近。怒ったガーリーがアレンをボコボコに殴ったため、アレンはガーリーが勤めるガレージを襲撃でオーナーなどを皆殺しに合わせる。さらにはオデサ・サンブラノ演じるレーイの娘をレイプのうえに惨殺。ちょうどそのときバルドが出所し、親子そろってチャーリー宅への急襲をかけるわけである。
　映画は全体の三分の一に近い、後半の約30分弱が銃撃シーンになり、容赦なく殺しまくるのなんの。ガーリーがアレンをやっつけるところなど、服の中に手榴弾を入れてぶっ飛ばす残酷さ。でもそうされてもしょうがないだけの悪事を働いたから、まったく同情できないあたりが、暴力の連鎖作用を描くようでもある。
　ただしさすがに途中でちょっとあきて、カタルシスをいちばんスカッと解消で終わるタイミングを逃したのが残念。
　ついダラダラしがちなのは、予算が少ないＢ級アクションの宿命だろうか。
　ところでアヤのセクシー・シーンが本来の目的なのはいうまでもない。ガーリーとのデートでプールへ行き、紐ビキニが実にキュート。ベッドではしっかり乳首まで露出させ、よしよし期待通りだぜ。
　ステラ・Ｌがアレンの情婦のゴー・ゴー・ダンサーを演じ、こちらは光沢ワンピースでステージを繰り広げ、アヤよりも挑発的。もちろんベッドでは乳首がバッチリで、とにかく嬉しくなる。アヤにほれたアレンが、アヤのイメージを抱きながらステラとセックスのところでは、ステラとアヤのオッパイまでみえた上半身ヌードのカット・バックが入り、二人とも美人だし、カッカ興奮をくれる。
　あとオデサが強姦のシーンは、顔のアップのみでボディーが隠れるものの、ブスだからいいや、という感じだった。